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2024年04月21日 イイね!

フェラーリ308 GTB パワーチェック:初期型GTBのみに与えられた特権ドライサンプの魅力に浸ってみる

フェラーリ308 GTB パワーチェック:初期型GTBのみに与えられた特権ドライサンプの魅力に浸ってみる今回は1977年製 フェラーリ308 GTB 本国仕様 ドライサンプモデルのエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象の車は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。
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フェラーリ308は1975年発売から約10年間販売されたロングセラーのモデルでありその間に数々のモデルチェンジを経ていますが今回対象のフェラーリ308 GTBは1977年製の初期型でエンジンはF106ABという2927cc V8 DOHCの2バルブヘッドでウェーバー40DCNFのキャブレターで制御されるユニットになります。更にこの初期型GTBのみにドライサンプ潤滑システムが与えられます。1977年からはタルガトップモデルのGTSがラインナップに加わりますがエンジンは同型であるものの潤滑方式はウェットサンプでありそれ以降の308シリーズ及び更に328に至るまで潤滑方式はウェットサンプになる事からこの初期型のドライサンプ潤滑方式を搭載するモデルはは大変希少性が高いと言う事になります。
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メーカー公表の最大トルク、最高出力はそれぞれ29.0kgfm@5000rpm、255PS@7700rpmとなっています。これに対して上述のウェットサンプモデルのエンジンは公表される最高出力が250PSに留まっておりドライサンプのモデルには5PSのアドバンテッジがあるという事になります。
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ドライサンプは一般的にエンジン下部に設けられたオイルパンにエンジンオイルを貯蔵するウェットサンプとは異なり、オイルポンプとは別のポンプでエンジンから落下するオイルを吸い取り別途設けられたオイルタンクにエンジンオイルを貯蔵します。
これによりクランクケース内のブローバイガスや空気も同時に吸い込まれ、レシプロ系に対する空気抵抗が低減し機関損失が低減します。また、ブローバイの処理もより的確に行えるメリットがあります。エンジンオイルが別体のタンクに貯蔵されることにより、旋回時や急減速/加速時のオイルパン中でも油面の暴れがなく、またオイルパンがない事によりエンジン高さを低く設計でき、エンジン搭載レイアウトを下げコーナリング特性を向上させるメリットもあります。このようにドライサンプはスーパーカー必須のかつステータスのようなアイテムと言う事になります。
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今回のお客様は、このお車を28年前に自ら本国に出向いて購入されておれり、現在では滅多に出てこないこの初期型GTBドライサンプ仕様を現在でも大変大切に所持され、メンテナンスもご自身でやられ、現在は走行距離9.5万kmに達します。このお客様はメーカー公表出力255PSに対して、現在、実際にどれだけ出力が出ているか大変興味を持たれており、この度このお車が私のガレージに持ち込まれたと言う運びになります。
50年近く前に設計されたこのイタリア製スーパーカーのエンジンはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?大変楽しみです。また、その13年後に販売が開始された同じ3.0L ミッドシップレイアウトのNA1型 ホンダNSX 3.0Lのエンジン性能とを比較し、技術の進化の大きさを実感していきたいと思います。

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Posted at 2024/04/22 21:40:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2024年04月05日 イイね!

ホンダ NSX 3.0L NA1 パワーチェック:奇跡の掘り出し物 現る。NSX 3.2L &フェラーリF355にどう戦いを挑むのか!

ホンダ NSX 3.0L NA1 パワーチェック:奇跡の掘り出し物 現る。NSX 3.2L &フェラーリF355にどう戦いを挑むのか!今回は1991年製、NA1型 ホンダ NSX 3.0L 5MT仕様のエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象の車は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。
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NA1型、初代NSXは1990年に販売が開始された90年代の本田技研工業のフラッグシップモデルであり、快適なF1カーをイメージして開発された旨、当時この車を開発した方による開発記録本にも記されています。
車体は当時、世界初のオールアルミモノコックボディーで構成されており、それ故、通常の量産車とは異なる特別な生産ラインでほぼ手作業による工程で車両が組み立てられたとされています。
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エンジンはC30Aと言う、V6 3.0L NAのユニットですがホンダ初のV6 DOHC+VTEC機構を搭載し、軽量高強度のチタン合金コンロッドやインテークマニホールドの共鳴チャンバー切り替えバルブを備えるなどして高い出力値を達成しています。それをリアに横置きミッドシップレイアウトで搭載し2シーターとする事で、当時同じレイアウトを採用していたイタリアの高級スーパーカー、フェラーり328を意識し開発されたという事です。エンジンの排気量は2977cc、これにより当時のメーカー公表の最大トルク、及び最高出力は5MT仕様で30.0kgfm@5400rpm、280PS@7300rpmとなっています。
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今回のお客様のお車は7.4万kmを走った個体となりますがこのお車のエンジンには1年半ほど前にオーバーホールが施されており、その後まだ2000kmしか走っていないほぼ、エンジンは新車のコンディションとなります。このお客様はメーカー公表出力280PSに対して、現在、実際にどれだけ出力が出ているか大変興味を持たれており、この度このお車が私のガレージに持ち込まれたと言う運びになります。
発売より既に33年の年月が経っていますが、スタイルに全く古臭さは感じられず、むしろ現代のスーパーカーよりもスリムでスマートで美しく、現代でもなお、その美しさが衰える事はありません。それゆえ現在、非常に市場では人気のモデルとなりますが、果たしてそんなNA1型 NSX 3.0Lはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?大変楽しみです。
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また、後にマイナーモデルチェンジとして販売されるNA2型 NSX 3.2Lや、それの競合となるフェラーリF355を比較した時、一体NA1型 NSXのどの部分が際立つのか?相対的にこの車の魅力を追求していきます。
NA1型 NSX 3.0Lのファンの方は必見の動画となります。
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Posted at 2024/04/05 23:54:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

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「日産 フェアレディZ 240ZG L28改 3.1L パワーチェック:名車中の名車がやってきた!日本伝統のエンジンはいかに? http://cvw.jp/b/377010/47761143/
何シテル?   06/03 21:04
Hirota Engineering 代表 一般的な会社員でありながら趣味で車を楽しんでいる者です。 車を楽しむ中でも、特にエンジンや動力系の部分に趣を...
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