
熊本で一番紅葉が始まる五木・五家荘
『そろそろ紅葉が始まってるかな~?』
…と思った10月末にサイクリングへGO!
紅葉が早い=標高が高い=激坂
…という感じの場所なので
向かうのには少し覚悟がいりますよ。
上った先のお店も少ないのでカロリーも充分に摂取しないとね!
で、食べ終わった後に山の上の方を見上げると
あまりに緑・緑していたので紅葉ライドは延期!
摂取したカロリーの行先は行方不明になりましたが
ソレはソレで楽しい山岳サイクリングですよ?!
この辺は風景が良いし、空気もよくて最高。
充分に満喫させてもらいました!!
で、緑川ダムからは自宅方面へ戻る事に。
久しぶりに霊台橋の横の道を通って甲佐町方面へ向かおうかな?
緑川沿いで気持ちいい道なんだよね~
…と、気軽な感じで向かうと
なんだか思ってた感じと様子が違います。
8月豪雨の爪痕が残っていて、
とてもじゃないけど“ゆったりサイクリング”な感じじゃない。
道には砂利が浮き
崩落個所もあり
以前イベントライドの際に撮った場所も土砂で埋もれてました。

(過去写真)
絶句。
そしてさらに下流方面へ走ると大規模な土石流の跡が。
ちょうど地元の方が居たので挨拶すると
そこから当時の話を詳しくお聞きする展開に。
静かな山あいのこの場所で、普段は穏やかに流れる緑川の支流、
豪雨に見舞われたこの日、
長年堆積した木や枝がダム状になって水を溜め
一気に崩落し濁流となって襲ってきた…とのことで
当時は親戚の集まりがあり、皆さん自宅の中に居たそうですが
・地形や岩盤が硬かった(石灰岩)
・先祖が建てた家が頑丈だった
・道路側の電柱に大きな木が引っかかり、濁流の流れが変わった
…等々、数々の偶然が重なって住宅崩壊に至らなかったそうです。
といえ、1階の半分の高さまで土砂が流れ
駐車していた車も押し流されたらしく…
屋根瓦までダメージを受けた状況が当時の壮絶さを想像させます。
『それでも人的被害は無かったからご先祖様のおかげだね!』
…とのコメントが沁みます。
被災後、途絶された交通網の影響で
ボランティアが入ることもなく、少人数の地元の方(ほとんどが高齢者)で復旧作業にあたり
どうにか家の全容が分かるところまできた…というのが現状。
そもそも、県内外からのボランティアが入るのも
移動時の安全、移動路の確保困難が理由で止められてたらしく
家の修復費用やら色々と悩ましい事もあるそうで、、、
(自治体からの補償や保険で賄えるのも微々たるもの…)
そんなシリアスな状態なのに
ポジティブなのが印象的で
『この辺は良い場所だから、こうしてサイクリングで訪れて忘れないで欲しい』
…と笑顔で言われてました。
う~ん
気軽なサイクリングの道中がこんなに情報量豊富な展開になるなんて思わなかった。
色々と話を伺ってから、その場を後にすると
少し下流へ進んだ先にある公民館で地元の方々の寄り合いが催されていました。
挨拶を経て話を伺うと、
昔から続いてる“だごひゃご祭り”の一環としての寄り合いだったそうで。
だご=だっこ
ひゃご=ハイハイ
…という名称が付けられる通り、誰でもが参加できる祭りというのが由来らしく
昔は集落にも人が多くて大いに盛り上がったとの事。
で、話を伺った流れで食事も頂くまさかの展開にw
我ながらこの手の展開の多さに驚きます。
(厚かましいだけ説)
巨大サイズのお稲荷さん&芋の煮つけを美味しく頂きつつ
話を伺うと、ここでも豪雨の話が話題に挙がり
『自宅は全壊・半壊した』という方もチラホラと…
皆さん、それぞれの、様々な体験談を聞かせてくれて
『本当に大変でしたねぇ』としか言えない自分がもどかしいですが
それにしても皆さん一様に笑顔を浮かべてて…
なんというか、、、
人間って“強い”ですね。
自分が同じ状況に置かれた時、
外から遊びに来た人に対して同じように応じれるか?ちょっと自信ありません。
…ていうか、今回のサイクリング
ちょっとした取材みたいな展開になってきましたね。
現地で『ニュースでも取り扱われないが、現状を多くの人に知って欲しい』
…とも言われ、撮影&ネット上への掲載までOK頂きましたので
発信することで『まわり巡って何かの一助になればいいな』
…と思いつつ本項を締めたいと思います。
皆さんも、
豪雨に限らず天災は突然襲い掛かってくるので備えた上で気を付けて下さい。
Posted at 2025/11/03 10:23:09 | |
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