最近の工具メーカー

昔は、Snap-onを買っておけば間違いないと思っていましたが、どうやら最近は事情が違うようです。

Snap-onといえば美しいメッキ処理が特徴ですが、近年、環境負荷物質である6価クロムが欧州と北米で禁止され、3価クロムが代替技術として使われています。でその3価クロムがイマイチらしく、最近のSnap-onは錆びやすい、剥がれやすいとの評判らしいです。しかも価格は相変わらずなので、いいとこなし！？といったところでしょうか。

ミニのMark-1グリルも質の悪いのは3価クロムとの噂です。すぐ錆びるし。

そんなことなら、6価クロム版のスナップオンをもっと買っておけば良かった～、と思ってもあとの祭り。

とは言いつつも、ジツは最近使っている工具はHAZETがメインでした。梨地仕上げってけっこう好きなんです。

というのも高校時代、バイクの免許を取ってバイクをいじり始めた頃、学生の身分で高い工具は買えません。そこでホームセンターで売っているヘボい工具を使っていたのですが、当時ホームセンターで売ってる工具はピカピカの安っぽいメッキでした（たぶん今でも）。当然のごとくすぐ壊れます。そこでホームセンターで売っている工具でもちょっとグレードの高い工具（TONE、KTC、コーケン、TOPなど）を買うようになったのですが、それらの工具は梨地仕上げで、しかも壊れないので、梨地=壊れない+精度が高い　という図式が大脳新皮質あたりにインプットされていて、その後もSnap-onに出会うまでは梨地路線まっしぐらでした。

Snap-onで最初に感動したのは、ボックスレンチのソケットのフランクドライブ（面接触）です。値段もですが…。エンジンヘッドのヘッドボルトやマフラーのフランジのネジを回しているときにその効果に感動したものです。それにメッキ工具は汚れてもさっと拭くだけですぐにキレイなるので、これもなかなかナイスです。

KTCからミラーツールなるシリーズがデビューして、「おお！国産もSnap-onみたいなツールが造れるのか！」と感動していくつか買いましたが、簡単に剥がれるメッキの品質の悪さにはがっかりでした。車載の工具箱の中に入れているだけで傷だらけになるし…。

少し前にKTCからネプロスなるミラーツールの後継モデル的な工具がデビューしましたが、これはいいらしいです。数アイテム持っていますが、使用頻度が高くないので、何とも言えません。しかしながら不満もないのできっと良いのでしょう。しかも今のところ6価クロムなので、メッキツールにこだわりたい人にはいいかも知れません。ちなみにトヨタF-1チームも公式にサポートしています。ヤツらはSnap-onも使っているけど…。

私見ですが、スクリュードライバーはPBが最高です。臭いけど。でもその臭いグリップは天然の木を原料にしていると聞くと、ロハサーたちにもよろしいんではないでしょうか。先端のチップは多分他の高級工具メーカーと比べると柔らかいのだと思います。なので、フィリップスなどはよく食らいついてくれる感覚が非常にイイです。

しかし、最近は今まで日本に入ってきていなかった工具メーカーをよく目にする様になった気がします。例えばWERA（ベラ）。製品はPBとかぶるんですが、ヘックスなどなかなか精度も高く良い感じ。
ちょっと硬めな感じです。PBはけっこう柔らかいので、そのしなり具合が作業場所によっては良かったりも悪かったりもするので、しなって欲しくないときはWERAを使います。
他に先日買ったPROXXONやSIGNET、日本の工具ショップ企画モノのDEENなど、進歩と共に工具メーカーも多岐多様になってきたのでしょうかねえ。

驚いたのはブランド工具って台湾製がけっこう多いということ。SIGNETはほとんどが台湾製らしいです。Snap-onも部分的に台湾製があると聞きます。メイド イン タイワンは今や高精度の工具生産の証になるのか！？一昔前だったら台湾製は避けてましたが…。