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2024年03月23日 イイね!

フェラーリF355 パワーチェック:なんともフェラーリらしい結果だった!果たしてNSX 3.2Lを凌駕できるのか?

フェラーリF355 パワーチェック:なんともフェラーリらしい結果だった!果たしてNSX 3.2Lを凌駕できるのか?今回は1995年製フェラーリF355、イギリス仕様のエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。

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フェラーリF355は1994年から発売されたV8モデルでその車名は排気量が3.5Lで、5バルブヘッドを持つことに由来しています。車体の基本設計はその前のモデルである348をベースとしていますが、348からの主な外観上の変化点はフェラーリ伝統丸形4灯タイプのリアテール、ボディサイドにあるモダンなデザインに刷新されダクトの他、バンパー、リアカウル、ホイールのデザインも348から変更され、よりモダン化されています。
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エンジンはF129Bという、3495ccのV8で5バルブヘッドが採用されています。メーカー公表の最大トルク、最高出力はそれぞれ36.7kgfm@5800rpm、380HP@8200rpmとなりますが380HP英馬力は日本でなじみのあるPS馬力の単位に換算すると385PSとなります。またこのエンジンの特徴として、チタンコンロッド、独立8連スロットル、油圧タペット調整機構と言った当時の新技術を取り込んでいる部分です。
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このエンジンをリアに縦置きに搭載しトランスミッション最後端にレイアウトされるクラッチに
一旦動力が伝えられた後、前方に向かって90度回転方向を変えて搭載される横置きギアボックスに動力が伝達されるトランスバース構造も348から譲り受けたものとなりますが、F355ではトランスミッションが6MT化されています。
今回のお車は1995年製と言う事なので大きく3つのマイナーモデルチェンジがある中の中期型に属することになります。また、このお車は9.5万kmを走ったフルノーマルの仕様となります。このお客様はメーカー公表値380HPに対して実際にどれだけ出力が得られているか、と言う事以上に、このエンジンのトルク特性により関心があられたようで、高回転域まできちんとエンジンが回り、その領域でトルク、出力のピークが迎えられる特性になっているかどうかを確認するために私のガレージにいらっしゃいました。
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更に、'23 10月にレポートしました同条件におけるNA2型 ホンダNSX 3.2Lのエンジン出力試験の結果とを比較します。フェラーリV8とホンダ NSX 、これには両方の会社がしのぎを削って開発した過去の歴史がありますが実際に所、どちらのパワーユニットがどれだけ優れているかについて、いまだに明らかにできていない部分がありますので興味を持たれているご視聴者様も多い事と思います。本日はその部分もしっかりと評価を行い、両者のパワートレインの差を明らかにしていきます。
フェラーリV8ファンに向けた待望の内容になっております。是非最後までじっくりと御覧下さい。

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Posted at 2024/03/23 21:54:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2024年03月08日 イイね!

Ferrari 308 GTS:超難関タイミングギア+オイルポンプ組立ガイド エンジン組立手順の完全マニュアル③

Ferrari 308 GTS:超難関タイミングギア+オイルポンプ組立ガイド エンジン組立手順の完全マニュアル③本日は、エンジンの要部分の一つ、タイミングトレーンの一部であるタイミングギアとオイルポンプ、プレッシャーレギュレータの組み付け方について解説致します。この部分は地味な部品ではありますが、エンジンを組む工程の根幹を成す作業になります。
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世界のレシプロエンジンは例外なく、カムシャフトの回転数はクランクシャフトの回転数の半分になります。従いましてクランクスプロケットのギア比とカムスプロケットのギア比は1:2になりますが、フェラーリV8のエンジンは360モデナまでその減速機構は共通となります。(ただし途中の348だけは例外的に機構は異なります。)
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すなわちクランクシャフトはエンジンの中間に位置する2つのタイミングギアを3/4に減速し駆動させ、それから2本のタイミングベルトで前後バンクのカムスプロケットをさらに2/3に減速して駆動します。その役目を果たすのが今回紹介するタイミングトレーンAssyであり、さらにこれにはオイルポンプとプレッシャーレギュレータも内蔵されます。
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このAssy部品には2つのタイミングギアを支える各々2つのベアリングとオイルリップシールを含んでいるのですが、これらの部品は消耗品であるため今回の一連の作業の中でそれらを交換するというのが目的になります。また、これらの部品交換はエンジンが車載されている状態では非常に難しいため、今回エンジンをバラすタイミングで実施する事にしました。
この部分を分解するという選択肢は非常に正しかったと言えます。なぜならタイミングギアを支えている合計4つのベアリングの内、2つは回転が渋くなっていたからです。この部品が劣化するとタイミングベルトに異常な負担が掛かり、タイミングベルトが切れてしまう可能性を秘めています。
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ただ、このAsyy部品の組みバラし作業は当初の予定をはるかに超えて大変難しい作業となりました。理由は、とにかく部品部品の嵌め合いがきつ過ぎて一筋縄では分解ができなかった事に加えて、工具代がないというためです。そこで、組みバラし作業には様々な試行錯誤を伴いましたので、本日はその過程を動画の中で紹介していきます。
フェラーリV8エンジンの組み立て工程をじっくりと観察できる機会もなかなかないと思いますので、是非どうぞ最後までじっくりご視聴頂けたらと思います。

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Posted at 2024/03/08 22:35:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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「ホンダ ビート PP1 パワーチェック リベンジ:吸入系パーツの徹底洗浄でメーカー公表の性能を再現できるのか! http://cvw.jp/b/377010/47733298/
何シテル?   05/20 21:16
Hirota Engineering 代表 一般的な会社員でありながら趣味で車を楽しんでいる者です。 車を楽しむ中でも、特にエンジンや動力系の部分に趣を...
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