
現行アクセラ(BM型)1500と
初代アクセラ(BK型)1500の比較を
してみたい。
BMアクセラは現マイカー。
15Sの6速MTである。
BKアクセラは前マイカー。
15Cの5速MTである。
ボディサイズ
全長、全高ともにほぼ同じだが、一番違うのが全幅。
BKの1745mmに対し、BMは1795mmもある。
ここまで広いと、国産ラージクラスと同じくらいである。
しかし、新潟の田舎に住んでいる限り、
1795mmの幅で困ることは何一つないのが幸いだ。
逆に、この1795という数値あってのデザインだから、
むしろ、1795で良かったなとも思っている。
デザイン対決
BMアクセラの勝ち
BMは、全体のフォルムが躍動的だ。
フロントから見ても、リアから見ても、カッコいい。
特に夜、街灯に照らされると、彫刻的な造形が際立つ。
だれが見てもカッコいいと思えるデザイン力の高さがすごい。
毎日、乗り込むことがうれしくなるデザインである。
ワールドカーデザインオブザイヤーのTOP3にも選ばれたから
本物のデザインである。
BKはオーソドックスなフォルム。
フロントデザインもオーソドックス。
ただし、リアデザインはなかなかセクシー。
斜め後ろから眺めると、いいデザインだなと思ったものだ。
このBKは、全世界的にヒットしたモデルであり、
デザインの評価も高いであろう。
エンジンパワーと加速力対決
両者引き分け
BMのエンジンは、SKYACTIV-G1500
馬力は111ps/6000rpm、トルクは14.7kgm/3500rpm
BKのエンジンは、MZR1500
馬力は114ps/6000rpm、トルクは14.3kgm/4500rpm
馬力はBKの方が若干あるが、トルクはBMの方が上。
実際に運転してみると、このエンジンスペックがあらわす通り。
中低速トルクはBMの方がある。
特に2000~3000回転ほどのトルクは比較にならないほどだ。
なので普段使いの加速の余裕に関しては、BMの勝利。
しかし、アクセルを踏み込んで急加速をする場合は、話は別。
BMは中低速トルクが太いから、2000~3000回転くらいでも加速がいいが、
そこから4000、5000と上げていっても、あまり変わらないのである。
(もちろん回転数なりの加速力は得られる)
逆に、BKは中低速トルクがそこそこなのだが、回転をあげるごとに元気になる。
4000、5000、6000と上げていくごとに気持ちよい加速を披露する。
というわけでエンジンパワー的には両者引き分けなのだ。
では、加速対決ではどうか。
車重はBMの方が60kg重いが、BMはMTが6速である。
トルクはBMの方があるが、馬力はBKの方が上。
となると、これまた両者同じであろう。
エンジンサウンド対決
うーむ、両者引き分けかな・・・・
BMのエンジンサウンドは全域いい。
2000~3000くらいの領域でも、独特の高音を伴った快音を出すし、
そこから回転を上げていくと、アクセルの踏み込みに応じた
「クオーーン」というような心を高揚させるエンジンサウンドを出す。
運転者だけでなく、乗員も思わず、「いい音だね」と言ってしまうほどだ。
BKのエンジンサウンドもなかなかいい。
普段使いの回転域では、BMよりも静かなくらいだが、エンジンサウンドが軽快。
そしてBKはそこから、4000、5000、6000と上げていくと、
エンジンサウンドが気持ちよくなる。
補記類の高音も加わって、スポーティサウンドを奏でる。
だからどちらも良いということだ。
無理やり決着をつけようと思えば、BMかな。
直噴エンジンでこのスポーティサウンドを実現しているのは素晴しい。
心をワクワクさせ、運転を楽しくするいいサウンドだよ。
燃費
BMアクセラの勝ち。
BMは、通勤・買い物など普段使いの燃費が、16~17程度。
長距離ドライブへ行くと、18~20くらいに伸びる。
BKは、通勤・買い物など普段使いの燃費が、15~16程度。
長距離ドライブへ行くと、16~18くらいかな。
全体的に見ると、5~10%くらいBMの方が燃費がいい。
あとi-stopがBMにはついているが、
その燃費への効果については、新潟で使っている限りは
1%くらいである。(i-stopの効果についてはまたブログに書く)
ハンドリング
BMアクセラの勝ち
ハンドリングの味付けは両者明らかに異なる。
BKは、ステアリングを少し切るだけで、スッスッと気持ちよく曲がってくれた。
まあ分かりやすいスポーティさであった。
BMは、切った分だけリニアに曲がるというか・・・・・。
これが慣れてくると、すごく良い。すごく安定感とスポーティさを感じる手応えである。
説明が難しいが、シットリとしたハンドリングなのである。
高速直進安定性もBMの方が若干であるが上かな。
BKの高速安定性も良かったのだが、BMはすごく安定している。
100kmhで走っていると、ハンドル片手に口笛を吹きたくなるような安定感。ビシッと決まる。
スピード感
これが不思議なことに、BMアクセラの方がスピード感があるのだ。
高速道路や街中であっても、BMアクセラの方がスピード感を感じる。
決してBMの方が静粛性が低いからというわけではない。
おそらく視界の違いから来ると思う。
BMアクセラのインパネは、開放感を出そうと低く抑えられている。
なので前がBKアクセラよりもよ~く見える。
だから不思議とBMアクセラはスピード感を感じるのだと思う。
高速道路で100kmhで走っていても、BKの場合は「遅いな」と感じていたが、
BMの場合は、適度なスピード感を感じ、「遅いな」とは思わないのだ。
あまりスピード感を感じないBKと、ほどほどにスピード感を感じるBM。
まあ安全運転の観点からいうとBMの方がいいのかもしれない。
インパネのデザイン・高級感
インパネのデザインは、BKの方がいい。
個性的なデザインだし、質感もそこそこ。
BMは高級感は素晴しいが、デザインがオーソドックス。
メーター類もBKの方がいい。
スピードメーターもタコメーターもアナログだし見やすい。
BMはタコメーターがデジタルで小さいこともあり、見にくい。
居住性 前席・後席
両者引き分け
前席に関してはどちらも差はない。
運転席・助手席の間がわずかにBMの方が広いくらい。
後席は、どうか。
ホイールベースが長くなったから、足元はBMの方が若干広め。
しかしルーフが下がるBMは、頭上空間の確保のため、着座位置が少し低め。
だから両者引き分け。
ただ、BMは窓面積が少なく、閉塞感も少しあるかも。
シートは、BMもBKもしっかり造られている。
長距離ドライブでも、おしりや腰が痛くなることはない。(私の場合)
BMもBKも、後席の大きさは素晴しい。
室内収納、ラゲッジスペース
BKアクセラの勝ち
室内の小物入れ、カップホルダー、などはBKの方が
数が多くて使いやすい。
特に、グローブボックスは巨大で、CDを何十枚も入れられたり、
ボックスティッシュもタテに入った。
アームレストボックスもBKの方が大きい。
ラゲッジスペースも、BKの方が広い。特に高さ。
BKはワゴン的な使い方もできた。
BMは、まあ見た目よりは広いが、高さが物足りないかな。
総合力 クルマとしての魅力は
BMアクセラの勝ち
BKアクセラもすごく満足していたクルマであったが、
BMアクセラはその上を行く。
エンジンから、ミッション、足回り、ボディ・・・・
すべて新開発のフルSKYACTIVの実力は本当に高い。
オーディオやナビは多少の不満はあるが、
そんなことはどうでもよくなるほどに、素晴しいクルマだ。