狂い咲きムーンロード ８

ニャロさんは、集団疎開で川崎の工場に就職したんだけど



悪い先輩にそそのかされて、エロ事師になった



エロ事師ちゅうのは、無修正のビニ本や、裏ビデオ




イボ付きコ〇ドーム、インチキ精力剤、





そんなもんを、寅さんみたいに



肥えた、旦那衆に、売って歩き回る商売






実家は大層な農家だが



なんせ３人兄弟の末っ子なもんでね



長野から川崎に集団疎開してきたんだ



そんなニャロ君も、まだエロ事師になる前



新卒の工員時代には、給料袋とアソコを握りしめ、



堀之内のスペシャルに意気揚々ビンビンで



今月もニャロさんは、向かってたところ






















「お兄さん！お兄さん！」



ぽん引きに、呼び止められた




「お兄さん！ウチなら堀之内の、三分のイチでスペシャルですよ」





「えっ、そうなの？」




「女の子だって、日本鋼管と川鉄の安心安全の保障付き！」





「でも、やっぱり堀之内には負けるでしょ」





「兄さん、ここは天下の泡踊り堀之内のお膝元でっせ、対して変わりませんがなー」





ぽん引きは、急に関西弁に




「本当かなー？」




「ここだけの話、大阪の十三からスカウトして来てまんねん、十三のオナゴはエグイおまっせー」










十三が、大阪の何処にあるかも



何が、エグイのか、全く分からなかったが



初めて聞く、関西弁ポン引きの口上に、引き込まれるニャロ君






「万博で首締められ、花博が、決定してから



ワテラ、横山ノックにボコボコにされよってからに



大阪の風呂屋は法律上でも、消滅、壊滅



ペンペン草、一本かて生えとらんよって」







「そうなんですか？」





「せやからこうやって、東海道トボトボ歩いて、関東まで出張って来てますねん」







「世の中は、バブルなのに大変なんですね～」








もう、こうなったら、こっちのもん



このポン引きのオッサン



大阪はヒガシ、京橋のグランシャトー界隈では



浜村淳より有名な、ポン引きのオッサンであった




















ニャロ君は、すっかり引き込まれてしまい








「ムチムチのピチピチでっせー、それにな、


関西弁でよがられるとこ想像してみなはれ


まだ、兄さんは経験ないでっしゃろ？」







「はい・・・」



東映のヤクザ映画が大好きな、ニャロ君


なんやら、さっきより股間がムズムズしてきた









「それやったら、お兄さん絶対にウチやわー！



堀之内いうても、今は名前だけで、昔のお伽話やさかい



今日びの、関東のオナゴの冷たい事、冷たい事



それこそ、インド洋で漁れた、冷凍マグロですわ」








「そうなんすか？」







「しかも、お値段三分のイチの出血大サービスや、



今宵、堀之内で銭おとさんかったら



明日も明後日も、来れはりますって



ほらあの人、一昨日、ワテが、ようあんじょうしたったさかい」







ぽん引きが、違う工員をこっそり指差す







今までは、月一通いだったのが


三倍の月三になると素早く計算した、ニャロ君








「じゃあ、案内して！」





あれよあれよと、浜村淳に裏通りの、お茶屋に引き込まれ







意気揚々と、神風特攻隊の如く



突撃！少年工員兵のニャロ君



案内された、お茶屋に入いり二階に上がると










・・・・・








ムチムチというより、ボテボテ



ピチピチというより、シワシワ



合ってるのは、十三の元SM嬢ってのと、関西弁だけ




長野で野良仕事してる、オカンと同い年



いやそれ以上かも・・・
























肥えた豚みたいな、関西弁のおばはんに



有無を言わさず、乗られたて



悲しいかな、それでも若さ故に



10分と持たずに撃沈





















それから、どうも関西のオナゴが苦手なってしまったとか


ならないだとか・・・





















狂い咲きムーンロード








今日のお客さんは、エロ事師のニャロさん



ウチは、ニャロさんから指名の時は



スペシャルで、オカンや妹のように関西弁を使います〜う






「とりあえず、ビールね！」



ニャロさんは、私の横にベッたりくっついて、ボーイに注文





「あかん、あかん、ビールはやめとき！」





「えっ、どうして？」



「ビールにはな、女性ホルモンちゅーのが入っとんねん」




私は、太腿を撫でるニャロさんの手を、どかしながら言った




「えっ、そうなの？」




「最近、調子悪いんちゃうか～？」



その手を、ニャロさんの股間に戻す





「なんか最近、中折れしちゃうんだよ」




ニャロさん、自分で弄りながら、カミングアウト




「せやろービールばっか飲んどるからや、女性ホルモン飲んどるのと一緒やで」




「知らなかった・・・」






エロ事師が、そないなこと知らんでどうすんのや



ビール飲んで、メンソールの煙草吹かしとったら



一ヶ月で上州のコンニャクみたいに



フニャフニャになってしもうて



一生〜使いモンにならんようになるで」




















「オ〇ニーのしすぎも、死ぬって言うよね」






アレは、また違うねん、あれの話はな


商売上がったりやから、風呂屋が流したデマや」






「そうなの？」







当たり前や、猿がオ〇ニーに狂って死ぬわけないやろ



アレに目覚めるとな、思い出して自分でやりよるから



毎週来てたもんがな、月一、半年と遠のいて



最後には、とうとう風呂屋に来んように、なってしまうんやて」







「そうなんだー！」





「ブランデーとアーモンドが、一番効くらいしいで」





「なんで？」






金持ちの、禿げたデブのオッサンら見てみいー



精力絶倫の変態ばかりやない



エロ事師してたら、分かるやろ」





「確かに・・・」





アレはな、毎晩ブランデー飲んで、アーモンド食べてはるからや






「マジすか？」







ほんなら逆にな、川崎球場、競馬場、行ってみぃー



ビールと焼酎しか飲まへん、



去年のスルメみたいな干乾びた



浮浪者のDNA持った、オッサンばかりやろ」








「ごもっともで・・・」







ええか、アンタもエロ事師の、はしくれやったら



色か浮世か、浮世が色か？



色が合ってこその、楽しい人生ちゅう事ぐらい、分かるやろ」






「はい！おっしゃる、とおりです」






アソコが元気のうなると


商売にも勢いってのが、ようなくなってくる、ちゃいますか？」









「うん、うん、確かに最近そーなんだ



裏ビデオも、ベータとVHS二つ用意しても



売れるのは、どっちかだから



面倒な上に、足が出ちゃうんだよ」








せやろー！



そんな落ち目の時こそ、高い酒飲んで、景気つけて



アソコも商売も、バーン！いっとかんと



あっと言う間に、まさかの坂に真っ逆さまやで」







「分かった、ありがとう豚美ちゃん！」







ニャロさんは、私の手を両手で握りしめ



咥えた煙草に、火まで点けてくれる有様



すると、ボーイがビールとグラス持って来たので






「おい、追加で、レミーとアーモンド持ってこんかい！」





関西弁が、感染した、エロ事師ニャロさん、







一丁上がり・・・・











































一番好きな、女芸人だす～😍


















阪神タイガース、優勝って事で


次回から真面目に、首都高〜に戻りま〜す


🙇