カービングスキーがこの世に現れて久しいですが道具の進歩がスキー技能の習得に対して、大きな変化をもたらしていることをお伝えしたいと思います。
ジャムが小学校1年生のとき、長靴スキーからスキー靴に変化したのだが、その変化は、医学に解体新書が現れたぐらいの大きな変化であった。(大げさ?)
そして、今から十数年前に現れたカービングスキー(※グラマーな形をしたスキー)は、レコードがCDに変わるぐらいの大きな変化であったと思う。(大げさではなかぁ)
当然、マティリアル(用具)が変われば技術も変わっていかなけれならないが、クラシックスキー(※細くずんどうの体型をしたスキー)を30年も履いたジャム吉にとっては、これまでの昔の滑りを変えるのはなかなか難しいと思っていたが、実際そうでありやんした。
まずは、華麗な?私の昔の滑りを見てみましょう。
今から25年前のジャム吉のずべりである。(八方尾根・リーゼングラート)
スキーの向きに対して、体が斜面下に向いているのがお分かりだと思います。これは、次のターンの準備をして現れた体の向きではなく、ターン後半に現れた体の向きなのです。
これを外向といいます。
そして、両脚の斜面に対しての角度より上体がやや前に起きた状態をキープしています。
これを外傾といいます。
昔から、このような体のポジションが主流であり、私の体に強く刻まれました。
もう少し分かりやすく、図面でお伝えしましょう。
この図面では、外向は表せてないのですが、外傾はよく分かっていただけると思います。
プルークボーゲン(ハの字)を習ったことのあるみなさんは、ターンのきっかけをどのように習いましたか?
きっと、「曲がる反対側の足に体重を乗せて」とか「曲がる反対側に傾いて」などと言われながらいつしかターンができるようになったと思います。
ところが、カービング時代の今は、子どもたちにこのようには教えません。
「はい。曲がりたい方を向いて」で曲がってしまうのです。
それは、スキーが少し傾くと(角付)スキー自体に曲がろうとする力が働くからです。
ずんどうのスキーでは絶対曲がりません^_^;
自分から回旋(ひねり操作)を入れないと、なかなかターンしてくれないのです。
では、ターンのきっかけは、山側の足(外脚)から働きかけるのがしやすいのか、谷側の足(内脚)から働きかけがしやすいのか。それとも両脚の働きかけによるのか。
この論議が毎年されていますが、SAJ教育本部は、内脚主導によるきっかけが最も効果的であると断言し始めてきました。そして外脚を従わせるようにうまく両脚を使い、重力をうまく利用した楽な滑りが求められているようです。
昔は、このような滑りをしていたら、きっと内倒と言われ、2級さえも受からなかったかもしれません。(この時代からはストレート内傾と言ってる方もいます)
これからの究極のスキー運動における体軸は、このようなシルエットになっていくのでしょうか。
この場合、確かに両脚に体重が乗ることは理解できると思いますが、スキーには大きく遠心力がかかります。
それに負けないような体軸にしようとすると、外脚で大きな力を支える方がやりやすいし、体軸は、少し外傾する運動のほうが理にかなっているのでは、と個人的には思っています。
(ちょっとマニアックすぎましたか。笑)
さて、最後に、昨年ジャムが、竹田征吾のデモレッスンに参加したときの隠し撮り動画です。笑
内脚主導だけでなく、体の先行動作(ローテーション)を大きく使ったトレーニングをオープンスタンスで(両スキーの間隔を広くとって)行う練習ですが、こんな滑りが今の主流になりつつうあるとは驚きですね (会場;九頭竜スキー場)
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
※このブログをご覧になってくださっているスキーマニアの皆さん、ありがとうございます。
2014年以降、この記事の内容は大変古くなり、以前のような外傾(外向はあまり強くないが)の滑りがまた戻ってきて、私はとてもうれしいです。さらに、今は内傾軸の大きな傾きが出た滑りが主流で、スタンスは狭く、ターンMAXで高低差の出た滑りは、とてもかっこよく、このブログの動画を見ると?? ですね。
技術は日々、進歩するものです。
マティリアルも進歩し、スキーのたわみを利かせた滑りからみると、なんとも古い滑りですね。
(2021.1月)
下の動画は、カービングスキーが出て間もない頃のものですが、ストレート内倒が自然な
動きっていうのは驚きですね。
でも、実践的な滑りは今風な外傾も出ていますし、スタンスは広めですが、しっかりと内傾角がでて素晴らしい滑りになっています。
いつの時代も、
上手い人は上手いのです。笑
※マニアックなスキーブログをけっこう書いています。
ブログカテゴリーから入って、いろいろ見てね(*^_^*)
ではまた(*^^)//
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