本日は、お客様車両のCX-5の整備をしていました(・∀・)
この車両は、先日走行中にエンジン停止し、その後再始動ができなくなったということで、ドナドナされてきました。
最近の車ですので、まずは診断機を繋いで、エラーコードの確認をします。
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エラーコ―ド無し(?_?)
しかしエンジンはかかりません。ってことは、コンピュータ的には異常を感知していないということになります。
さらに詳しく診ていくと、クランキングはしているものの何か圧縮が無いようなカンジです。
その時点で、少し思い当たるトコロがあったので、バッテリーにブースターを繋いで補助をしながら、しつこくクランキングを繰り返していくと・・・エンジンが始動しました(´ω`*)
で、一度始動してしまえば、その後は問題なく始動するようになりました。
しかし、エンジンがかかったからと言って、そのまま車両を返却するわけにはいきませんので、止まった原因を探らなければなりません。
ただ、このエンジンの場合は、ある程度予想がつくんですよね~(;^ω^)
そうです、スカイアクティブディーゼルです(;・∀・)
エラーコ―ドは拾っていませんが、エンジンデータを確認していくと、インジェクタの値に、マイナス補正が入っており、特に高燃圧下(高負荷時)でのマイナス補正が大きくなっています。
コレって、吸入空気量に対して、燃料が多いと判断して、燃料を減量しているというコトになります。
エアクリーナーの汚れはほぼ無い状態でしたので、経路の途中に吸気抵抗となるナニカがあるというコトが予想されました(´・ω・`)
そこで、お客様に見積もりを提示して、了承を得られたので作業に入っていきます(´ω`*)
インテークマニホールドを取り外して、吸気ポートを確認すると・・・
思ったよりは煤の溜まりは少なかったものの、数か所大きく剥がれたトコロがありました。おそらくですが、コレが剥がれて吸気バルブに噛みこんで圧縮不良を起こしてエンジンが停止したのかなと(;・∀・)
この車両は、対策済となっていますが、過去のリコールに同じような事例がありました。
対策していても、悪い条件が重なると症状がでるのかもしれません。
こちらはピックでホジホジして、掃除機で吸い取りました。バルブ周辺は、バルブに傷を入れるとマズイので、あまり触れませんでした(;´・ω・)
で、ついにメインと思われる原因です(;´∀`)
・・・いや~すごいですね(;・∀・)
この車両は走行距離26000kmほどですが、使用状況を聞くと街乗りがメインで、近距離の使用が多いようです。
誤解の無いように言いますが、これは欠陥ではなくて、使用状況に合っていないのが原因です。
1回の運転時間が、毎回30分を超えるような場合はあまり問題が無いのですが、ちょい乗りが多い場合は、このように煤が溜まりやすくなってしまいます。
万人が問題なく使えない時点で欠陥だと言われれば、反論できませんが(^▽^;)
とりあえず、可能な限り削ぎ落しました(;´Д`)
その後インマニの方は、中に灯油を入れて洗浄して乾燥、スロットルの方はウエスに染み込ませてふき取りました。
あとは組み付けです。
元に戻したら、しばらくアイドリングをして、初期学習と漏れの確認。
水温が上がったら、インジェクタの学習リセットと試運転をおこなって終了です(`・ω・´)
Posted at 2021/08/23 00:12:10 | |
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