
今年の年末も
お泊りドライブへ行った。
行先は、福島県いわき市。
なぜ「いわき市」かというと?
この真冬の時期、新潟県は毎日、
雨か雪でどんよりしている。
なので、スカーッと晴れた、つまり快晴のところへ行きたい。太陽が見たい。そこで、いわき市なのだ。いつもの年の年末は、関東地方の群馬とか埼玉あたりに行くのだが、今年は福島県のいわき市に行ってみてはどうか、と考えた。いわき市は太平洋岸にあり、真冬は快晴であることが多いからだ。いわきは、東北の湘南と言われているのだ。
さっそくホテルを予約して、いざ出発。
12月30日 AM7:00 出発
新潟市からいわき市へは約240km。両市との間は、国道49号線が結んでいるので、全部国道49号線でもいいのだが、下道は時間がかかるので、途中高速道路も挟むことに。
気温は冬にしては高めで、新潟市は強い雨。しかし山間部にさしかかると、雨から雪に変わった。福島県に入るころには本降りの雪で、道路はシャーベット状態でとても走りにくい。特に下り坂がこわくてハンドルがとられそうになる。実際、曲がり切れずにガードレールに突っ込んだ跡があった。
8:50 新潟市から85km、会津坂下インターから、磐越自動車道に乗る。雪が降りしきっているので、高速道路でも薄いシャーベット状態になっていた。会津若松を過ぎて、猪苗代湖のあたりになると雪は止んだ。そして郡山まで降りてくると、晴天になった。雪も全然積もっていない。猪苗代湖と郡山の間に、雪と晴れの境目があるのだ。
このまま、磐越自動車道を進んでいけば、いわきには早く着くけど、ここ郡山からいわきまでは下道の国道49号で行こうと思う。どうせ80kmくらいしかないわけだし。ということで郡山南インターで降りた。会津坂下インターから郡山南インターまでは、約73km、料金は2150円であった。高いな、割引はないみたいね。調べてみたら今年の年末年始はETC休日割引がいっさいないのであった。
磐越道を走ったせいで、車体は融雪剤で真っ白になってしまった。ちょっと郡山で洗車したい。スマホで調べると、郡山南インターから近い所にコイン洗車場があった。ここで洗車をした。といっても、ただ水をジェットでかけただけで、ふき取りもしていないけど。まあそれでも融雪剤はジェットで多少は落ちるものである。なかなかきれいになったので400円も納得。
郡山から先は天気は快晴。まさに太陽がおがめて、まぶしい。ほんと、冬の新潟は晴天がほとんどないから、うらやましい。郡山からいわきまでは、ずーっと山道。特にけわしい山があるわけではなく、ゆるやかな山地が続くって感じ。
郡山から1時間半、お昼の12時過ぎにいわき市に到着。新潟市からの240kmを5時間で来たことになる。このうち、3分の1は高速、3分の2は下道の国道49号である。
いわきマリンタワー 12:45
まず向かったのが、いわきマリンタワー。海の近くの丘、三崎公園内にある観光展望台タワーである。高さ約60mのタワーで、標高45mの丘の上に立っているので、合わせて海抜105mの高さに展望台がある。さっそく行ってみよう。
入場料は330円。エレベーターで展望階へ。展望はまさに絶景と言って良いね。眼下からはるか先まで太平洋が広がり、手前にはいわき小名浜の街が見える。小名浜港や、アクアマリンふくしまなども見える。空も晴天で、まさしくスカーッとした素晴らしい最高の気分になった。
気になったのが、はるかかなた海上にかすんで見える大きな煙突。日立市の工場か、いやもしかして鹿嶋臨海工業団地の煙突群か?そうだとすると100km以上先である。天気は晴天で空気も澄んでいるから見えてもおかしくないかもしれない。
下りは階段を使ったが、延々と続く階段を飽きさせないように、いろんな写真や船などの資料が展示してあった。
アクアマリンふくしま 14:00
今回のドライブの最大の目玉が、アクアマリンふくしま。いわき市小名浜にある大きな水族館。午後2時到着。閉館は午後5時だから、3時間はたっぷりと楽しめる。
12月30日の年末なのに、駐車場はほぼ満車で大人気だ。年末で空いてるかな、と思ったが、大いに賑わっていた。ちょっとびっくり。
入館料は大人1850円。アクアマリンふくしまは、イルカショーなどのショーイベントがないので、ちょっと高く感じてしまうね。しかし高いかどうかは入ってみなければわからない。いざ入館。
チケットを買って入口ゲートを通ると、まさかの屋外に出た。そしてワクワク里山・縄文の里へ案内される。ここは植物園のような感じで滝もある。そしてかわいいカワウソがいた。水族館なのに動物園みたい。そのあとにようやく水族館の本館建物へ。
ここまでのアプローチがとても長くて、敷地がとても広いことが分かる。本館建物はかなり大きい。
メインの大水槽はふくしまの海を再現したもので、2つの大水槽を組み合わせ、それぞれ黒潮と親潮の中を再現したものだとのこと。変わっているのが、大水槽のとなりに寿司屋があること。水族館の大水槽に寿司屋とはね。もっとも午後3時閉店なので閉まっていたが。
このほかにも、化石の展示コーナーが充実していた。シーラカンスなど興味深い。
といいますか、もう館内は展示物がものすごく多くて、一つ一つ読みながら確認して見ていくと、ものすごく時間がかかる。全部の展示が見きれない。なんだか水族館というよりも、博物館のような展示物の多さ。すごい水族館だな、と思った。ここにイルカショーなどがないのも納得した。(トドはいたけど)
私はこの水族館で一番好きだったのが、「サンゴ礁の海コーナー」にいたチンアナゴ。砂地からニョキニョキと、長さ30cmくらいの棒みたいなものが出ていて、それが出たり入ったりしていたり、ゆらゆらと動いている。なんとも面白い生き物だと思った。チンアナゴ。ネーミングも素敵。
なんだかんだで4時半、薄暗くなってきたので退出。入口のとなりにあるお土産ショップで、お買い物。チンアナゴのぬいぐるみが欲しかったが、デカかったのでやめて、チンアナゴ・ストラップとチンアナゴ・マスコットにした。いやあ、カワいいね、チンアナゴ。
いわき・らら・ミュウ
アクアマリンふくしまのとなりにある巨大なお魚センターが、「らら・ミュウ」。たくさんのお魚を売る店がある。ちょっとのぞいてみた。横の幅が広い建物で、手前に生鮮市場、奥にお土産ショップ、レストランなどがあった。いわきの巨大な物産館といったところか。
ルートインいわき泉駅前 18:00
さて、時間は午後6時。今夜の宿へ。
小名浜から5kmほど離れたところにあるJR泉駅の真ん前に、ルートインいわき泉駅前がある。旅先の宿といえば、やっぱルートインだよね。なんといっても快適な大浴場があり、おいしい朝食バイキングが無料でついてくる。この2つだけでもルートインが大好き。今回の旅でも予約した。いわき市にはルートインが2つあるけど、駐車場が広い方にした。
宿泊料は税込み7500円。ちょっとお高いけど、年末年始料金なのかな。でも大浴場と朝食バイキングがついているのだから、納得の料金。
ここはかなり大きめのルートインで、9階建ての本館と4階建ての西館があり、かなりの客室数がある。私の部屋は西館の4120号室だった。
今回は夕食もここのレストランで頂くことにした。夕食はバイキングで1200円。この日のメニューは、ミルフィーユカツ・きのこそば・やきそば・マカロニサラダ・などなど満足のいくメニューだった。夕食のバイキングは、残念なことに来年からは普通のメニューのレストランとなるとのこと。
夕食後、部屋でしばらく読書してたら、ウトウトしていつのまにか眠ってしまった。いやあ、ベッドが快適で心地いいんだなあ。気づいたら、夜中の1時。ありゃ、まだお風呂に入っていない。でも安心。ルートインの大浴場は夜中の2時まで入れるのだ。ということで真夜中の大浴場でひとり占めの入浴。このルートイン、本館のみならず西館にも大浴場があるのだ。なんという贅沢。大浴場は、10人くらい入れる大浴槽と洗い場が8つ。西館のでも十分に広くて快適。
翌朝、朝食バイキングが始まる6時半に行くために5時半に起床。準備をして6時20分にレストランに行くと、5分前にOPENした。おなじみのメニューの朝食バイキングはほんとにおいしい。今はコロナ対策でバイキング朝食が中止のホテルが多い中、ちゃんとバイキング朝食を続けるルートインは素晴らしい。もちろん感染対策として、透明の手袋をすることになっている。ちょいと面倒ではあるが、バイキングが頂けるなら喜んで手袋しますよ。
チェックアウトは7時40分なり。大満足のルートイン宿泊であった。
大雪の帰路、どうする?
さて、チェックアウトが早いわけは・・・。それは今日が大晦日だということ。少なくともお昼過ぎには家に帰っておきたい。いろいろやることもある。
そしてもう一つの理由、帰路が大雪の予想なのだ。12月31日は大寒波がやってくるので、帰る途中の福島県会津地方と、新潟県が大雪になるかもしれない。
午後1時に家に着くには、どういうルートがいいか、考えた結果、いわき市から郡山は下道の国道49号、郡山から会津若松までは高速道路、会津若松から新潟市は国道49号、とすることにした。つまりは往路と同じルート。
いわき市から郡山までは晴れていた。国道49号もスムーズに流れて郡山に1時間40分で到着。郡山南インターから高速へ。磐越自動車道を進むと、郡山市は曇り、トンネルを抜けて猪苗代まで来ると雪がしんしんと降っていて、道路も薄いシャーベット状態。私は左側の車線をゆっくりと進む。驚くのは、ビュンビュンと抜かれていくことで、シャーベット状にもかかわらず、90kmh以上で走っているようだ。そんなに飛ばしたら、ちょっとしたミスで制御不能になり、事故を起こすことだろう。私はそうなっても知らんよ。
会津若松インターで降りる。雪はこの先、新潟県境に向けてもっと強まるかもしれない。大雪の予想だからね。高速道路は通行止め、もしくは除雪のためにノロノロ運転になるかもしれない。だから高速を降りたのだ。この先は、国道49号線で新潟市まで帰る。あと100km足らず。
実際、西会津町から新潟県境のあたりは雪の降り方がすごかった。積雪は1メートル近い。除雪もやっているだろうが、路面は深いシャーベット状で、こわい。3速40kmhがせいぜいで、これ以上はこわくて出せない。特に峠への登り坂では、アクセルを踏むと空転しがちだった。3速40kmhでちょっとアクセルを踏むと空転するんだから、危なくてしょうがない。下り坂はもっとこわい。ハンドルの手ごたえがほとんどない。
さらに心配すべきは、私の前を走る大型トラックである。登りでスリップして登れなくなったら、立ち往生してしまう。それが一番心配であった。実際は、登り坂でも大型トラックはグイグイと進んでいき、意外と大丈夫だったみたい。大型トレーラーだったら厳しかったかもしれない。
津川町まで降りてきたときは、とってもホッとした。雪も小康状態になって路面状態も良くなった。それでなんとか新潟市まで帰ってきた。新潟市内の積雪は数センチしかなく、強い風が吹いているのみで雪は降っていなかった。さっきのドカ雪がウソみたいに感じたのであった。
午後1時半、新潟市の家に到着。
会津若松からの100km足らずに3時間近くを要した。確かに大雪だったね。
まとめ
走行距離・・・・・522km
使用ガソリン量・・・・・26.7リッター
平均燃費・・・・・19.5kml
ガソリン代・・・・・約4150円
高速料金・・・・・3900円
会津坂下→郡山南 2150円
郡山南→会津若松 1750円
ホテル代・・・・・7500円
高速比率・・・・・26%
522kmのうち高速は約134km