• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ぎんがめのブログ一覧

2011年03月06日 イイね!

南アフリカ&ナミビアドライブ (12)  バンバイクスフレイ → カルー国立公園




(1月6日 その2)




Getzの燃料計は大分エンプティーマークに近づいてきていて、この後どのぐらい走ることができるのか検討もつきません。


「今、南に向かっているんですが、次のガソリンスタンドってどこですか?」


「カナーボン(Carnarvon)の街にある」


「カナーボン、、、ここから何キロですか?」


「80kmだ」



う~む。。。

乗用車は運転手がエンプティだと認識してから100kmぐらいは走れるように設計されているのが普通ですが、その常識がGetzにも通用するのかどうか・・・


まぁ、最悪ガス欠になっても死ぬわけじゃないですから、迷わず行くしかないですね。


「カナーボンのガソリンスタンドは今から行っても営業してますかね?」


「大丈夫だ。あちらはここよりも大きな街だし、24時間営業のスタンドがあるよ」


「カナーボンまではダートロードが続くのですか?」


と、質問してみたのですが、ダートロードが和製英語で通じない様子。


「砂とか石とかの道で、こう、覆われてなくて、、、」


と、さらに説明してみたところ、


「グラウンドロード?。そう、カナーボンまでグラウンドロードだよ。道の状態はとてもラフだ。」


とのこと。

まぁ、舗装されていることを期待しつつも予想はしていたので、そこまでショックではありませんでしたが。


そして、小さな声で


「ナインダラー」


と、値段を言うので、内心やっぱり1リットルは入ったんだと思いつつ10ランド紙幣を取り出し、


「お釣りはチップね」


と、手渡すと、控えめな動きで腰の辺りで親指を立ててくれたのがちょっと可笑しかったです。まぁ、おじさんもガソリンを売ることができなくて申し訳なかったのでしょう。










とにもかくにも、カナーボンに向けて出発進行!(16時15分)


ガソリン、持ちますように!



出発してすぐ、ヒッチハイク待ちの黒人のおじさんが大アピールしてきて、たしかにこの道は交通量が少なくて捕まえるの大変だろうなぁとは思ったのですが、やはりトラブルが怖くて、つい日本風に「ごめんなさい」と手のひらを顔の前に出して謝ったら、親指を立てて「いいよいいよ」という笑顔で返事が返ってきました。
それを見て、さらに申し訳なく思いつつ、アクセルを踏みます。








あれ、(ウチワ)サボテンだ。


って、どう考えてもこの手のサボテンって南北アメリカ大陸が原産って感じがするのですが、なぜここに生えているのでしょう?











お~、燕が次々に飛び立ちますよ!

延々と電線に停まっているので、私が走る前を数キロに渡ってつぎつぎと飛び立たせながら走っていきます。





あと、シャカイハタオリの巣もちらほら見かけました。











川が作り出した崖ですかね?

なかなか迫力があります。











こちらは道路脇の大きな水溜り。

水溜りがあるってことは、このエリアも少し雨が降ったのでしょうね。











道の状態は相変わらず「ラフ」です。











この区間で対向して走ってきた唯一の車は警察車両でした。











あ、サボテン畑。

やはり栽培していたわけですね。

Opuntia ficus-indica の実が食用になるのだそうです)











柵の内側に居た馬。お願いだから飛び出して来ないでね~。











オレンジの大地がいかにも乾燥地帯って感じです。











相変わらず片側の車線は走れない状態が続きます。


気温が高いからか、つむじ風に一度ぶつかってしまい、車が横に1mほど流されて焦りました。









交差点を右に。

どうやらガソリンは持ちそうです。









前の写真にも写ってましたが、変わった形の山が現れ始めました。









ようやくカナーボンの街に到着しました。(17時10分)

黒人の方専用の居住区があるあたり、たしかに立派な(白人の方々の住む)街のようです。











燃料計はまだ振り切ってはいないですが、次の街には絶対に行けないレベルです。











さすがに教会も立派です。











ガソリンスタンド発見!


早速、給油機の前に車を停めて、南米系のスタッフの方に


「レギュラー満タン!」


って、注文すると、


「うちはペトロール(ガソリン)は売って無いよ。ディーゼル専門だから」


という、これまた大予想外の返事。

しかし、給油機にはちゃんと「アンレーデッド」(レギュラー)って表示されてますし、英語でなんて確認していいのか瞬間的に思いつかず、口をパクパクさせていると、


「ペトロールはあっちのガソリンスタンドで入れられるよ」


と言いながら、ちょっと離れたところにあるガソリンスタンドの場所をジェスチャーで教えてくれました。


いやぁ~、びっくりしました。








先ほどの青空スタンドとは比べ物にならないぐらい立派なBPがありました。

黒人のお兄さんに「レギュラー満タン!」と、注文すると、


「今日は暑いからレギュラーは売れないよ」


という、恐れていた返事が帰ってくることも無く、無事に給油がスタートします。

やっとガソリンを入れられたという安堵感から、スタンドのお兄さんにこれまでの経緯をあれこれ説明したら、笑ってました。

ちなみに、お兄さんによると、ここ(カナーボン)からR63号線の区間は舗装路なのだとか。やった~!


ちょうどそこへ、中学生ぐらいの黒人の男の子が小さなポリタンクを持ってガソリンを買いに来たので、


「元気?」


と、声をかけると、


「うん。あなたは?」


と、英語の教科書どおりに逆に質問されたのですが、さすがに子どもに疲れた表情を見せるわけにもいかないので、


「ファイン センキュウ!」


と、これまた中学校のときに習ったとおりに答えておきました。

まぁ、日本男児代表ですしね。

トリップメーター読みで540km走って入れたガソリンが42リットル。リッター89ランドで374ランド(4700円)でした。


そろそろ夕飯の時間だったので、スタンドのキオスクに入ったら、実はそこは金物屋さんで、女性のおばさんにアフリカーンス語で話しかけられたのですが、英語で「食べるもの買いたいのですが」と伝えると、「スーパーは斜め向かいにあるわよ」と英語で教えてくれました。








というわけで、こちらが教えてもらった斜め向かいのスーパーです。











中はこんな感じです。

南アフリカを走り始めたばかりのころ(アルコール探し)のときにはかなり緊張していましたが、今となってはリラックスして店内を散策できます。









お~、ここにもありました、ミートパイコーナー。

写真に写っているおばさんに、念のためどれが一番人気か聞いてみたところ、


「ペッパーステーキディーンパイ」


とのこと。

昼に食べたものと微妙に名前が違うような気がしましたが、きっと同じ物だろうと思います。これを頼むと本日2食目になってしまいますが、尋ねておいて買わないのもなんですし、別に美味しいから2食ぐらい平気だったので、それを出してもらってレンジで温めてもらいました。

水と一緒にレジに持って行き24ランド(300円)払ってスーパーを出ます。









ちゃんと荷台に人が乗る専用の椅子があるんですね~。

って、違うか、ただの柵ですね。




では、出発しますか!(17時半)







隣町のロックストン(Loxton)まで60kmほどです。

ガソリンスタンドのお兄さんが言っていた通り、R63号線は舗装路です。やった~!











さっそく、ペッペーステーキディーンパイを頂きます。

やはり、味は同じでしたが、昼に食べた銀皿に乗っていたやつのほうが、味に高級感があって美味しかったです。










文字通り、あっという間にロックストンの街に到着。(18時10分)












えーっと、ボーフォートウエスト(Beaufort west)まで、71メートル? じゃなくてマイルか・・・・

1キロメートルは1.6マイルだから、、、、、110kmちょいですかね。

ボーフォートウエストの街が本日の目的地となるカルー国立公園の入り口なのですが、19時の受付時間にはどうやら間に合いそうもありません。

ただ、すでに宿泊料金は前払いしてあるので、メインゲートさえ開いていてくれれば、あとはどうにでもなりそうな気がします。




ロックストンの街は素通りして先に進みます。








イエース、グラウンドロード! (R381号線)

すでに朝から900kmぐらい走っていて、大分脳みそが疲れてきています。




まぁ、それにしても、荷台の皆さん、よく平気で座ってますね~。(砂煙からご推察の通り、けっこうスピード出してるんですよ)







だんだん上下の起伏が増えてきました。

チャイパッドで確認すると、この区間はけっこうカーブも多そうです。

ロードスターならいざ知らずGetzで走っているので、迷惑なことこの上無しです。











相変わらず忽然と登場する牧場正門。

このセンスは私には理解出来ません。











轍が深いので、スピンしないように慎重にレーンを選びます。











ここで、北ケープ州から西ケープ州に入りました。











おおおお、なんだ、この舗装路のようなグラウンドロードは!











西ケープ州、バンザーイ!!

(西ケープ州はケープタウンを擁する州です)











道の状態が良いのでカーブでもアップダウンでも何でも来い状態です。



川越え注意のサインなんかもたまに出たりするのですが、笑ってしまうぐらいスムーズに整地されています。








不思議な形の山がポツポツと見えてきました。

富士山のミニチュアみたいな山もあります。













「すっげ~~~!」 (と、車内で絶叫しました)

写真だとスケール感を伝えにくいのですが、奥までドカーンとこの景色が広がったときには感動ものでした。











この区間(R381号線)は変化に富んだ絶景が続きます。疲れた脳みそに良い刺激になりました。











お~、なんか柱状節理みたいな崖が見えてきました。











いやぁ~、これはすごいです!











さらに舗装路!やった~!











やってなかった~!

でも、景色はすご~い!











いや~、日が陰ってきちゃったのが誠に残念。











カルー国立公園の目の前まで来ているので、明日、時間の余裕があったらもう一度ここに走りに来ようと心に決めます。



この区間で対向して走ってきた若い白人男性が運転する四駆が道路の真ん中からなかなか自分の車線に戻らないまま猛スピードで突っ込んできて、内心ヒヤヒヤしました。
一歩間違えたら崖下転落なんですけどね~。







最後は舗装路になり、それと同時にボーフォートウェストの街並みが下界に広がりました。











この、右側に見えている高い台地がカルー国立公園だと思います。










その台地に今まさに太陽が沈もうとしています。










ここでN1号線に乗りました。

首都のヨハネスブルグとケープタウンを繋ぐ大動脈道路です。











ぬわ~、太陽が正面に、、、まぶし~~~。











ガソリンスタンドのキオスクに立ち寄り、明日の昼食を買っておくことにします。

(朝食は例のつぶれた酵母パンがまだ残ってます)










ハンバーガーをテイクアウェイで注文して、出来上がるのを待ちます。









この、なんとも言えない表情が気になって記録撮影。











彼女にせがまれてUFOキャッチャーをやらされるのは洋の東西を問わないんですね~。
頑張れ、南アフリカ男児。

きっと取れないと思いますけど。




私の前に注文していた男性が「ダンキー」と言いながら受け取っていたので、レジの黒人の女の子に、


「ありがとうは、ダンキーって言うんですか?」


と、確認すると、ちょっと笑いながら、


「ダンキィ↑って言うんですよ」


と、イントネーションが尻上がりだと教えてくれました。(関西弁の「おおきにー」のイメージ)



私のハンバーガーが出来たので、「ダンキィ↑」と言いながら受け取りキオスクを出ました。








ボーフォートウェストはけっこう立派な街でした。


さて、どこにカルー国立公園の入り口があるのでしょう?



チャイパッドに登録されているGooglemapを見ながら、この道だろうという国立公園の中に伸びていく道に入っていきます。







丘橋で線路を越えました。



そして、周りを歩いている人々(皆黒人の方)が、「なぜ君はこんなところを走ってるんだ?」という視線をこちらに投げかけてきます。










さらに奥に進むと、黒人の方の居住区の中に入り込んでしまいました。

一番ヤバイ空気を醸し出していた場所で写真は撮ってませんが、明らかに場違いな上、視線が突き刺さるようで、速やかに出ないとトラブルになりそうな雰囲気満点でした。









居住区の反対側に抜けて(偶然)N1号線に入り、国立公園内に伸びるもう一本の候補の道路に向かいます。











すっかり日が沈んでしまいました。

右側がカルー国立公園です。


取り締まりか検問をやっていたのですが、その手前でカルー国立公園の案内看板が出たので右折します。

入り口が見つかって、ほっと一安心。






ゲートのおじさんに予約の紙を見せて、中に入れてもらいます。(19時50分)



中に入るときに、「ライオンが居るから気をつけてね」と、言われたのですが、私が読んだガイドブック(地球の○○い方含む)には、そんなことは書かれていなかったので、遅い時間に到着したアジア人を軽くからかったんだろうと思いました。













国立公園の中に入ります。

日中であれば絶景が広がるであろうことが容易に想像できるシルエットです。











ゲートのおじさんに聞いたとおりに車を走らせつつ、念のため看板も確認しながら進みます。











ここがキャンプ場の入り口です。

お、自動ゲートですよ。

このときは気が付かなかったのですが、足元にワイヤーがたくさん張ってあって、触れると電流が流れるようになってます。




こちらのキャンプ場は一箇所ずつ木で囲われたスペースがあって、それぞれ車を入れてテントを張るだけのスペースがあります。加えて電灯と電源、それからキャンプファイヤー用のスペースと水場が完備されています。

ぱっと見たところ、どこのスペースもほぼ満杯で、開いてるスペースを見つけるために場内を一周回ってしまいました。

こんな時間に車を走らせているのは私ぐらいなものなので、かなり注目を浴びてしまいました。


一番奥のあたりにようやく開いてる場所を見つけて車を入れ、すぐにテントを張って夕食の準備にとりかかります。








蚊が飛んで来たので、早速蚊取り線香で対抗です。

蚊取り線香の香りに癒しの効果でもあるのか、煙に包まれていると妙な安心感があるのが自分でも可笑しかったです。



スパゲティ&缶詰&錠剤&プロテインをセットで頂き、シャワーを浴びて、ようやくほっと一息つきました。

21時になると、自動的に電灯が消えたので、どうやら消灯時間のようです。



空に雲が出ているのかと思ったら、またまた天の川でした。

カルー国立公園は晴天率の高さと空気の澄み具合から、天体観測適地としても有名なんだそうです。




テントに入って明日の計画をあれこれ考えていたら、テントをパラパラと叩く音がします。

先ほどまで快晴だったのに、雨でも降ってきたのかと思ったら、虫がテントにぶつかる音でした。

さらに耳を澄ますと、ネズミか何かの小動物がテントの周りを走り回っている音も聞こえます。


逆にそれ以外の音はまったく聞こえません。


本当に静かなキャンプ場です。


トイレやシャワーは清潔だし、静かだし、言うこと無しです。(値段が165ランド(2000円)と、ちょっとお高めなのが何ですが、だからこそキャンプ場は静かで安全なのでしょう)


さて、今日はいろいろあって疲れましたし、そろそろ寝るとしますか!


おやすみなさい(22時半)



1月7日(木) 11日目


2時ごろ目が覚めたので、軽くテントの周りを散歩してみます。


相変わらず満天の星空。リフタスフェルトとほぼ同じぐらい星が見えています。日本でこれだけの星を見ようと思ったら3000m級の山に登って一夜を過ごさないと無理だと思います。



たぶん、気温は20度前後なんだと思います。

さすがにちょっと寒いので、フリースを着てから再び横になります。







目が覚めたので時計を見たら4時45分。

空が明るくなりはじめていて、鳥も鳴き始めました。











良い場所で朝日を拝みたかったので、テントを畳んでキャンプ場を出発します。(5時半)

ここのキャンプ場は昨日の夜に到着し、早朝出発してしまったので、いったいどんな人たちが周りに居たのかさっぱりわからないままでした。









すでに太陽は昇りはじめていて、正面の山々に日が当たっているのですが、公園内部のゲートはまだ閉まっています。











仕方が無いので、一度レセプションの方へ移動します。


もちろんレセプションも閉まっていたので、その辺を散策しながら朝日が顔を出すのを待ちます。








5時45分、レセプション付近に太陽光が降り注ぎ始めました。朝日を浴びて納得したので、走行可能なエリア(距離は短いですが)を走ってみることにしました。



レセプションの自動ゲートを出るときに、猟銃を持った若い白人のレンジャーさんが歩いてくるのが見えたので、声をかけました。



「ここは危険な動物が居るんですか?」



「あぁ、ライオンとかバッファローが居るからね」



昨日の夜、ゲートで注意された話は本当だったようです。




ひとまずレセプションとメインゲートの間をゆっくり往復してみることにします。








あ、スプリングボックだ。

へぇ~、比較的大きな街の脇にある国立公園ですが、居るもんなんですね~。









昨日の夜にこの道を走ったときはかなり暗くなっていてシルエットぐらいしか見えなかったのですが、予想通りすばらしい景色だったのでした。




午前6時を回ったので先ほどのゲートのところに行くと、ちゃんと開いていたので先に進みます。







ゲート越えてすぐの所でクリップスプリンガー峠(KlipspringerPass)の「ビューポイント」とポートレッカーキ「周回ルート」(Potlekkertjie circulerroot)45kmという案内看板が出て居たのですが、まず最初に峠の「ビューポイント」を目指すことにします。








急坂を登って高度をぐんぐん稼いでいきます。(振り返ったところです)









お、対向してキャンピングカーが下りてきました。

どこかで寝泊りしていたのでしょうか? (この先にも宿泊施設はあるみたいです)



Getzの車幅間隔がまだ無いのと道幅が狭くて、すれ違いに難儀しました。







再び振り返って撮影。









ずーっと舗装路かと思っていたのですが、突然グランドロードになりました。










クリップスプリンガー峠に15分ほどで到着しました。

展望台みたいに特に何かあるわけでも無いのと、先に道が続いていたので、行ける所まで行ってみることにします。

(実は、この先の道が何であるか(周回路)は看板にちゃんと書いてあったのですが、このときはそれを読まずに先に進んでしまいました。下の2行がてっきりアフリカーンス語で書かれてると思い込んでいたんですよね~)









今日も朝から元気に酵母パン。

間違いなく飽きたのですが、幸いこれがラストの1個です。









峠から下るのかと思ったら、ずっと平らな台地が広がってるんですね~。

この国立公園は不思議な地形になってます。










お! あれは!!


(超望遠にレンズ交換)








レッドハーテビースト。









そして、ケープマウンテンゼブラです。(Equuszebra zebra












いやぁ、星と地層を楽しむ国立公園だとばっかり思ってましたが、けっこう動物がたくさん居るみたいです。










かなり気分が盛り上がってきました。











しかし、正面の山と言い、今走っている場所と言い、ここも不思議な場所です。









再びレッドハーテビーストの親子。











しかし、どこまでも道が続いてますね~。(周回路に乗っていることに気がついてないものでして)

チャイパッドにも国立公園内の道は登録されてませんし、まだレセプションに顔を出していないので案内図すら持ってないので、どこをどう走ってるのかさっぱりわかりません。









場所によっては舗装区間もありますが、長くは続きません。











写真を取り損ねてしまいましたが、ここで今まで見たことがない大型のレイヨウと出会いました。











お~、すご~い!

カルー国立公園は宿泊地として選んだだけだったので、こんな絶景に会えて得した気分です。





ところで、これ、もしかして周回してますかね?







ここの草食動物達はカラハリTFPのスプリングボックとかと違って、あまり近寄ることは出来ません。

この距離からもう少し先に車を進めると走って逃げてしまいます。










あ、さっき写真を取り損ねたレイヨウだ!

(グレータークドゥの雌  (Tragelaphusstrepsiceros))


しかし、よくあんな棘だらけの潅木の間を走り回れますね~。








道中一箇所だけこんな場所もありました。











再びケープヤマシマウマ。

シマウマというとサバンナというイメージがあったのですが、山に住むタイプも居るんですね。











ダチョウのハーレム。

ここでもゆっくりと逃げていくのでした。









再びレッドハーテビーストのファミリー。











お! なんかレストスペースがあるので入ってみることにします。









「ライオンとかサイがあなたを傷つけるかもしれないから、ピクニックは柵の中に入ってね~」

という物騒な看板が出てます。

動物園の逆バージョンですね。







柵の中に入ってはみたのですが、特に景色が良いわけでもないみたいです。











トイレだけお借りしてから、出発しました。








こちらは別のコースで、看板には(Nuweveld route (20km) and Afsaal loop(13km))と出て居たのですが、下に「四駆オンリー」と書かれていたので、そのまま直進します。

このあたりで、ようやく自分が全長45kmの周回ルートを走っているんだと確信しました。









ケープマウンテンゼブラ、本当にたくさん居ますね~。









こちらはオリックス。










そしてダチョウ。









道路横断中のリクガメの仲間。











どうやらここが彼のねぐらのようです。










見覚えのある景色になってきました。


どうやら、もうすぐ一周回りきるようです。







というわけで、ゲートのところに出てきました。(8時40分)

途中ですれ違ったのは最初のキャンピングカーと他2台、合計3台のみという、なんともまぁ静かな周回コースでした。









国立公園の入場料金をまだ支払っていなかったので、レセプションに顔を出します。


四角いメガネでショートヘアの黒人の方と、そうじゃない黒人のお姉さんが居たので、迷わずそうじゃ無い黒人のお姉さんのところに向かいます。

あいさつがてら「少しの時間で歩けてお勧めのトレイル(散歩コース)はどこか」尋ねてみると、「化石トレイル(Fossil Trail)」がお勧めとのこと。
何でも公園パンフレットの表面を飾っている恐竜の化石が見られるとのこと。

断崖絶壁を歩くトレイルの写真があったので、そちらはどうか尋ねてみると、行って帰ってくるのに3~4時間かかるとのこと。(Pointer Trail)
さすがにそれだと予定時間をオーバーするので、ひとまず化石トレイルのスタート場所を確認してみると、このレセプションのすぐ横とのこと。

そんなところに化石が落ちてるんだと驚きつつ、国立公園の入場料金の支払いの話をすると、「それは、あちらでお支払いください」と四角いメガネでショートカットの女性のほうに案内されてしまいました。

3度目の正直と言うかなんと言うか、いたって普通の対応で入場手続きが完了。(100ランド 1250円)


四角いメガネでショートカットの黒人女性でも普通の対応をしてくれる方は居るみたいです。(当たり前)


売店が併設されていたので牛乳を買ってから出発します。







レセプションから車で1分。

化石トレイルの入り口に到着しました。











途中で食べる用のハンバーガーと超望遠レンズ(他にもレンズ2本に牛乳)を持って準備万端、いざ出発です。











ん? ゴンドワナ大陸?

そっか、化石ですからそんな時代の話になるわけですね。














カルー盆地の成り立ち。

なるほど、盆地に堆積した後、川の流れで削られて、あんな地形が出来たのですね!

カルー超層群と言って、その厚さは12km、さらにその上に厚さ1.4kmの玄武岩溶岩が被さっているのだとか。


しかも、カルーと呼ばれる地層エリアはこの国立公園周辺だけでなく、南アフリカ全域に広がっているんですな。(南アフリカの実に2/3がカルーだそうです)



いやぁ、為になります。



って、ちょっと待ってください。


これは、トレイルではなく、屋外(炎天下)博物館なのではないでしょうか?







気温も上がってきたので、まずは牛乳でも飲みましょう。(常温保存可能牛乳)









あのガラスケース、とても嫌な予感がします。









オ~ ノ~!  

見られる化石とはこのことだったか!


(レプリカですよね、きっと・・・)








まぁ、たしかに真上から写せばパンフレットの写真、そのまんまなわけですが・・・・


てっきり、化石がその辺に落ちてたり、道中の石にへばりついてるものだとばっかり思ってましたよ。








かなり予想と違うトレイルでしたが、一つ一つのパネルを見て、散策路脇の植物も堪能してから車に戻りました。(トレイルの全長400mだそうです)


まぁ、たしかに、すぐに行って帰って来れましたね。



もちろん途中でハンバーガーを口にすることもありませんでしたし、超望遠なんて邪魔物以外の何者でもなかったですよ。









車に戻ってハンバーガーをパクついたら、ドレッシングが思いっきりズボンにこぼれました。

とほほ。。。



しかも、だいぶん後で気がついたのですが、伸ばしっぱなしの無精髭がハンバーガーのゴマだらけになっていて、「さすらいの旅人感」を出したかった本人の思惑とは裏腹に、「お風呂が大っ嫌いな謎のアジア人」という感じになっておりました。。。







美しい花には棘があるって感じです。









では、そろそろカルー国立公園を出発するとしますか! (10時)









一度ボーフォートウエスト(Beaufort West)の街に戻ります。

店の前の日陰にたくさん人が座っているのが気になり撮影しております。







婦警さんが交差点の真ん中で手信号をしています。

手信号に慣れてないのと、「行け」と「止まれ」がめまぐるしく切り替わるので、通過するのに少し緊張しました。









やって来ましたR381号線。

昨日の夕方、感動しながらも「陽が当たっている時間にもう一度走りたいなぁ」と思っていた道路です。









う~ん、予想通り!

とてもすばらしい眺めです!!









柱状節理もご覧の通り。











「昼間に来て大正解!」と思いつつ、景色を眺めながら走っていきます。











山岳区間が終了し、地平線が広がるエリアまで出てきました。


感覚としては川に沿って台地に登って来た感じです。


帰国後調べてみたら、この台地自体標高1600mぐらいあって、先ほどカルー国立公園で見上げていた台地で高いところは標高1900mもあったみたいです。

厚さ1.4kmの玄武岩溶岩が覆いかぶさっている部分ということなのでしょうか。







昨日は急いでいたので気がつきませんでしたが、道路脇にいろいろ花が咲いてます。











当然のことながら、日本では見たことも無い種類ばかり。











カルーは過酷な乾燥地帯なのですが、それに適応した植物達です。











探してみると、いろいろな種類がありますね~。



って、切りがないので、再び来た道を戻りはじめます。










う~ん、すばらしい!








日本にこんな区間があったら有料観光道路になっちゃいそうです。











石などはスケールが分からないのでGetzと一緒に撮影。










グラウンドロードではありますが、本当にすばらしい道でした。











そうそう、登ってくるときは坂を上がりきったところのカーブで舗装路から突然グラウンドロードに切り替わって危ない場所があります。

私は昨日下りで走って知っていたので、警戒しながら進入して難なく通過したのですが、知らない人が時速100kmで突っ込んできたら、ここでパニックになると思います。



普通、「グラウンドロードに切り替わるよ」というサイン看板があるはずなのですが、、、









ありました!


誰かが意図的に倒したのか、倒れちゃったのかはわかりませんが、R381号線を駆け上がる人は気をつけてくださいね~。










絶景の中をボーフォートウエストへと下っていきます。











道中凧を一度も見かけなかったのですが、このサインで地元の人にも通じるんですかね?









昨日ハンバーガーを買うために立ち寄ったエンゲンに再び入り、ガソリンを満タンにしてもらいました。(280km走行 17.6リットル 152ランド(1900円) リッター 16km)
Getzはなかなか燃費が良いみたいです。 


別のスタッフさんが「タイヤに空気入れますか?」と聞いてくれたので、「是非!」とお願いし、運転席ドアに貼られていた表示に従い、高速走行用の220kPaにしてもらいました。

おかげでハンドルが少し軽くなりました。


さらに別のノリの良さそうな若い黒人の従業員が突然話しかけてきて、



「今回の旅はどこを回ったの~?」



と、質問してきたので、覚えている限りすべての地名を羅列して今日の予定も付け加えて答えたら、



「そりゃぁ~すごいコースだね! 疲れたでしょ。 頑張ってね~!」



と、腕をポンポンと叩かれました。



キオスクで冷えた水を購入してから出発です。(9ランド、110円)


しっかし、エンゲンの中にあったウインピーというレストラン、ほぼ満席で大人気でした。

(12時20分)





つづく




Posted at 2011/03/06 20:29:36 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2011年03月06日 イイね!

南アフリカ&ナミビアドライブ (11)  カラハリTFP → バンバイクスフレイ

南アフリカ&ナミビアドライブ (11)  カラハリTFP → バンバイクスフレイ



1月6日(木) 10日目



2時半ごろ目が覚めたので、トンボの顔面襲撃を警戒しつつテントのチャックをそっとあけて、顔を外に出します。



外は満点の星空です。今日は天気が良さそうです。


テント内の気温も22度まで下がり、ちょっと肌寒いのでフリースを着て再び横になります。



そして、4時半ごろ再び目が覚めました。

今日も地平線が明るくなると同時に鳥達が鳴き始めます。



5時15分に起床。


朝露でテントがびっしょり濡れていましたが、どうせ今晩も使うので軽く畳んで車のトランクに放り込み、エンジンをかけます。

計画がそうなっているとは言え、後ろ髪を引かれる想いとはまさにこのことです。



車の窓ガラスが全部真っ白に曇っていたので、フロントはワイパーを動かしつつエアコン全開にして、両サイドのウインドウを一度下ろして夜露を振り払います。


すると、運転席側のウインドウが「ガキガキ!」っと音を立てながら斜めに開いて途中で止まり、それ以上ウンともスンとも言わなくなってしまいました。


勝手に直るかもしれないと思い、ひとまず車を走らせながら、どう対応するか考えることにします。






6時ちょいすぎにゲートを通過。

入場するときにもらったチケットの提出も求められたりと、かなりきちんとした入退場管理をしているみたいです。









道路脇の牧場からも湯気が上がってますが、エアコン全開でフロントウインドウに当てても、常にワイパーを動かしていないと速攻で曇って来てしまい、太陽が正面にあるので前を見辛いったりゃありゃしない感じです。






あ! あの動物は!








犬・・・・


今回の旅の最大のぬか喜びはこの犬だと思います。











本日も朝食は酵母パンです。

何の準備も買い物もせずに、すぐに腹を満たせるので便利です。


が、ちょっとだけ飽きてきました。







さて、問題はこれをどうするかです。
相変わらずパワーウインドウはうんともすんとも言いません。
たぶん、連日のオフロード走行とシーリングの甘さから砂がパワーウインドウのギア周りに入り込み、今朝の夜露で水に塗れて固まった為、どこからの駆動パーツが動かなくなって外れたか折れたかしたのでしょう。


グローブボックスからAVISに渡されたルートマップを取り出して確認すると、当初の計画からするとちょっと遠回りになりますが、トゥイーリフィエーレンから260kmほど南のアピントンの空港にAVISのオフィスがあるみたいです。

ひとまず、そこに相談に行くことに決めました。







青い線が当初の計画で、まずはオーグラビス国立公園に立ち寄り、そこからひたすら南下し「B」地点のカルー国立公園で一泊する計画でした。

走行距離がどのぐらいになるのかちゃんと計算していなかったのですが、実は1000km弱あります。

カルー国立公園の受付時間は夜19時までで、ゲートが開いている時間が22時までなので、できれば19時に到着して受付を済ませたく、かなりきつめの計画になっていたわけです。


それに加えて、パワーウインドウの故障。

さすがに開けっ放しで旅を続けるわけにもいかないということに今更気がつき、急に焦りはじめました。



アピントン空港のAVIS、ちゃんと対応してくれるんでしょうか?
というか、飛行機が飛ばない日でそもそも営業してない可能性もありますし・・・。


最悪のケースとしては「即修理対応不能」&「代替車無し」で旅の続行不可能とか・・・


とにかく、パワーウインドウが壊れたままでもいいから、とにかく一度閉めてもらおう。そうすれば何とかなります。
そう決めて納得し、目の前の景色を楽しむことにします。








この、なんでもない写真、なぜ掲載したかと言いますと、右上に変なものが写っているからです。









こんなものが写っていたのですが、いったい何なのでしょうか?


(飛行機ならボディが写りますよね)






Googlemap上には登録されていない新しい道が出来ていたので、文字通りまっすぐアピントンに向かえそうです。

(まっすぐ向かって260kmです)











うわ~、すごい!!  花が咲いて黄色い絨毯になってます。











車から降りて撮影。











もう一枚撮影。











さらにもう一枚。






気が付きましたでしょうか?


2枚目の写真です。









こんなものが写ってました。3枚の写真のタイムスタンプは1分以内なので、一瞬で目の前を通り過ぎて行ったんだと思います。

(この写り込みは帰国してから気が付きました)


第九地区のパート2でも撮影していたんですかね?




それとも、ヤオイさんに画像を送って鑑定してもらったほうが良いのでしょうか?









それはともかく、黄色い絨毯の中をアピントンへと急ぎます。











こうやってお花畑を堪能していますが、やはり心の中では不安な気持ちが渦巻いています。





アピントンの空港は中心街の北の外れにあるので、まっすぐ空港に向かいます。



期待はしていませんでしたが、やはり地方空港並みの規模です。(8時20分)







オフィスは開いて、、、、AVISだけ開いてないじゃないですか!!


隣のユーロレンタカーの白人のお兄さんに事情を話すと、


「じゃぁ、メカニックの人に電話してあげるから、そこで待ってて」


と、電話でAVISのスタッフさんを呼び出してくれました。いやぁ、親切な方で助かりました。


それから待つこと15分(たぶん、街中のオフィスか自宅からやって来たのだと思います)、駐車場に到着した車から赤い制服を着た身長の低いぽっちゃりとした黒人のスタッフさんが降りてきたので、声をかけます。


事情は伝わっていたらしく、車を見るなりすぐにパワーウインドウの様子を確認してくれます。


「動かなくていいので、閉めた状態にしてもらえませんか?」


と、頼んでみると、



「修理は時間がかかりますから、そちらの車を使っていいですよ」







と、奥に停まっていたコンパクトカーを指差します。

期待をはるかに上回るすばらしい展開に歓喜しつつ


「いいんですか?」


と、確認すると


「どうぞどうぞ、今すぐに書類作りますから、荷物を移しておいてください」


と笑顔で言い、書類の作成に取りかかってくれます。



いやぁ、良かった良かった!


大喜びで次に乗る車を確認してみます。


はてさて、見慣れないコンパクトカーですが、これは何でしょう?











ヒュンダイGetzをゲーッツ!!


(もう40歳越えているので親父ギャグを内心でつぶやくのは許してください)




なんでしょう、今まで嬉しさ一辺倒だった気持ちに混ざるこの微妙な残念感は。



いいじゃないですか、ヒュンダイでも。


どうせ、今日を含めてあと3日走るだけですし、南アフリカはナミビアほどダートロードばかりじゃないでしょうし、これで問題無いじゃないですか。


ゴルフポロとかに乗りたかったけど、それは贅沢と言うもの・・・



さ、荷物を移しちゃいましょう!


対応に当たってくれたスタッフさんはリチャードさんという方で、終始笑顔で、とても親切に、気を遣って対応してくれました。

フロントリップラバーの件も(フルカバーの保険には入ってますが) 「いいよ、いいよ、問題ないよ」とのこと。


i20の車内が連日のキャンプ生活でむちゃくちゃ散らかっていて恥ずかしかったのと、そのせいで荷物の移動にえらい時間がかかりました。

リチャードさんもGPSや望遠レンズに興味津々だったので、あれこれ解説します。最後にオーグラビスまでの道を確認してからいよいよ出発です。



4500kmの旅を共にしたi20と、とても親切に対応してくれたリチャードさんにお礼と別れを告げ、ヒュンダイGetzを発進させます。(9時)




ん~、なんでしょう、この懐かしいフィーリング。



1990年代のコンパクトカーの味がします。






しかし、この車の走行は6000kmちょい。

まだ、全然走っていない車です。








i20みたいに、変なところにバックギアが配置されて無いので、(逆に慣れるまで何回か間違えましたが)シンプルで良いのですが、シフトを持つフィーリングが最悪で、斜めに動かすと手の平の皮がよじれます。

そして、すごい重ステと決まらない走行ライン。


i20に乗らずにこれだけ乗っていたら、「韓国車はまだまだだね」って、したり顔で語っていたかもしれません。


早速帰国後にGetzについて調べてみたのですが、Getzが2002年発売、i20はGetzの後継車で2008年発売ということでした。

つまり、小早川さんが言う「韓国車の急速な追い上げ」をまさに実感したドライブでした。

そう言えばこんな記事もありました。



ちなみに、Getzは欧州で設計開発されていて、高速域の安定性が熱狂的なファンをうんぬんとWikiぺディアには書かれていますが、i20との比較では比べ物にならないぐらいフラフラ走る印象で、時速120kmでゆるいコーナーに差し掛かるとかなり緊張させられました。



さて、車の話はこのぐらいにして、、、







せっかくなのでアピントンの街で食料を調達していくことにします。


いやぁ、これは綺麗な街ですね~。








ガソリンスタンドのキオスクに立ち寄ります。










やった~! ミートパイ、選びたい放題!


早速店員さんにどれが一番人気か尋ねたら、「ペッパーステーキ味」とのことだったので、それを注文し、あと、目に付いた三角形の小さなパイも頼みました。
(両方で200円ぐらいだったでしょうか)

さらに、オレンジジュースを持ってレジに行くと、黒人と南米系のハーフな感じの若い女の子が


「プラシーバ?」


と、笑顔で尋ねてきたのですが、どういう意味なのかわかりません。


「プラシーボ?」(偽薬)


「ノーノー、プラシーバ」


と、言いながら白いビニール袋をレジの奥から取り出して見せてくれます。


「あぁ、プラシックバック! ください」


と、答えると


「どこから来たんですか?」


と、質問されたので、


「日本です」


と、答えると


「遠いところから来たんですね~。○○ランドです」


と、急に値段を言われたのですが、肝心なところを聞きそびれてしまったので、財布から手の平に小銭を広げて彼女に見せます。


すると、5ランドコインを2枚摘み取り、お釣りを乗せてくれた後、さらにもう1枚の5ランドコインをつまみ上げ、レジの中からピカピカの5ランド硬貨を代わりに乗せてくれました。

いやぁ~、なんと、気の効いたサービス。

日本のコンビニで、お釣りを上空5cmから自由落下させる若い店員さんは、一度アピントンにサービス留学したほうが良いと思いますよ。









朝の不安はどこへやら、すっかり良い気分でアピントンの街を抜けていきます。















「親指立ててグー」禁止?



そのすぐ後がストップ禁止・・・・



そっか、ヒッチハイク禁止のサインだ。

丘の上のカーブですしね。









引き続き美しい道(N14号線)を西に向かって走ります。











親指立ててヒッチハイク中な方々。

(もちろん、ここは禁止エリアでは無いです)








右手に広がっているのはブドウ畑です。南アフリカに戻ってきたんだなぁと感じます。











ペッパーステーキミートパイをいただきます。

あ!、これ、一昨日カラハリTFPで食べたミートパイと同じ味です。

ってことは、カラハリTFPの売店では一番人気のペッパーステーキ味のみを置いていたってことですね。

なるほど~。










道路工事区間なのですが、アスファルト下の土の色がいかにもカラハリって感じでメモ撮影。

ケッペンの気候区分では、ここはまだ砂漠地帯です。

アフリカの植生マップだと、「半砂漠」ってことになってますが、いずれにしろカラハリ地域の一部です。











カイモスの街を通過。











Getzの運転にも少しずつ慣れてきました。











続いて、ちょっとした峠道を通過。

Getzのハンドリング、常に微修正が必要でおっかない!











次の街(カカマス)が見えてきました。











カカマスの先はブドウ畑が続いています。











オーグラビスの案内標識が出たので、ここで右折します。


1週間前に通過した「スプリングボックの街」までここから300km弱です。

スプリングボックという名称は南アフリカの国獣でもあり、街の名前にもなってます。私は詳しくは無いのですがラグビーチームの名前にも採用されているみたいですね。

ちなみに、動物のスプリングボックは肉食動物に追いかけられたときピョンピョン跳ねるからその名前になったんでしょうね。









オーグラビスの村に入りました。


オーグラビスとは「コイ族」の言葉で「すごい音がする場所」という意味です。










今のところすごい音も聞こえてこず、いたって長閑な感じです。











トラクター飛び出し注意の看板。











オーグラビスフォールズですから、「すごい音のする滝」ってことになります。











こんな奥深くまでちゃんと舗装されています。

さすが南アフリカ!




入場ゲートで帽子を被った黒人のお兄さんに、どうせ聞かれるだろうと予想して


「車一台、大人1名です」


と、先に申告したら


「オゥ、グレート! で、今日はどのぐらいここで時間を過ごすの?」


と、質問が帰ってきたので、


「滝だけ見たらすぐに帰ります。ところで、ウォーキングコースを歩くとどのぐらい時間がかかりますか?」




と、質問を返すと、


「すごいかかるよ(笑)。滝を見るだけなら、この先3km行ったところに駐車場があって、そこから歩いて3分。すぐに着くよ。」


と、言いながらゲートを開けてくれました。


あれ? お金は払わなくて良かったのでしょうか? 滝を見るだけなら無料とか?


ひとまずゲートを開けてくれたので、そのまま先に進みます。(11時)







改めてヒュンダイGetzです。

昔のトヨタ車っぽいデザインです。ちなみに日本でも販売していたらしいので、中古車で検索すると出てきます。








お、久しぶりにアロエの木が出現しました。(Aloe dichotoma











言われたとおり3kmほど走ったところで売店やレストランのある駐車場に到着しました。


そして、車の外は信じられないぐらいの暑さです。



売店で水を購入したのですが、レジのお姉さんが黒人のショートヘア&四角いメガネの方で、やはりアピントンのキオスクのお姉さんと比較すると遥かに事務的な対応に感じたのでした。(我ながら気にしすぎ)







早速、サイン看板に従って歩いて行きます。









お、滝が見えてきました!













展望台の向こうに濁流がすごい勢いで流れています。










オーグラビスフォールズの全景が見えました!(パノラマ写真。さきほどの展望台は右端)












早速私も展望台に立ってみました。

(パノラマ写真)

名前のとおり、すごい音が鳴り響いています。









こちらもパノラマ写真で落ちていく様です。
落差は56mとそれほどでも無いのですが、水量がすさまじいです。

水面を見ていると目が回りそうになるのはイグアスの滝以来です。














あまりに暑いので、100円ショップで購入した温度計を取り出して確認してみたら38度になってました。

温度を知ったらよけいに暑く感じました。







展望台から滝を眺める若い警察官達。











さらに展望台の上から。











こちらが滝の上流域です。











危険なエリアって、さすがにここから柵を乗り越えて滝に落ちる人も居ないと思うのですが。。。











滝の周辺に散策路があったので一周してみます。











滝の下から眺めたところです。








滝の下流方向。川が花崗岩を削り取って、渓谷を作り出しています。


ところでこの川、「オレンジ川、フル!」のオレンジ川なんです。ですから、この先に私が通過したナミビアと南アフリカの国境事務所やポンツーンがあります。


先日この辺りで大雨が降ってポンツーンが運行停止になったのでしょうか?









あ! あれは!!

(みなさん、わかりますか?)








ロックハイラックス(ケープハイラックス)です。(Procavia capensis

何か居るかもと思ってかさばるのに超望遠レンズを持ってきて良かったです。









眉毛(に見える模様)があって、いたずら書きされたみたいな顔になってます。











これはもしかして威嚇されているのでしょうか?

まぁ、なんにせよ、仕草も顔もかわいらしい動物です。










散策路なのに道に迷いつつ、40分ぐらいかけて一周歩いてみました。

(実はこのとき、ウエストポーチに入れていた温度計をどこかに落としてしまいました。Getzにも温度計はついてませんので、以後は温度がまったくわからない状態になりましたので、暑い!(30度台後半)とか寒い!(10度台後半)という感覚だけの話になります)









再び売店に顔を出し、水をもう一本追加で買っておきます。(写真は売店の庭に生えていたアロエの木(Aloe pillansii









ふむふむ、昨日のゲームドライブで見られたであろう動物が左上に記載されてますね。









草食動物ぐらいしか居ないのかと思ったら、肉食動物(豹まで!)居るんですね。

私が出会ったのは真ん中上のこちらでは「ダッシー」と呼ばれているケープハイラックスです。


あと、写真に取り損ねたのですが、このトカゲの雌を見つけたのですが、メスはえらい地味な配色なのでした。


ここも泊り込みでゆっくりしたほうが良い場所なのですね。




そう言えば、先ほどの看板の右下に1月13日に(ダム開放で)水量が増えて2010年の2月を越えるうんぬんって書いてあったのですが、、、






2010年の2月もそこそこの水量だったはず。(写真で右)

左上の棒グラフでもわかるとおり1988年は別格ですね。



帰国してから今年の1月13日の様子を動画で探してみたら、ありました。私が帰国した1月11日からすでに水量が上がっていたみたいなのですが、どうせならこれを見たかった!!
(1ヵ月後とかなら諦めもつくのですが、5日後ですからね)


滝の規模としては世界6位を誇るオーグラビスフォールズの本来の姿はこちらでどうぞ。映像は2011年1月11日のものです。


なんにせよ、今年は「雨」という意味では本当に当たり年だったようです。









歩行者を保護してくれるようなカンガルーバンパーが開発されたら、ぜひ四駆を買って取り付けたいんですけどね~。

(単純にかっこいいと思って撮影)



さて、そろそろ本日の宿泊地を目指しますか!







帰りもゲートを通過します。

先ほどの帽子を被ったノリの良いスタッフが、


「そうそう、君! さっき、お金払ってもらったっけ?」


と、声をかけてきたので、やはりと思いつつ


「払ってないですよ」


と、笑いながら財布を取り出すと、


「君、いい人だねぇ!」


と、感心されました。

料金は100ランド(1250円)でした。


「絶対にまた来てね!」


と、親指を立てながら見送られ、こちらも親指を立てて返事をしつつ車を発進させます。(12時20分)








お~、トラクタートレインです。たしかに、これなら簡単に避けられないので飛び出し注意です。







ブドウ満載のトラックを追い越し中。











このエリアは本当に長閑でいいですね~。











N14号線に戻り、先ほどの峠を越えてカイモスの街に向かいます。




カイモスの街では相変わらずいろいろな人が道に飛び出してきます。


対向車線を走ってきたパトカーが目の前で停まり、運転席から警察官が降りて私の車の前に飛び出してきたときには、てっきり呼び止められるのかとブレーキを踏んだのですが、ただ単に道路を渡って向かいの売店に行きたいだけのようでして、売店に入って行く警察官を私は呆然と眺めておりました。







カイモスの街で一瞬悩みます。

アピントンまで戻って、幹線道路のN10号線経由で行くか、当初の計画通りR27号線で行くか・・・



とりあえず、道の状態を見てみて、問題なければR27号線で行こうと決めてハンドルを右に切ります。









門のところにアロエの木が並んでいます。いかにも砂漠地帯流のガーデニングって感じがして素敵です。











すぐにオレンジ川を渡ります。 この橋は1車線分しかありません。


オレンジ川、さすがの水量です。











お、R27号線、いい感じじゃないですか?











やっほ~、120km制限道路です。

これなら、うまくいけばキャンプ場のレセプションが閉まる19時前に到着できるかもしれません。









本当に雲ひとつ無い良い天気ですが、とりあえず暑いです。(体感40度弱)











アロエの木が林立してますね。











ケンハルトの街に到着しました。(14時)

どんな小さな街にでも立派な教会があるんですね~。


さて、ここでR27号線を左折して離れるわけですが、、、、って、言っているうちに街を出てしまいました。

チャイパッドにケンハルトの詳細地図を登録してこなかったので、どこに左折すべき道があったのかさっぱりわかりません。


R27号線自体はここから南西方向に向かってしまうので、このまま乗り続けるわけにもいきませんし。(R27号線経由だとざっと目算で100kmぐらいの遠回りでしょうか)

これかな? という道が2本ほどあったのですが、どちらもありえないぐらい酷い状態で、よりマシな方の道はゲートが閉じられていました。


こりゃぁ、いよいよR27号線遠回りコースしかないなと数キロ南下したところで、これまで街中で迷ったときの経験則を思い出し、再びケンハルトの街に戻って、R27号線の1本東側を並行して走る道に乗り換えてみたら、次の目的地であるバンバイクスフレイ(Vanwyksvlei)と表示された看板を発見しました。

ビンゴ!






あ! あの看板は!!









ダートロード~~~。。。








もう、果てしなく続きそうな勢いです。


先ほどまで走っていた「R27号線」が舗装路、そしてこの「R361号線」がダートロードだったことから、300番台はダートロードなんだと仮定して、この先の道を確認してみると、本日の行程ではこの先ほとんどの区間が300番台ダートロード。。。


しかも、本日の目的地のカルー国立公園まで軽く400kmはありそうです。




いやぁ、これは骨が折れそうです。









ひとつラッキーだったのはGetzの最低地上高がi20よりも遥かに高かったことです。

さらにフロントリップラバーなんてものも最初っから付いてません。

これなら(多少)安心して走れそうです。









道の状態も、今のところそれほど悪くありません。

では、頑張って行きますよ~!!









笑っている道路サインに見えますが、川渡り注意の看板です。


最低地上高の高さもあって、川床の段差を越えるのはi20よりは遥かに楽です。今までなら確実にアゴを打つような場面でもGetzは難なく乗り越えていきます。



逆に尖っている石がちらほら転がっていることと、まっすぐ走らない車なので轍を踏み外さないできっちりトレースするのが大変でした。








バンバイクスフレイまで残り100km。

ダートロードに変わってからここまで40kmほど走ってますから、トータルで140kmということでしょうか。



そして、燃料系の針が半分を切ったところからいきなり勢いよく下がり始めました。
先ほどの街で入れておけば良かったと後悔しても時すでに遅し。


100km以上おきという街の間隔からして、とりあえずバンバイクスフレイで入れないとマズそうです。










この辺りも雨が降ったのでしょうか?

少しぬかるみが残っています。









大きくはないですが、水溜りもありました。










本日の行程で1番「ヤバイ!」と思った瞬間がこのシーン。

ぬかるみを走って来たトラックが巻き上げた泥のせいで、すれ違った瞬間前が見えなくなり、こちらもアクセルは抜いていたとは言っても70kmは出ていたので、数秒間前が見えないまま走るはめになりました。


いやぁ、びっくりしました。









よ~く道路を見ていないと、状態の悪い場所につっこんでしまうので、相変わらず気が抜けません。











こんな感じで片側どちらかの車線が走れない区間がほとんどでした。

30分に一回ぐらいしか対向車と出会わないので、その点は問題ないのですが。




ひたすら地面を睨みながら走っていると、ふとチャイパッドに目を移した時に、チャイパッドの画面全体が小さくなっていくような錯覚に陥る現象が起こり始めました。
脳自体が疲れてきたみたいです。



たま~に、ヤギとか牛が居るぐらいで、とにかく何も居ないエリアが延々と続きます。

そう言えば、アロエの木も見かけなくなりました。植生も変わったみたいです。









でかい水溜りも登場しはじめました。

i20じゃなくて本当に良かったです。











T時路が登場したので案内看板に従い右折。











ダートロードにスリップ注意と80km制限の看板。

日本ではありえない組み合わせですね。











朽ち果てた廃墟がポツンと建ってました。











ケンハルトから2時間かけて、ようやくバンバイクスフレイの街に到着しました。











どうやら、ここは黒人の方メインの街のようです。

しかし、道路が舗装されていたので、ここから先もずーっと舗装路なんじゃないかとちょっとだけ期待します。




街中にガソリンスタンドがあるにはあったのですが、いわゆる青空ガソリンスタンドで、もうちょっとマシなところは無いかと街中を走っていたら、あっという間に街を抜けてしまったので、あわててUターンし、歩いていた警察官に「ガソリンスタンドってあそこしか無いですか?」と尋ねると、「そうだよ」とのこと。









これが青空ガソリンスタンドです。









しかし、よく見たら天下のBPでした。


「アンレーデッドフル」(レギュラー満タン)


と、おじさんに伝えてから写真を撮っていると、なにやらおじさんが機械の調子を確認し始めます。


なんだろうと思いながら、車の方に戻って行くと、おじさんがボソっと一言、


「詰まった・・・」


と、言います。


おじさんが給油機のレバーを操作すると料金メーターは上がるのですが、流量メーターは1リットルの所で止まったままぴくりとも動きません。

流量計と料金メーターが連動していないということを初めて知って驚きつつ、修理にどのぐらい時間がかかるのかと思って、おじさんの次の一言を待っていると、



「今日はすまないがペトロール(ガソリン)は売ることが出来ないよ。」



と、衝撃の一言が返ってきます。



「なんとかならないんですか?」



「どうにも出来ない。今日はこの暑さだから機械が詰まってしまったんだ」



「そ、そうなんですか・・・・」



つづく


Posted at 2011/03/06 00:33:01 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「SF325レビューとユーノスロードスター乗り必携の本 http://cvw.jp/b/268932/42922046/
何シテル?   06/04 01:06
NA→NB→NB→NC→NAとロードスターを5台乗り継いでます。人馬一体最高!!
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/3 >>

   1 2 34 5
6 7 8 9 101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

過去のブログ 
カテゴリ:リンク集
2009/01/31 10:38:36
 

愛車一覧

マツダ ユーノスロードスター マツダ ユーノスロードスター
sutakoさんから引き継いだユーノスロードスターです。 機関、足回り絶好調。 現在内外 ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
当初NCを購入する気はまったく無かったのですが、RHTのかっこよさと開発ストーリーに惚れ ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
新車のNBが1年で消えてなくなったので、すぐにディーラーに行ったらすごい驚かれました。 ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
NAのエアコンが故障したにもかかわらず、どうせオープンだからと修理せずに乗り続けていたと ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation