ひろっぱのブログ一覧

大変ご無沙汰致しております。

まだ、しぶとく？ミャンマーでやっております。

地方での軍とNUG/PDF等過激派との衝突はありますが、ヤンゴン市内では爆弾テロ行為がタマにあるぐらいで、大分、落ち着きを取り戻しています。

また、軍評議会からは来年の8月に民主主義のもと総選挙を行うとのアナウンスも流れ、当初、皆様が抱かれたクーデターで奪取した政権だという懸念は薄れつつあるのが現状です。当初から、軍は独裁政治を阻止する為の非常事態宣言だと言い続けています。軍評議会としては、当初からのプランを一つずつ推し進めている形であるように見えます。

独裁政治は軍側ではないのか？確かにそう皆さんは思ったことでしょう。ですが、実際はそうではなく、スー・チー女史が独裁者になりたかったと思われるフシが多いということでもあります。

政界に大きく影響力を持つ仏教会最大のマバタという団体をNLD政権は解散させ、スー・チー女史は、「仏様は単なるインドの王子様」と表現し、私こそミャンマーのトップであるという力を誇示し独裁的立場を構築していました。その中で、ASEAN各国の中で一番先に民主化を行ったという自尊心がある軍が、国民から絶対的な人気を誇るスー・チー女史が率いるNLDが好き勝手に憲法や法律を都合がいいように変えることを嫌った為に起きたクーデターという事になります。

事実、クーデターの前に軍側はスー・チー女史と3回ほど会議を開くことを提案していますが、選挙で圧倒的な勝利をおさめたスー・チー女史は一切、耳を貸そうともせずその会議を3回ともすっぽかした訳です。これに面子を潰された軍側が独裁政治をさせないために起こしたのが今回の政変であるとも言えます。

国民はとにかく軍が嫌い。それも異常なほどです。スー・チー女史はアウンサン将軍（日本名：面田紋次）の娘です。ミャンマーでは英雄とされています。その娘を監禁していた歴史があります。これは、話せば長くなるので省略します。

結局、簡単に現状の流れを説明すると、そこにスー・チー女史を三度監禁した事に国民は怒り、NLDはそれに乗じてデモを誘発させ、さらに、もともと内戦状態であった少数民族軍がここぞとばかりに国民に対して国軍を倒す正義の見方のように出てきたという事になります。

民主主義の為と言いながら、実際に民主主義を守ろうとしているのは。。。
実は、軍側なのです。この現状が世界では捻じ曲げられて報道され、国民は弱者。弱者こそが正義と騒いでいるのがミャンマー問題です。

今まで、このような事を書くことが出来ませんでした。どうしてか？軍が怖いのではなく、国民や皆さんが支持しているPDF過激派が怖いからなのです。真実を語ると殺されますから。

ただ、今、日本に居るミャンマー人、国民はこのような裏の社会での利権争いを知らないのか、しってても、それ以上に軍が悪いという感情や洗脳されているだけとも言えるでしょう。ただ、こう書いていますが、実際は、軍も悪い所はたくさんあります。私から見れば、正直、どっちもどっち！っていう感じで見てます。これが、率直なミャンマー情勢に関する私の意見です。