雰囲気重視。それがザ・ホンダ。
好きだった自分の不明を恥じる。
車幅があってキャビンが小さければそれは基本、カッコいい。
でも中身が軽薄。ハイパワーのFFが高い走りの特別な時間を供給出来るわけがない。エンジンを縦置きにしたら素直にシャフトを後ろに通せば良いけれどホンダは出来ないという。
後に後輪駆動のロードスターを安易に真似できない事情でこさえたクルマを出すことになるけれど、ホンダとして理想のクルマのレイアウトは何か哲学としてしっかり築いていないことが今に響いている。
バブル時代に一世を風靡したのは我が国のクルマ趣味があまりにもケーハクだったから。ここでホンダの悪口を書いているけれどマツダだってペルソナというわけのわくぁからないクルマを作っていたのだ。日本文化らしいそのケーハクさは私にも誰でもあるけれどそれを熟成させること反省することも大人なら出来たはずだ。
みんなが求めるクルマのニーズが実用と経済性に変わってしまい、趣味的な視点が軽くみられてしまう現在、トヨタやホンダがマツダ的になれそうにない。メルセデスやBMWがブレずにあれでイケるのは昔も今も顧客趣味が限られる殿様商売だからだ。
ハイブランドメーカーよろしく常にいい格好は出来ずにミニバン的なクルマをジャンジャン作らなければいけないけれどホンダのイメージはどこか尖っていたはずだ。雰囲気重視の軽薄なファッションを脱ぎ捨て骨太な骨格を構築出来ればガブル時代のホンダの栄光は少しは取り戻せるかもしれない。 最近のホンダの低迷(技術以前の思想哲学的な低迷)からして期待は出来ないが…
Posted at 2019/05/12 17:20:04 | |
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