![90ヴィッツRS エンジン修理(´・ω・`) 90ヴィッツRS エンジン修理(´・ω・`)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/045/495/765/45495765/p1m.jpg?ct=17b5e893a83a)
本日は、職場のバイトT君のヴィッツRS(1NZエンジン)の、エンジン修理をしておりました(;・∀・)
事の発端は数日前・・・
T『レブリミッターが6700回転ぐらいで効くんですけど、これを8000ぐらいまで回す方法ないですか?』
ワタシ『・・・・いや、メーカーがこれ以上回すなって設定してるのを、回そうとするな』
T『やっぱ壊れますか?』
ワ『高回転多用で、ロッカーアームが外れるって事例があるらしいから、レブリミッタに当てるコト自体やめた方がいい。』
と伝えていたのですが・・・その日の夜に、
T『エンジン壊れました~(ToT)/』
と泣きついてきました(;´・ω・)
詳しくその時の状況を聞くと・・・シフトミスによるオーバーレブです(;゚Д゚)
瞬間的に8000オーバーまで回り、その後エンジンが不調になったというコトでした。
まずは基本点検をおこない、外的破損は見当たらないものの、異音と回転異常はあったので、とりあえずヘッドカバーを開けてみることにしました。
すると
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/059/290/614/b2e888c4df.jpg?ct=330c654834a4)
赤丸で囲んでいるところに違いがあります。
片方は部品がなくなっています(;´∀`)
これではカムシャフトがバルブを押せなくなるので、まあエンジン不調になりますね(^▽^;)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/059/290/613/3b574c7f68.jpg?ct=d0a494be05c7)
全部で5か所、部品が外れており、4番シリンダに至っては4個中3個が外れていました。他は2番3番がそれぞれ1か所ずつ外れていました。
また、小丸にはバルブステムキャップという小さなキャップがあるのですが、それはカムシャフト近辺には見つかりませんでした。構造上、外れた後にオイルパンまで落ちてしまったようです。
タイミングチェーンに巻き込まれるとマズかったのですが、外れた位置的に巻き込まれる可能性が無かったのと、オイルパンを外して部品を探すより、新しく部品を取った方が安い(1個\60×5)のです(;^ω^)
まあ本人の希望もあって、できるだけ安く上げたいっていうのもありますが・・・
なお、オイルストレーナにもフィルターがありますので、誤って吸い込むことはありません。お客さんのだったら念のため開けますが・・・その分金額はだいぶアップします(;^ω^)
さて部品を元通りに組み付けていかなければならないのですが、本来のやり方はカムシャフトを外して組み付けるのが正しいやり方です。
ですが、当然手間がかかるのと、簡単に外れるんだから、入れる時もうまくすればそのまま入るんじゃね?みたいな感じで、試しにやってみると
・
・・
・・・
あ、入った(;´∀`)
コツはいりますが、簡単に入りました。
これでカムシャフトを外さずに済みます(*´▽`*)
ロッカーアームが簡単に外れるのは、エンジンを壊さないためのヒューズ的な役割かなと思いました。
ロッカーアームが外れると、バルブは閉じたままになりますので、オーバーレブ等でバルブタイミングがずれた場合に起こる、バルブとピストンのクラッシュは起こらないということになります。
コンロッド折れ等ブロック側で問題が発生した場合は、当然ダメでしょうが、ヘッド側の損傷は防ぐことができます。自分のB型VTECで同じ事をした日には、ヘッドは全損確実で、ピストンも割れる可能性があります(;^ω^)
組み終わったら、エンジンをかけて最終確認をし、試走してから引き渡しました(´ω`*)
ちなみに、今回部品代は約\1500、工賃入れても\10000超えませんでした。
オイルパンをはぐってたら、この数倍はかかります(;^ω^)
最初は、『最悪エンジン交換かもな~。金額も確実に10万は超えてくるぞ~』と脅していたので、結果的にはかなり安く済みました。
本人によると、やらかす前よりエンジンの吹け、トルク感ともに上がったとのこと。気のせいじゃない?といいましたが、全然違うとのことなので・・・もしかしてヤル前から、1個か2個外れてた?(;´・ω・)
まあ、今後はレブリミッターに当てないようにキッチリ指導しておきました(・∀・)
Posted at 2021/09/26 23:15:34 | |
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