
おはようございます🤗
昨日とはうって変わって涼しい5月6日の朝を迎えました。
緊急事態宣言期間が遂に今月末まで延長されました。
今年の5月の連休は、「STAY HOME」をスローガンに自粛生活を実施しましょうとゴールデンではないウィークとなっております。
そんな中、私も「IJIRI HOME」をスローガンにこの連休中に毎日弄りをしておりますが、さすがにネタが無くなって来ました。
この連休中に施工したアーシングについて語らせて頂こうと思います。ご興味のない方はスルーして頂けたらと思います。
今回施工したアーシングは、これまで先人の方々がやられて来たアーシングとは違う物です。
先ず一般的なアーシングと言うとこのようにバッテリーのマイナスに集中して結線する方法になります。メーカーやショップさんからも、車種別にキット化されているものもあります。
何が違うかという事をまとめてみました。
①エンジン、オルタネーター等マイナス側(アース)をバッテリーのマイナスに戻すのでは無くボディアースに落とす。
②究極の導通を目指し導通改善パーツを使用する
③出来るだけノイズや相互干渉を防ぐ配線
上記の3つになります。
これをより理解して頂く為にNGCジャパンさんのアーシングヘルパーの説明から抜粋した文面を掲載させて頂きます。
「一連の静電気対策製品を開発している間に、バッテリーが発電した電気を瞬時には受け取れきれずに余剰電流が迷走電流となり車両のあちらこちらで相当な悪さをしているらしい・・・と聞いていました。その対策して今時のコンデンサーを使いそれらを瞬時に受け止める製品もあります。
発電してバッテリーが受け止められない電気の他に、ピストンが動いてもカムが動いてもバルブが動いても電気は発生します。その電気は金属部分を通って流れていくわけですが、電気の流れない物質(絶縁体)ゴム、プラスチック、ガラス等に到達すると流れないから溜まってしまい、それが静電気になります。
昨年末特許化したスムースドライブシステムを使い、それらの静電気対策は出来ますが放電が追いつかない場合があるのも事実です。
アーシングの考え方を元に使う電気ではなく入って行く電気を考えてみました。
着目したのは車のアースポイント、特にエンジン側はケーブルの銅線とエンジンのアルミの間の端子や鉄のボルトが抵抗になって電気が流れにくくなっているのではないか?
丸型端子をボルトで押し付ければ、その面同士で電気が流れるはずだから押さえているボルトは何でも良さそうに思いますが、現実には違いが出ます。
カシメで終わっている銅線に抵抗の少ない無酸素銅製のワッシャで導通させ、それを電気抵抗の少ない処理をしたネジ部を通してエンジンに通電させる製品を開発。
自分のエスティマでテスト。
私のエスティマ(エンジン2AZ 2400cc)は17年物17万 km オイルも7000キロ交換していない状態、ガソリンは出光のハイオク。
もちろん私の開発したスムースドライブシステムはフルコースで装着。それでもアーシングヘルパーを装着した時には、エンジンかかっているのか?とタコメーターを覗いたほど静かになりました。
フレームアース側はフレームが鉄なのでカシメまでがフレーム延長と解釈すれば関係ないように思われますが現実には違いがある・・・
実はターミナルを鉄に亜鉛メッキから銅に換えてもテスターでも抵抗値の違いは計れないでしょう。
しかし実際に走ると別の事が起きているのです。
もちろんこれで完璧ではありません
バッテリーターミナル側も鉄に亜鉛メッキのものが殆んどです。 しかしこのターミナルは無酸素銅で作られている製品が販売されています。
バッテリーターミナル 無酸素銅
で検索してみてくださいませ。しかしあの太い線をかしめるのは一般ユーザーでは工具も持ち合わせていないでしょう。
より完璧を目指すなら無酸素銅ターミナルに無酸素銅線のワイヤーと端子、に当社のワッシャとボルト。
一般ユーザーには大変でしょう。
(私もやらない・・・)
簡単に安価でそこそこの効果を!
それがアーシングヘルパーなのです。
現在生産している車の中にはマフラーと車体をアーシングしている車も見受けられます。しかし車体にアーシングしても放電させるかバッテリーに戻れなければ迷走するだけなのです。
市販の無酸素銅線アーシングをお使いのユーザー様も端子とボルトが鉄でしたら勿体無い・・・
それらにもアーシングヘルパーは有効です。
これだけでこんなに効果があるのなら!とオートバイ用にアースポイント6 mm も設定。
ある時 ZZR 1400のユーザー様がインシュレーターバンド装着に来社されました。インシュレーターバンドボルトの効果は問答無用ですが、インシュレーターバンドボルト試乗後フレームのアースポイントに施工しました。
ユーザー様曰く、これだけでこんなに違うならバッテリーターミナルボルトをこのボルトに交換したらもっと凄いんじゃないの ?・・・
実は車を想定していたのでオートバイのバッテリーがボルトで止まっているとを忘れていました・・・
バッテリーにも装着試走、こんなに気持ち良く走れたのは初めてだ! だそうです。
静電気の元を減らせたのでスムースドライブシステムもより効果が上がったのでしょう。
これでインシュレーターバンドボルトはもう要らない・ということにはなりません。そもそも流動帯電が起きていますので静電気はその場で除去するのがベストです。アーシングヘルパーはその他からの静電気の元を軽減するものなのです。
インシュレーターバンドボルトの装着が非常に難しく現実的ではない車両もあります。が、バッテリーは簡単です!
勿論使う側の効果も大きいです。
分かりやすいのはライトが明るくなったりグリップヒーターが今までより熱くなったり、その他その車両の電気的に弱かった部分が強化されると思ってよいでしょう。」
という内容です。
この中に各部で発生する静電気の話が出て来ますが、それを軽減させる目的もあります。静電気については、別の機会にお話させて頂きます。
それでは順に詳細を述べさせて頂きます。
①各部をボディアースに落とすとは
使用したケーブル
今回施工したうちのノアの場合です。
先ず使用したケーブルは22sqの無酸素銅ケーブル、これで電流容量としては120Aまでいけます。通常市販されているケーブルやキットはだいたいが8sqなのでかなり余裕があります。
ケーブルを接続したポイントは
・オルタネーターボディ→直ぐ真横のボディの空き穴
・エンジンヘッド→フロントストラット
・CVTボディのアースポイント→フロントストラット
以上の3本です。
画像をご覧になるとわかると思いますが、ケーブルの長さも長くて40cm、ボディに落とす場所も純正アースを含め4方向にバランスが取れる様に結線しています。
これは見た目の問題では無く、こうする事により相互干渉や外来ノイズを出来るだけ抑える目的があります。
通常、電子・電気回路で基盤にパターン(電気の通る道)を設計する際、ノイズ・不要電波の発生、外来からのノイズ遮断する為にこのように外周を取り巻く様にアースラインが刻まれてます。
車も金属で出来たボディをアースにしているので、同じ考え方が当て嵌められると考えます。
よってエンジンルームも回りをアースに囲まれた環境にある訳ですから、各々のパーツをバランスを取ってアーシングすると言う発想です。
②究極の導通を目指し導通改善パーツを使用する
これはアーシングに限った事ではないですが、特に大電流を流すところは意識して施工することで、必ず成果は出ます。
巷でもオーディオのバッ直がメジャーですが、接点が多い程抵抗的なロスは出ます。それを改善すべくケーブルは22sq無酸素銅製(銅は鉄、金より導通率が上)を使用し、接点部にはNGCジャパンさんのアーシングヘルパー(擬き)+黄銅ボルト(アースボルトとも呼ばれる)で、ロスを最大限抑えてます。
ここでNGCジャパンさんのアーシングヘルパーについて簡単に説明致します。
このように端子部に純銅製のプレートをボルト(材質は不明だがおそらく白銅)と共締めし、プレートの先端がケーブルの芯線に接触する様になっているものです。これにより接点抵抗を抑える物です。
分かり易く図解で示します。
通常端子固定に使われるネジは鉄かステンレスがほとんど。それをこれらより導通率の高い材質に変える事でロスが激減します。ましてや車のボディは錆止め、塗装がされているので、塗装面は導通しません。それだけに図の様にネジがしっかり導通していればロスが少ないという事です。
という事で、NGCジャパンと同じ物が無いので黄銅ボルトを使用し、純銅プレートを適正な大きさにカットしてケーブルの露出している芯線に接触するように加工してあります。
③出来るだけノイズや相互干渉を防ぐ配線
タイトル画像の様にケーブルは短く長くても40cm以内、純正アースを活かしたままでサポート的に数少ないながらもボイントを抑える様に配線してあります。
ケーブルは長いと抵抗ロスも出ますし、這わせる場所によっては外来ノイズも拾いやすくなってしまいます。
今回は使用していませんが、接点の導通性をより確実にする為に導通改善剤を塗布すると良いかもしれません。
例えば特殊配合された「スパークグリス ハイパー」
ナノカーボンを使った「ナノカーボンペン」
がお薦めです。これらは耐熱温度も高いので、エンジンルームで安心して使用出来ます。
これにより、安定した電気の流れが大幅に改善され、効果も体感出来るレベルになりました。イメージでいくと普通の街中の川が一級河川になったというところでしょうか。
最後にこれはNGCジャパンさんのアーシングヘルパーを得策と考え、1セット1600円という高価な物を買えない小遣い親父が真似をさせて頂いております。
ちゃんと施工したい方はNGCジャパンさんの商品を購入された方がより確実かと思います。
だらだら長い内容になりましたが最後まで読んで頂けた方には感謝致します。
koppepapa2