
先日、某テレビ局の朝の情報番組にて
”火山灰が降り積もったクルマの洗車がどのくらい大変かを検証する”という、洗車変態的には美味しい特集があってました。
火山灰・・・。
”灰”と言いつつも、実際には砂の粒子でボディへの破壊力は黄砂の比じゃない難敵です。
なのに!
洗車の検証と言いつつ、準備された道具が・・・
・雑巾
・モップ
・水道ホース
・・・以上
これでは普通の洗車すらできません(^^;)
更に番組内での検証では・・・
・モップでそのまま火山灰を落とす
・乾雑巾でそのまま火山灰を落とす
・ホースで水を掛けながら雑巾で火山灰を落とす
洗車というより
”超荒いコンパウンドでのボディ研磨”といった方が良い位の検証内容で、案の定 実験車両のボディは傷だらけに!
悲鳴をあげながら番組を見てしまいました(^^;)
更に続けて・・・
「火山灰により、通常 30分で終わる洗車が1時間かかっています」って言ってました。
・・・30分で終わる洗車って、超爆速。
F1のピットワーク並みか、それ以上のスピードが無いと実現不可能な数字です。
ましてや洗車傷を付けずに洗車を終わらせるのは無理なのでは?
火山灰が降り積もったクルマの洗車について、番組的解答は
「ストレート状の勢いのある水で火山灰を洗い流して下さい」だったんですが、随分ザックリとした説明すぎて 呆気に取られてしまいました。 ( ゚д゚)ポカーン
では実際 火山灰が降り積もったら、どんな洗車をすればいいか・・・
自分なりに考えてみると、現実的なセンとしては以下の手順かと。
【洗車手順】
1.可能な限り高圧の水でボディ全体を徹底的に流す。
(ホースなら最大水量 + 細く強い水で!)
2.バケツにカーシャンプーを入れ、アワアワを作る。
3.2で作ったアワアワを、洗車用ミトンや
マイクロファイバークロスですくい、ボディ全体を優しく洗う。
(密度の高い洗車スポンジだと、
火山灰に混ざった石を噛んで傷付ける可能性があるので要注意!)
4.マイクロファイバークロスで優しく撫でながら、
ボディ全体についたシャンプーを洗い流す。
5.念の為、水を掛けながらマイクロファイバークロスで
ボディ全体をもう一度洗う。
6.マイクロファイバークロスでボディ全体の水をザックリと拭き取る。
7.マイクロファイバークロス or プラスセーヌで水分をキッチリ拭き取る。
後はお好みでワックス or コーティングを・・・。
※個人的には耐傷性能が強い
ガラス硬化系コーティング剤施工をオススメしますが
どんな物でも塗らないよりは全然マシなので、時間を惜しまず
是非塗って頂きたい!
・・・と心から思います。
【用意するもの】
・マイクロファイバークロス 5枚以上
※各手順毎に新しい物を使用
※100均で売ってる物でも充分!
・洗車用シャンプー(できるだけ泡立ちの良い物)
【備考】
・理想的な手順は手順1の変わりに
高圧洗浄機で火山灰を吹き飛ばしてから、高圧エアで水切り
⇒更にもう一度高圧洗浄機で洗車
・・・だと思います。
出来る限りボディに直接触らず、火山灰を洗い流す事が目的です。
でも、現実的じゃないですよね(^^;)
・雑巾だけでの洗車は クルマの為にも、ホント勘弁してあげてください。
最低でもマイクロファイバークロスの使用をオススメします。
・”降灰も無く、風のない曇りの日”が条件としてはベスト。
新たな洗車傷を作る要因は出来る限り排除してください。
条件無視して無理に洗車する位なら、洗車しない方がボディに優しいと思います。
以上、間違った洗車方法を広めない為に、
洗車好きなら当たり前な手順を改めて書いてみました。
(上記の内容ですら、万全と言えない部分もありますけどね、きっと)
鹿児島 宮崎の皆さん、洗車だけに限らず、本当に大変な状況だと思います。
隣県 熊本に住む一人としては他人事じゃなく日々のニュースを見てます。
先の見えない噴火活動、農畜産物への多大なる被害、避難先での生活、火山灰の人体への影響 等
挙げきれない位の困難に直面している事だと思います。
・・・が、洗車変態としてできるのは洗車手順を考える位です。
被害に合われたクルマ好きの皆さん、応援してます!
火山灰に負けないで!!
>2014/9/28 追記 『続・火山灰が降り積もったクルマの洗車について 』
上記ブログを書いてから数年経ち、新ためて思うところがあり追記しました。
↓ リンク先参照
https://minkara.carview.co.jp/userid/378957/blog/34138374/
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洗車技 | 日記
Posted at
2011/02/09 19:29:26