大変お久しぶりです。
半年以上ブログの更新を怠っておりましたが、YouTubeの動画の方では様々な活動をレポートさせて頂いております。過去の動画でこのブログではまだ紹介していないレポートを少しずつ紹介していこうと思います。
今回のテーマはフェラーリ308GTS キャブレターの電子制御化 その①となります。
私のフェラーリ308GTSは、1978年製イタリア仕様ですが、一切のECUを装着せず全て機械仕掛けのデバイスで制御されます。燃料供給は機械式キャブレター、点火制御は機械式デストリビューターとなります。
これはこれで良くできており、味があって良いという人もいますが、やはりいろいろと不具合があり厄介なことが起きます。
まずエンジン始動に慣れが必要です。クランキングする前に加速ポンプで燃料をシリンダーに供給しますが(アクセルペダルを踏むと水鉄砲の様に加速ポンプが作動し、燃料が供給されます)エンジンの冷え具合によってアクセルペダルの踏む回数が異なります。
もし踏む回数を間違えるとエンジンはかからず、プラグが被ったりします。
それからクランキングを開始し、初爆が来そうなところでもう一度アクセルペダルを踏むとようやくエンジンがかかります。
エンジンがかかった後、暖機が終わるまで回転数は不安定でチョークを引いたりしますが、その間、大気に非常に良くない排気ガスを放出します。
暖機が終わってからもやはりアクセルの過渡の動きに対して、燃料供給が一瞬間に合っていないような時があります。
↓フェラーリ308GTSのノーマル エンジンルーム、ウェーバー40DCNFを4基備えます。
私はずっと、それら部分を改良したい考えておりました。
そこでこの度、思い切ってこれをMoTeC M150 ECUで制御するフル電子制御仕様に変更する事にしました。
そのためにはます最初に、MoTeC ECUにエンジン回転数と各気筒のピストンの位置を認識させなくてはなりませんが、それを行うのにカム角センサーを適正にエンジンに装着させ、ECUにその信号を認識させます。
今回はこのカム角センサーに日産FJ20用の物を加工し、流用で取り付けました。
今回はその部分にフォーカスを当てたいと思いますが、詳細は私のYouTube動画 ”Ferrari 308 GTS:カム角度センサーの取り付け編” をご覧ください。
ブログでの字面の説明よりも動画の方がご理解頂きやすいかと思います。
URL↓
次回は、点火制御用の機械式デストリビューターを独立ダイレクトコイルに移植する作業と、それによるトルク/出力の向上代を計測する作業を紹介します。
Posted at 2023/01/30 23:14:13 | |
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