私は、自分の所有するフェラーリ308GTSで30kgfmの最大トルク、300PSの最高出力を達成させることを目標にエンジンの改良を行っています。今までの活動の中では主にキャブレターと機械式デストリビューターを電子制御化し、元々26.5kgfmの最大トルク、208PSの最高出力しか発揮できていなったエンジンを28.2kgfm、236PSまで向上させてきました。それでもまだ目標に達成しておらず、次はエンジン内部に手を入れる事にしました。
元々のノーマルの圧縮比が8.8と数世代前の低いスペックであることに着眼し、高圧縮比となる社外品のピストンに交換する事にしました。
左がノーマルピストン、公表値が8.8のもので
右がこの度購入した、アメリカのJEピストンズというメーカのもので圧縮比は不明ですが頭部容積がだいぶ大きく取ってあります。
次は分解したエンジンのピストンを交換する作業になりますが、その前にピストン交換前後で圧縮比がどれだけ変化するかを把握する必要があります。それはこの圧縮比というのはエンジンの性能を司る主要因の一つであり、この値を把握する事でエンジンの出力(馬力)がどれくらい向上するかを推定する事ができるからです。
今回、YouTubeチャンネルの動画の中で、実際に圧縮比の計測場面をお見せしながらその計測方法をご紹介致します。またピストン交換前後で圧縮比がどれくらい向上するかが把握できたところで、その結果として出力がどれくらい向上するかを推定する方法も紹介致します。
この方法は私のフェラーリ308GTSに限定されず、世の中のすべてのレシプロエンジンに共通のテーマであり適用する事ができますので、エンジン出力向上にご興味を持たれる方には是非、お勧めできる内容となっております。
是非このチャンネル動画をご覧頂きたく思います。
Posted at 2023/07/12 22:05:24 | |
トラックバック(0) | クルマ