
お陰様で本チャンネル第100回の記念すべき動画回を迎える事ができました。長年にわたり、ご視聴者の皆様にご視聴いただいてきました事を本当に感謝しております。
さて、先回、先々回は、NA1型ホンダNSX、及びタイプRのエンジン出力試験の模様をご覧いただきました。今回は、その生の計測値を基に、0-100km/hまでの加速タイム、及び0-400m、0-1000mの走行タイムを高い精度で計算し、ご報告致します。更に、私が所有しますフェラーリ308 GTSにつきましても、同条件下における、走行性能特性を計算で求め、NA1型 NSX、及びタイプRと比較することで、自動車としての走行性能の優劣を検証致します。エンジン性能は、あくまでもエンジン単体としての性能です。それを車両に搭載した時、自動車としてどのようなパフォーマンスを発揮するかが興味の焦点であることは言うまでもありません。今回は、共に排気量はほぼ同じ3.0L、それをリアに横置きに搭載したミッドシップスポーツカー同士の走行性能の比較となります。
NA1型 NSXが登場した1990年前後までのホンダは、どちらかと言えば日常の移動を支える実用車メーカーというイメージが強い存在でした。しかしその一方でホンダは、世界最高峰のモータースポーツを通じて技術力とそのブランド価値を磨き続けていました。NA1型NSXは、そうした挑戦の中で培われた技術力と開発思想を市販車という形で具現化しようとしたプロジェクトだったと言えます。開発にあたっては、当時のフェラーリ328を特に強く意識し、それに匹敵、あるいは凌駕する性能と品質を目指して開発が進められました。
搭載されるエンジンは、2977ccの90度 V型6気筒 DOHC VTEC、これをリアに横置きで搭載し高回転まで淀みなく吹け上がる特性と優れた運動性能を両立しています。メーカー公表値の最大トルク及び最高出力は、30.0kgm@5400rpm、280PS@7300rpmとなっています。さらにNSXには、世界初の量産オールアルミモノコックボディをはじめ、当時のホンダが持つ最先端技術が惜しみなく投入され、車両重量は1350kgに抑えられています。
そして本日の比較対象となるフェラーリ308GTSは、長年にわたりF1の頂点で戦い続けてきたフェラーリが生み出したスーパーカーの名門を代表するモデルの一台です。308シリーズは1975年に発表され、1976年頃から本格的に市場へ投入されました。初期型はGTBと呼ばれるベルリネッタボディのみで、生産性よりも軽量化を優先し、ボディにFRP、いわゆるグラスファイバーを採用していましたが、その後、取り外し可能なルーフを備えたGTSが追加されました。私が所有する車両も、この 1978年製のヨーロッパ仕様308GTSです。ボディはスチール製となったため重量は増加し約1360kg。それでも、NA1型 NSXとほぼ互角の車重となっています。

搭載されるエンジンは、90度V型8気筒DOHC、2927ccの自然吸気ユニットで、NSX同様にリアに横置きで搭載されています。メーカー公表の最大トルクは29kgfm@5000rpm、最高出力は250PS@7000rpmとなっています。ノーマルのフェラーリ308 GTSは、NA1型 NSXよりも12年以上前に設計された車であり、燃料供給はキャブレター、点火制御も機械式デストリビューターという時代の技術で成り立っています。そのため、電子制御化された最新世代のNA1型 NSXと比較すると本来は大きなハンディを背負う存在となります。しかし、私のフェラーリ308 GTSは、私なりの思想でチューニングが施されています。軽量社外ピストンを採用し、圧縮比をノーマルの8.8から10.6へ向上させました。また、ピストンスカート表面にはモリブテンコーティングを施して、摺動面の初期馴染み性を向上させています。更に、エンジン制御も最新のMoTeC M150の電子制御ECUに置き換える事で世代差という大きなハンディを埋め合わせています。
動画の後半には、更にNA1型 NSX タイプRも登場し、同等の比較検証を行っていきます。
私が検証はその精度が高いが故に、比較結果の差分が明確に出てしまい、あまりにも残酷な検証となってしまうため、動画化することを躊躇してしまったほどですが、それでも、本テーマにご興味を持たれているご視聴者の方は非常に多いと考え、その考えを振り切って、敢えて本テーマを動画化する事に致しました。ここまでストレートな比較検証はそうそうないかと思います。是非どうぞ最後までじっくりと御覧頂きたく思います。
Posted at 2026/09/13 22:35:09 | |
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