(1月10日 その2)
1時間後、目を覚ましたら、ちょうど車の横を男性が2名歩いて通過するところで、かなりびっくりしました。

前方にトラックが停まっていたので、そこから歩いてきたみたいです。
霧が発生していたので、ガソリンスタンドに気づかず通り過ぎてから停まったのでしょう。

霧の薄い場所、濃い場所が交互に登場しますが、徐々に薄い区間が長くなってきました。
霧が薄い場所だと星がひとつ、ふたつと見えているので、たぶん空自体はは晴れているんだと思います。

311号線から11号線に戻ります。

アブダビを出発したときにすでに満タンじゃ無かったというのもありますが、燃料系メーターが半分を切ったので、一度給油しておきます。(42ディルハム、970円)
キオスクが美しく光り輝いて見えるのは南アフリカやナミビアを走った直後だからでしょう。
水とジュースを買ったのですが、22ディルハム(50円)とびっくりするぐらい安いです。
ジュースを肘掛けのところにあるドリンクホルダーに入れようと思ったら、何かが邪魔をして入りません。
なんだろうと思って邪魔している物を取り出したら、なんと財布でした。中を確認してみると現金が入ってます。
レンタカーを前に借りた人が忘れていったというのはあり得ない話なので、たぶん送迎の運転手さんが置き忘れたんだと思います。
もしかしてと思い、自分の携帯を取り出してみると着信有りの表示と留守電の表示が出てます。時間は私が出発してからしばらくして2回ほど。
実は携帯(スマホ)を購入して以来、ずーっとバイブレーションのみで使用していたのですが、今回の旅に出る時に何となくバイブレーションを切って、着信音が鳴るように設定を切り替えていました。
普通の「プルルルル」という呼び出し音が鳴ると思っていたのですが、実はデフォルトでメロディが設定されていたらしく、自分の携帯が鳴っているのがわからなかったというオチでした。(運転手さん、申し訳ないです)
留守電を確認すると「財布忘れたからそのまま持って帰ってきてくれ」というメッセージだったので、「了解」と独り言をつぶやき、財布はグローブボックスに入れておきました。

ラス アル カイマ(Ras Al Khaimah)の街に入ったあたりで、ようやく空が明るくなってきました。(6時半)

街中では交通量が増え、信号も登場するようになりました。

右に続く山脈がUAEとオマーンの国境になります。

眼前に山塊が迫ってきました。
シルエットだけでも大迫力です。

海岸線方向には石油の採掘基地だと思うのですが、大きな炎が光り輝いているのが見えました。

このあたりは工場地帯です。
もうオマーンは目と鼻の先なのですが、暗いうちに到着するのもなんだったので、太陽が顔を出すまでレストスペースで仮眠を取って時間調整することにします。
(7時15分)

1時間ほど仮眠を取ると、太陽が顔を出していたので、再び出発します。

お~、顔看板。

街中に牛が居ますね。

いや~、目の前まで来ると、すごい岩の絶壁ですね!
同じUAEですが、前回の砂漠地帯とはまったく違う景色です。

山羊も街を闊歩しております。

UAEの国境管理事務所が見えてきました。
駐車場に車を入れてすぐに、警備員の方にトイレの場所を教えてもらいます。
男性用トイレは言ってみれば国境管理事務所を越えた側にあるので、最初どこにあるかまったくわかりませんでした。
そして、始めて体験したシャワー式トイレ。
床がびしょ濡れなのがあれですが、なかなか合理的な仕組みだと思います。
事務所に顔を出すと3名ぐらいの係員が並んで座っていました。
ひとまずパスポートを差し出すと、車検証も出すように言われたので、グローブボックスの中に入っていた車検証の(たぶんコピー)を渡します。
そして、35ディルハム(800円)の出国税を払って、簡単に手続きが完了しました。(事前の情報では25ディルハムぐらいだったはずなのですが・・・)

緩衝地帯を抜けてオマーンの国境事務所に顔を出します。
すると若い女性の事務員が
「そこの書類に必要事項を書いて」
と、言うので、まずはそれを記入して提出します。
パスポートと入国申請書類を渡すと、自動車保険の紙の提出を求められたので、「まだ加入してません」と答えたところ、「隣の建物で今すぐ加入して来てください」とのこと。
一度建物を出て、隣の建物の中に入ると、まだ工事中のような雰囲気でとても保険を売ってる場所に見えません。。
中に居た男性が、「ここは違うよ」と言うので一旦外に出て建物の周囲を回ってみると、建物のUAE側の窓が開いていて、そこが自動車保険加入窓口になってました。(文字通り窓口)
窓越しに中に居たおじさんに声をかけ、1日分の自動車保険を申し込むと(1日分というのは無いみたいですが)、150ディルハム(3450)とのこと。
これまた、事前情報の1.5倍の値段になってます。
値切り交渉するようなもんでも無いと思って、黙ってお金を支払います。(もしかしたら、あれこれオプションをつけ等れていたのかもしれませんが)
ちなみに保険証は昔ながらの穴開き紙にプロッタープリンターで打ち出したものでした。
再び国境管理事務所に戻って事務員のお姉さんに提出すると、クレジットカードを出せと言われます。
これは事前に調べてシングルビザ代金だと知っていたので、クレジットカードを渡します。
カードを読み取り機に通した後、暗証番号を入力する機械を目の前に置かれたので、入力し、出てきた伝票を確認すると、20オマーンリアル(4600円)徴収されたことになっています。
事前情報では6オマーンリアル(1350円)だと聞いていたので念のため確認すると、今は20オマーンリアルに変更になったとのこと。(タイミング悪く2010年11月に変更になったみたいです)
事前に調べていた値段よりも全然高くなっちゃいましたが(総額9000円ほど)、こんな機会でもなければ来られない場所なので、まずはドライブを楽しむとしましょう!

早速ハッサブの街に向けて走り始めます。

岩山がそのまま海岸線まで届いているこの景色が観たくて遥々やって来ました。

期待通りのすばらしい景色です。

岩一つ一つの大きさが違います。

あと、斜めに走る地層の迫力がすごいです。

改めて
シボレーオプトラ。前回の色違いです。
GM大宇開発のコンパクトセダンですから、今回の旅は最初から最後まで韓国車づくしでした。
(AVISに申し込むときは、日産ティーダタイプで申し込んでます。たしかドラマシリーズの「ヒーローズ」でティーダが北米で大人気になったんですよね、だからティーダを前面に出していたんだと思います。)
乗り味はアメ車そのものですから、フリーウェイを走る分には特に不満はありません。(時速120kmに到達した瞬間に警告音が鳴るのには閉口しましたが)

そして左側に広がる海もエメラルドグリーンでとても綺麗です。

あれは灯台でしょうか?
あ、モスクか。

岩壁の高さは100~300mほどあります。
その奥に続く岩山は500~800mぐらいの高さでしょうか。

そのまんま岩をくり抜いた区間を通り抜けます。

海の向こうにイランが見えたのかと喜んでいたのですが、チャイパッドで確認すると、実はオマーンのムサンダム半島先端部なのでした。

その後も岩壁地帯が続きます。

岩を削って作った道なのでしょうが、すごい難工事だったんでしょうね~。

お~、石造りの家ですね!

日本では見られない景色です。
トランジットもこのぐらい時間が長いといろいろ楽しめて良いですね。

入り江をパノラマ撮影。(視界いっぱいに広がる岩山です)

ハッサブの街が見えてきました。

ハッサブは有名な観光地で遊覧船の申込所なんかがたくさんあります。
むしろ遊覧航海がメインの場所で普通はそれ目的で来る場所なのですが、半日以上かかるみたいなので、今回はパスしました。
ダイビングとかもできるみたいなので、ちょっともったいなかったです。

どこかで食べ物を調達しようと思ったのですが、運転しながらだと、どこに店があるのか今ひとつよくわかりません。

適当な建物の前に車を停めて、中に入ってみます。
が、しかし、何を頼んでいいのかさっぱりわからず、無難にジュースだけ頼んだのですが、言われた料金がこれまた幾らなのかわからなかったので、手のひらに小銭(UAEのお金がそのまま使えます)を乗せておじさんに取ってもらいます。

ここなら大丈夫だろうという店に入ってみます。
前に並んでいた休憩中の警察官が何やら注文していたので、
「同じ物を!」
という魔法の言葉で注文します。
オーダーを受けて調理を始めたおじさんが何やら質問をしてきますが、
「あなたのお勧めで! 1個お願いします」
と、これ一つで全てが解決する答えを返しました。
すると、おじさんはニコっと笑ってから料理を済ませ、紙に包んで「2」(オマーンリアル50円)と指も立てつつ料金を教えてくれます。
財布の中の小銭を全部出してみると、16ディルハム(=1.6オマーンリアル)しかなく、ちょっと足りません。
すると、おじさんは「それでいいよ」と言いながら小銭を受け取り、紙に包んだ料理を渡してくれました。
なんて親切なんでしょう!

ちなみに、チキンケバブって言ってたような気がするのですが、これ、かなり美味しかったです。

ハッサブから半島の反対側には抜けられないのですが、少しだけ奥地に探検してみることにします。

延々と岩盤地帯が続くのを確認し、10kmほど走ったところでUターンしました。

ハッサブの空港です。
ここは飛び地ですので、首都のマスカットからは飛行機か船で来ることになるみたいです。

さて、そろそろオマーンからUAEに戻るとしますか。

再び来た道を走ります。(前の車、煽られてます。この辺りはUAEもオマーンもいっしょですね)

山羊って岩壁が大好きなんですよね~。よくあんなところに好きこのんで行くなぁと感心します。

行きも帰りも絶景岩壁オーシャンドライブです。

オマーンで警察のお世話になると、後々厄介なことになりそうだったので、制限速度ぴったしで走っていたのですが、他の方々はガンガン飛ばしているので、後ろに付けられるたびに道を譲って抜かしてもらいます。
(トラックにすら追い抜かされておりました)

しかし、本当に良い道ですね~。

ぜひロードスターで走ってみたい道です。

このくねった地層が独特の景観を作り上げています。

海も太陽の光が降り注げばご覧の通り。
(でもビーチに来ている人は一人も見かけませんでした)

砲台が置いてありますね。

こちらはお城のようです。

せっかくなので立ち寄ってみました。

こんな梯子を登って見張り台に上がります。

お~、これはすばらしい眺め!

こちらはUAE方面。国境は目と鼻の先です。

せっかく太陽が高く上がって西側の岩壁に光が当たるようになったので、お城近辺を軽く一往復してみました。

濃い色の車で良かったかも、と、ちょっとだけ思いました。

いやぁ~、堪能しました!!

ちなみに、今回は行きませんでしたが、この山岳地帯に入っていく「超本格的なオフロード」があるんですよ。
いつかチャレンジしてみたいです。

国境に向かいます。
オマーン側は特に何事もなく出国手続きが終わり、続いてUAEの入国手続きのために、事務所に顔を出すと、係員に日本チームがどうのこうのと突然言われました。
適当に話をあわせてしまったのですが、サッカーの試合か何かがあったんですかね?
(あったみたいです。
ドーハで国際試合をしていたみたいです)
パスポートにスタンプをもらい、ゲートを通過して入国しようとすると、係員にトランクを開けなさいと指示を受けます。
車から降りて、トランクを開けます。
荷物はすべて後部座席と助手席に置いてあるので何も入ってないのですが、係員はさらにトランクの底のシートをめくり上げます。
すると、ピッカピカのスペアタイヤが顔を出したので、思わず、
「Oh! New!」
と、言ったら二人でハモってしまい、顔を見合わせて二人で笑いました。
行っていいよということになり、車を前進させると、もう一度警察官によるパスポートチェックがあり、えらい厳重だなぁと思いつつ、UAEに入国しました。(12時)

あいからわずパっと見で認識不可能な看板。

牛交差点(勝手に命名)を通り過ぎつつ、UAEの北東側を目指します。

工場地帯(それほど広大では無いです)を抜け、、、

中国っぽい街中を抜け、、、、

フランスの凱旋門(のミニチュア)っぽいランナバウトを周回し、、、

北米のフリーウェイみたいな道路(18号線)に乗って、東を目指します。

さきほどのケバブで味をしめて、ガソリンスタンドのキオスクに立ち寄り、再び似た食べ物を購入します。
こちらも、先ほどの出来たてほどではないにせよ、なかなか美味しかったです。
(ジュースとセットで5ディルハム、110円)
そう言えば、本日たくさんジュースを買ってますが、オロナミンCぐらいのサイズの瓶に入っているので、量はそれほどでも無いです。

87号線に入ると、山岳地帯に突入しました。

写真には写ってませんが、下り坂となる対向車線側に無人レーダー探知機(日本で言うところのオービス)が数台設置されていました。

もうちょっとカーブがきついと楽しいんだけどなぁと思いつつ、走っていきます。
(オプトラなのでカーブがきつくても楽しくは無いかもしれませんが)

今度は89号線で南に向かいます。

この道、まさに今工事中らしく、至る所に減速用のバンプが設置されていて、まったくもってスムーズに走れません。
時速80kmから20kmまでかなり頻繁に減速させられるのですが、実際に工事中の場所はそれほど多くなく、無駄に減速させられている感満点です。

バンプの制限速度は40kmになってますが、オプトラでそのスピードで突っ込むと、かなり不快なショックが来ます。

バンプだけじゃなく、トラックに蓋をされたりしつつ、のんびりとしたペースで走って行きます。

すべて標高1000m以下とそれほど高い山では無いのですが、岩むき出しでなかなかかっちょいいです。

あの旗は国旗でしょうか?

マサフィの街で謎の施設が登場。
マサフィの水で有名みたいです。看板に「マサフィ滝と洞窟」と書かれていたので、そういう観光地なんだと思います。

マサフィの街で88号線に乗り換えて西に向かいます。

相変わらずでかいパラボラアンテナが並んでいます。

お店もなんか楽しげです。

こちらは問屋街か物量拠点でしょうか?
Al Dhaidの街に入りました。

こちらはなかなか大きな街です。
知らない人に写真を見せながら「日本です」、「中国です」と説明したら、文字が写ってなければわからないぐらいアジアっぽい景色だと思いました。

Al Dhaidの街から55号線に乗って南下します。

相変わらず音楽などは一切聞いていないのですが、この車にもたくさんのCDを入れられるデッキが付いてました。
当たり前の装備なんですね!

中国っぽい建物。
街並みを眺めながら走っていると、青年が一人道路脇に立ってヒッチハイクをしていたのですが、なんとなくアジア人っぽく、もっと言うと日本人っぽく見えたので、一度通り過ぎてからUターンして戻り、乗せてあげることにしました。
車を停めてから気がついたのですが、日本人ではなく現地の若者というか学生さんのようです。
目的地を聞くと、マダン(Al Madarn)とのこと。
数キロ先の街だったので、「いいよ」と答えると、日本人の感覚からすると、ちょっと億手っぽい雰囲気の子だったのですが、特に躊躇することなく後部座席に乗ってきました。
最初通り過ぎるときは日本人青年っぽく見えたのですが、頭にはアラブな感じの帽子を被っており、年齢を聞くと13歳とのこと。(中学1年生)
それでも立派に英語が話せるんだからたいしたもんです。
ちょっとした世間話をしながら走っていると、「あなたは中国人ですか?」と質問を受けます。
「いや、日本人だよ」
と、答えると、
「僕、中国人が嫌いなんです。日本人は大好きです」
と、言うので、ちょっと面食らいつつ、はっきりと言うなぁと感心します。
「ところで、何でヒッチハイクしていたの?」
と、質問しつつ親指を立てるジェスチャーをしてみたら、
「ノーノー、親指を立てるのはアメリカ式、こちらでは下に向けるんですよ」
と、答えるので、そう言えば彼も腕を横に伸ばして親指を下にしていたなぁと思い出しつつ、ヒッチハイクの理由をもう一度尋ねようとしたところで、
「あ、付きました。ここで大丈夫です」
と、言われたので車を脇に停めて、彼が降りるのを待ちます。
すると、「ありがとう」と言いながら手を出してきたので、「どういたしまして」と答えつつ握手してから、彼が降りていくのを見送ります。

そのまま日本(人)が好きでいてくださいね。

これがマダンの街です。
UAEを単純に一周するだけなら当初の計画どおり南のアルアインまで走ったほうが良いのですが、まだドバイを全然見ていなかったので、マダンの街から44号線に入り、ドバイを目指すことにしました。(15時30分)

マダンの周辺は低い砂丘にラクダが居るエリアです。
先ほどの青年はここでどんな生活を送っているのでしょうか?
そう言えば、海に近いエリアはあいかわらず曇っているようです。オマーンでは晴れてくれて本当に良かったです。

お~、ランボー!
(他人の空似だとは思いますが)

ドバイに近づくにつれ、だんだん都会っぽい景色になってきました。

うわ! すっげ~~~!!
ブルジュ・ハリファは遠くに見えた瞬間に高さがわかったので、思わず声が出てしまいました。

さすがドバイの交通量。
渋滞の名所として有名ですが、なんとか流れていてくれてよかったです。

チャイパッドを睨みながら超高層ビル郡を目指すわけですが、、、

東京の首都高並みに道路が複雑です。
ほんのちょっとの車同士の隙間に遠慮することなく鼻っ面を突っ込める大胆さと、インターチェンジでぐるぐる回されても現在地を見失わない方向感覚が無いと、あっという間にあさっての方向に向かって走るはめになります。
普段から首都高を走っていてよかったぁと思った瞬間でした。
海外ドライブ初心者にドバイはまったくお勧めできません。
(1)首都高や阪神高速並みのレーンチェンジの複雑さと車線の多さ
(2)名古屋にたまに居る意地の悪いドライバーの存在(生まれ故郷なのですが、そう思います)
(3)大阪にたまに居る運転の荒っぽいドライバー
など、日本各地の悪いとこ取りな状況に加えて、左ハンドル右車線ですから、走り難いったらありゃしないです。
これならナミビアのグラウンドロードのほうが、よっぽど走りやすいと思います。

レーンチェンジを読み間違えること数回、ランナバウトを1周以上回ったりしながら走り続け、正面にビル郡が見えてきたときには、「我ながらよくやった」と自分を褒めてあげたい気分でした。
(写真の場所は右が正解ですが、これが一瞬で判断できないと駄目です)
さて、いよいよドバイの超高層ビル郡に入りました。

うわ~、すっげ~~~
はじめて新宿の超高層ビル群を見たときの感動が蘇りました。
ビルも個性的で、SFの世界に飛び込んだみたいです。
金ピカが好まれるあたり、中国に似てますね~。

ありゃ、ブルジュ・ハリファは、この通り沿いじゃないんですね・・・

見えているけど近づけない~~~
しかも、ブルジュ・ハリファ周辺の道路は新しく出来たばかりらしく、Googlemap(チャイパッド)には登録されていなかったのでした。
まぁ、それでも相手は背の高い建物。
なんとかかんとか、近づいてきました。

ブルジュ・ハリファでございます。
160階建てで尖塔高828.0m、ビル本体の屋根の地上高636.0m。
口がぽかんと開きましたよ。

普通に雲の中に隠れます。(ビルを囲むように道が走っているので、運転しながら一周しました)
東京スカイツリーが完成したら634mですから、見上げるとこんな感じになるんでしょうね。

超かっこいいドバイメトロの駅。
最初、アブダビでのトランジットの時間が長いと聞かされたとき、真っ先に浮かんだのがドバイメトロ乗り倒しツアーです。
アブダビまで路線が延びていると勘違いしていたわけですが、まだドバイの中だけなんですよね~。

ちょうど左手にGoogleドバイのオフィスがありまして(写真には写っておりません)、そこで働くゴニムさんという方がこの約2週間後にフェイスブックでデモ活動を呼びかけ、それがきっかけでエジプトの独裁政権が崩壊し、その後連鎖で中東諸国で革命の波が起こるなんてことは夢にも思わず、ぼんやりと夕日を見ながら走っておりました。

ドバイでタクシーを捕まえるのは大変だと聞いていましたが、11号線にはそれなりに走っておりました。ドイツと一緒でベージュ色に揃えているんですね。
あの左車線の煽られっぷり、相変わらずです。

そう言えば、GTRは今回も見ましたが、ポルシェもフェラーリもランボルギーニーも見かけませんでした。
期待していたんですけどね~。

さて、そろそろアブダビに戻るとしますか!(17時)
恐れていた渋滞も片側8車線道路ということもあり、流れがスムーズで助かりました。

夕日を浴びるビル郡。
ドバイを出てすぐのところでガソリンスタンドに立ち寄ります。
アブダビの200km弱手前の地点ですが、ここで満タンにしておけば、車を返すときに借りたときと同じ残量になるだろうという計算です。(43.6リットル 75ディルハム(1600円))
小腹も減ったし、残った小銭を使い切ろうとキオスクに歩いていったところで、
「あ!Getzだ!」
と、反応してしまった自分に笑います。そう言えば日本でも
ヒュンダイ・TBって名前で売っていたらしいので、発見したら再び反応してしまいそうです。
余っていた小銭で三角形の春巻きのような食べ物を購入しました。(サムサという食べ物で1個1ディルハム22円、それにジュースが2.5ディルハム50円)
財布に残ったお金が5ディルハム(110円)ですから、ほぼ使い切りました。

サムサ、なかなか美味しいです。

この旅最後の夕日です。

アブダビ空港への道は自信があったのですが、入っていくとなぜか
M16機関銃を持ち、軍服を着た人が立っています。
なぜかも何も、間違えて軍関係の施設に入ろうとしていたのでした。
そして、軍人さんはあたふたと言い訳しようとしている私に、とても優しく正しい道を教えてくれたのでした。
お礼を言って軍関係施設を後にし、無事に空港に到着して、車とお財布を返しました(18時半)
(落とした本人は不在だったのでスタッフに託しました)

GPSログデータです。(12月29日の分と1月10日分同時表示)
アルアインの方へ行かなかったので、ほぼ回りきったとは言えない状態ですが、それでも大分周ったんじゃないかと思います。
ガソリン残量チェックもクリアーし、返却手続きが完了した後、AVISスタッフさんに出発ゲートまで送ってもらいました
出発ゲートでは久しぶりに日本語の洪水に包まれました。
こうして今回の旅のほとんどのイベントが終わってちょっと落ち着いたところで、これまでの旅を振り返ってみたのですが、あまりにもいろいろなところに行き、いろいろなものを見て経験したので、いったいどんな旅だったのか、自分でもよくわからない感覚でした。
旅にテーマ性が無いというか何と言うか。
リフタスフェルトに行ったのもはるか昔のことに思えます。
きっと日本に帰ったら、「旅はどうでした?」と質問を受けるのでしょうが、それに何と答えるのが適切なのか自分でもよくわからない状態です。(良かったよとか楽しかったよと言うのだとは思いますが)
一つ間違いなく言えることは、すばらしい自然とすばらしい人々との出会いのおかげで、アフリカに何度でも行きたいという気持ちが強く残ったということです。

そんなことを考えているうちに搭乗の時間になり22時にアブダビを出発。
隣は若い日本人の女性でしたが、お互い一言も口を来かず。(私も隣の方も基本はアイマスクして寝てましたもので)

カレーは相変わらず美味しゅうございました。

朝食のオムレツも大変美味しゅうございました。
エティハド航空、最高!!
そして定刻どおり1月11日の13時ごろ成田空港に到着。

帰りはゴージャスに(ザックを忘れないように)成田スカイアクセスで東京に向かいます。
そして、自宅近所の定食屋で鯖の塩焼き定食(450円)を食べてから帰宅しました。
以上です、おしまい!
(こんな長文の旅行記によくぞお付き合いいただきました。ありがとうございます)
では、最後に恒例の動画編をエンディングテーマに乗せて。