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2009年10月22日 イイね!

サスチューンの事

サスチューンの事この前のアライメントに続き、サスチューンの事書いてみます。


一言でサスペンションチューニングって言っても、誤解している人が多いと思うんですが、

単にスプリングが固いの柔らかいの、ショックが固いの柔らかいのって言うのは

かなり次元が低い話で、究極には固くても柔らかくてもどっちでも良くて、

要はタイヤの性能を引き出してドライバーに走行のインフォメーションを的確に伝えられるように

する事が重要な訳ですね。


それじゃあ、どんな風にチューニングしていくのか・・・

その方法は企業秘密的な部分もあって、それぞれのドライバーやメーカー、

ショップさんで方法は違うはずです。


ただ、追い求めてるのはタイヤからどうやってグリップを引き出すか?

と言う共通している事なんです。


じゃあグリップって何よ? って事になると摩擦力を最大にする事なんです。

机の上にオセロのコマを一つ置いて、上から指で机に少しずつ押し付けていくと、

オセロは横に動かないで貼り付いたようになりますよね。

でもさらに思いっきり押して少し横の力が加わると、

急にクルっと滑るタイミングが来ると思うんですよ。


その滑る寸前が一番グリップしているっていう状態で、

荷重をかけ過ぎると滑るし、かけ無過ぎてもグリップは最大にならないんです。


タイヤも同じで、簡単に言えばコーナリング時に外側のタイヤに荷重を掛けて行くと

グリップは高まるんですが、強く荷重を掛けすぎると滑り始めちゃうんです。

その手前の滑るか滑らないかの所がタイヤを最大に使えてるポイントなんです。


こういう具合にグリップを最大にしたい訳ですが、実際の車はサスペンションが

ストロークするしタイヤが変形するし、ブレーキの効きによっても荷重の掛かり方は

変わるので、物凄く沢山の要素をバランスさせてやらないといけないんです。


例えばダンパーの縮むスピードが速くて一気に荷重がタイヤに掛かると、

急激に限界が来て、タイヤが一気に滑ったり、逆にゆっくり過ぎるとなかなか

最大荷重に達しなくて、限界が低いままコーナリングせざるを得なかったり。


例えばスプリングが柔らか過ぎてロールが多く外側のタイヤに掛かる荷重が多すぎたり、

スプリングが固すぎて、必要な荷重が掛からなかったり・・・


などなどちょっと書いただけでも、頭が痛くなりそうな要素を一つ一つ潰して、

セッティングを出していくわけですね。


と、ここまで書いてそれはサーキットでの話でしょ!街中はどうするの?

と思われる人もいます。


本当にそうなんですよ。

街中は街中で乗り心地は確保しないといけないし、速さだけでは無いわけですよね。


なので、さらに街中の快適性の要素を追加すると、も~訳分からなくなるわけです(笑)



こんな事を日々研究しながら、少しでも良いものを作って行ってるのが我々の業界です。

ただ、ユーザーさんの多くはこんな細かな事は、知らないでも良いと思います。

あそのこのコーナーだとこうだ!とか、車がコーナー入る時に曲がらないんだよね~とか、

高速道路のレーンチェンジで不安感があるんだよね~とか、何でも良いので感じた事を

伝えてくれれば、それを経験やデータから処理して答えを出すのが我々の仕事なんで。



実際はここでは書き切れないそれぞれのドライビングスタイルや、サスジオメトリー、

スタビやコース状態や天候、空力的要素などなど、考慮しなければならない要素が

まだまだ有るんで、簡単なものでは無いんですが、

おおまかに説明するとこんな感じなんです。


参考になりましたか~?








Posted at 2009/10/22 22:44:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2009年10月19日 イイね!

アライメントとは

最近何故かサスペンションチューニングの相談が多い。

こういう業界にいると、お客さんの中にも『ブーム』みたいな物があって、ブレーキパーツが集中的に売れたりマフラー関係が多かったり・・・それがピタリっと止まったり。

どうして?と思うことがしばしばあります。

そんなどうして?が今サスペンションです。

その中でも、良く質問されるのがアライメント。

アライメントって確かに分かりにくいんですよ。

でも、車のアライメントは分かりにくいんですが、人間の体のアライメントを考えると判りやすいんです。
(実際カイロプラクティックの先生は体のアライメントって言いますよね~)

要は左右の足の長さが違ったり、乗っている荷重が違ったり、右と左で体のひねりに差があったり・・・・
イロイロな疾患や疲れの原因になったりしますよね。

これ、結局人間の骨格のズレなんです。そういうのを直すのに整体とかカイロとかで、アライメントやコーナーウエイトの調整が必要なんですね。

アライメントだけでなく、コーナーウエイトの調整が必要
→ココがキモです。



車も同じで、ハンドルが取られるとかまっすぐ走らないとか、タイヤが片減りするとか、コーナーがうまく回れないとか、症状の大小はあっても原因がアライメントやコーナーウエイトにあることが多いです。
時にはアライメントは合っているけど、コーナーウェイトが違うなんて事もあって、その時はボディが歪んでいたりします。

なので、アライメントとコーナーウエイトはセットで調整が望ましいんです。
アライメントやコーナーウエイトを適正値に戻してやれば問題は解決すると。

さらに言うと、アライメントやコーナーウエイトを積極的に目的を持って調整すれば、意図した車の動きになるんですね。


ただし、その調整には理論だけでなくて、ものすご~く経験が重要なんですが。


特にサーキット走行を考えた場合、アライメントとコーナーウエイトの調整には、カップカーレースの数値を参考にしたり、デモカーのサーキットテストの数値を参考にしたり、プロドライバーのコメントを参考にしたり、パーツメーカーの推奨値を参考にしたり、とにかく多くのデータを分析します。


そんなデータを参考に出した数値でも、お客さんがどのように車を走らせているか・・・

例えばブレーキを強く踏む人なのか、ハンドルを早く切る人なのか、アクセルをスムーズに踏むのかラフなのか? などなど未知の情報も多いので、トライしたものが外れてしまったりも時々します。

それほど、微妙だし一人一人のドライビングにあわせる必要があるんです。恐らくサーキットへ帯同してどんなドライビングをされているかまで、完全に把握しないとドンピシャのアライメントは設定出来ないと思います。


アライメントってこんなに奥深い物なので、サーキットで速く走りたい! と言う人は、最初からドンピシャのアライメントは難しいですから、何度か調整して初めてイイカンジのアライメントにたどり着くので、根気強く調整する必要が出てきます。

皆さんも、この奥深い世界に浸ってみませんか?(笑)


わざわざ仙台からアライメント調整に車を入れていただいた997GT3-RSです。

P1060595



このようにアライメントと同時にコーナーウエイトも調整します。

P1060599

(左下に見えるのがすご~く高価なブリヂストン製のコーナーウエイトゲージです。)


この後、サーキットを走ったら別の車になったようだとオーナーさんから大変喜んでいただきました!!

そういう声を聞くのは嬉しい限りです!












Posted at 2009/10/19 19:50:47 | コメント(5) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2009年10月12日 イイね!

世界決戦in富士

先週は土曜、日曜と富士で開催された三栄書房主催の「パワーツアーズ」へ
行ってきました。


テントを出しての出店もあったんですが、メインは日曜のゲンロク主催
「世界決戦in富士」でした。

結構大袈裟なネーミングですが(笑)、
出場した車はバイパーありアイディングフェラーリあり、
アドバンスオート・コルベットあり、ラジカルあり、HKS・GTRあり、
アイコード997TURBOありと凄いメンバーで、
そのネーミングに恥じないラインナップでしたよ~


出走前にアイコード997TURBOと記念撮影です。

IMG_5249


ウチは997G3-RSで出場でしたが、生憎D1グランプリと併催で、
路面にタイヤカスがかな~り落ちている状況で、タイヤカスを拾いまくりだし、
計測が2周しかないし・・・
と条件は決してよくなかったため、皆さんベストタイムの2~3秒落ちという、
タイム的には残念な結果でした。

なんせ走行後のタイヤの表面はこんな感じです。

IMG_68007



しか~し、そのロス分を差し引くと悪くないタイムだし、
バイパーやノーマルGT2やアイコード997ターボに2秒以上差を付けたので、一安心。

詳しくは次号のゲンロクで見てくださいね~。

きっと凄い誌面になってると思いますよ~。


あ、あと今発売中のゲンロク別冊「スペシャルカーズ」にもイロイロ登場してるので
チェックお願いします!

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Posted at 2009/10/12 22:22:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | ゲンロク | クルマ
2009年10月08日 イイね!

この車超絶らしいです

今日は日本に1台しかない車にプロテクションフィルムの施工でした。
この車も今週末のパワーツアーズに出走します。そのためのフィルム施工でした。

P1060597



この車バイパーSRT10 ACRというらしく、お馬さんを600匹も飼っているらしいです。

その割には意外にエンジンがコンパクトなのにビックリしました。
これなら完全なフロントミッドシップで、バランスも良さそうですね。

P1060594


ニュルブルクリンクの市販車ラップのトップらしいです。

とんでもなく速い車なんですが、車高が凄く高いのが気になります(笑)

こんな車も今週末の富士SW・パワーツアーズでタイムアタックをするので、是非見に来てください!
2009年10月07日 イイね!

今週末の富士SWはイベントだ~

今週末の富士SWはイベントだ~今週末、10月10、11日は富士SWで

「パワーツアーズ」


が行われます。


これは走るオトーサンではなく、
(すいません!面白くないですね 汗)

『走るオートサロン』

というコンセプトで、レーシングコースやショートコース、グランドスタンド裏などなどで、国産や外車を問わずイベントが行われちゃうのです。


あのD1グランプリも行われます。


詳しくはここを見て欲しいのですが、クレフもこのイベントの中の

GENROQ SUPER LIVE!!『世界決戦 in 富士』

に出走します。

このタイムアタック大会には、バイパーやコルベットなどアメ車軍団から、アイディングフェラーリ、アイコード997TURBO、HKS・GTR、などなど、凄い車が集まってきます。

クレフからはゲンロク企画で進行中の997GT3-RSを澤圭太選手ドライブでタイムアタックをしちゃいます。

まだセットアップの途中なのでどこまで行けるか未知数ですが、今のベストタイムを出したいなと思っております。


興味のある人は、お店に来てもらえれば若干招待券があるかもですよ~。


ウチはテントで出展もするので、ボクも両日ともテントの近くにいると思います。
暇な人は声を掛けてくださいね~
Posted at 2009/10/07 19:27:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

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タイトルはスティーブマックイーンの同名の本のタイトルをパクリました(笑)『栄光のルマン』の撮影風景などの写真も載っていて、面白い本です。 自分の趣味が仕事...
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