シトロエン=ふわふわとした乗り心地、と思っていました、乗るまでは。
実際、非常に柔らかな、ゆったりとした乗り心地です。
それは間違いありません。
ただ、それだけではなかったのです。
なんというか、しなやかなんです。
つまり柔軟でありながら、適度に腰があって、しっかりとした筋肉もついている感じ。
これ、完全にハマりました。
段差を乗り越える時、足回りの硬い車だとガツンときますが、
ピカソは違います。
よっこらせっと、ピカソが段差をまたいでいく感じです。
衝撃がほとんどありません。
段差から降りる時も、足をにょき~と伸ばして向こう側に着地する感じ。
なんだこれはいったい・・・。
こんな足回りは初めてです。
巡航中も、非常にゆったり、乗員を優雅な気分にさせてくれる、まるで豪華客船のようです。
しかしそれだけではありません。
なんと、ピカソはワインディングも楽しめるのです。
これには唖然。
もちろん非常にロールします。
ロールしますが、ロールしたまま、そのしなやかな足回りがコーナーの上をなめらかに滑っていく感じ。
アイススケートの選手が、体勢を低くして高速コーナーを曲がっていく時のように、
ぐっとロールして、Gを感じながらそのまま路面の上をトレースしていきます。
た、楽しい・・・。
いや、ドライバーも楽しいけど、他ならぬピカソが一番楽しんでいる感じがします。
どう僕?意外にやるでしょ?って言ってるみたい。
でも、ピカソが水を得た魚のように、最も本領を発揮するのは、
実は高速道路なんです。
一般道ではとってもゆったりと流していたピカソが、
高速走行になるといよいよ本気になって走ることに集中しだします。
足回りやハンドリングが、ぎゅ~っと引き締まって路面に吸い付く。
よく、ブレーキの効きを「真綿を噛むような」と表現しますが、
高速でのピカソは真綿を噛むような「乗り心地」となります。
すごい安定感です・・・。
長いホイールベースや高いボディ剛性の恩恵もあるのだと思います。
高速巡航に全く不安を感じることなく、静かに、余裕を持ってクルージングできるのです。
しかも、疲れない。
大柄シートの出来のよさや車内の静粛性の高さもあるのでしょう。
アクセルに乗せる右足についつい力が入ってしまうこともしばしば・・・。
飛ばす車ではないんでしょうが、
高速道路で遭遇した数少ないピカソ同士は皆えらい勢いで追い越し車線をすっとばしていたような・・・。
気持ちはわかります(笑)
シトロエンC4グランドピカソがこんなにも好きになってしまった最大の理由は、この乗り心地、足回りにあったのかもしれません。
(続く)
Posted at 2017/01/31 00:43:47 | |
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シトロエンC4グランドピカソ | 日記