
(
前回からの続きです)
サイクルマラソン阿蘇望。
最初は阿蘇山頂へ向けてのヒルクライム。
天気は曇り。
朝から降ってた雨のおかげで、湿度は高めだけど気温は涼しめで良い感じ。
クロスバイクも軽快に進みます。
そりゃ~もう、軽快に。
体調も万全なので、いつも以上にペダルもクルクル回しております!
オメデトーゴザイマース!
(海老一染之助・染太郎 調)
その結果、周囲のロードバイク参加者以上のペースで
山頂に向けて突き進むクロスバイク。
何人抜いたか分かりませんが、スペック的に不利なマシンで抜いていく様は
イニシャルDの主人公気分(あっちはダウンヒルですがw)を味わえました。
実際は完走を想定した綿密なマネジメントでペース配分してる参加者を
ペース配分を考えない暴走初心者(onimasa)が抜いてってる構図ですが(^^;)
でも、自分的には”余裕”もあったし
純粋に気持ち良かったですよ。
上りに関しては
ギア比さえバッチリなら、クロスバイクでも戦えることが良く分かりました。
こりゃ、この先も楽しいぞ~!!
・・・なんて思いつつ、阿蘇山頂通過。
眼下に広がる雄大な風景を楽しみながら~・・・と思ってましたが
山頂は濃霧(むしろ雲の中?)。
景色は全く見えません。
むしろ
尿意が襲い掛かってきて大変(笑)
トイレは何処?
次の休憩所(エイド)?
10km先?
・・・我慢して下りをガンガン進みます。
と、ここで天気が急変。
雨が降り始めました!
豪雨ですよ、豪雨。
雨粒が顔にビシビシ当たって痛いやら
落車の恐怖と戦いながらのダウンヒル(プラス尿意)。
それでも無事にエイドへ到着。
当初の計画では、上りで置き去りにしたM君の到着を待つ予定でしたが
O君との協議の結果、『待ってると体が冷えてヤバいので、先に進もう』ってコトに。
(エイドでの放尿中にサクッと重要事項が決定w)
LINEでM君に非情な決断を言い渡し
鬼畜な2人は次なる”箱石峠”のチェックポイントへ向かいます。
ココからは雷ゴロゴロ&豪雨。
滝のように流れる道路の水をかき分けながら、ガンガン進みます。
あまりにガンガン進んだ結果、ヒルクライマー O君のハートに火が付いて
あっという間に見えなくなりましたw
チーム関係が完全に瓦解した瞬間です(^^;)
それでも同じくらいのペースで走ってる人との会話を楽しんだりしながら
順調に箱石峠を制覇。
チェックポイントで名前を書いて、前半最後のエイド 兼 昼食会場へ。
ここからは下り基調の気持ちが良いアップ・ダウンのコースが続きます。
もうね、この道がスゲー気持ちイイのなんの!!
絶好調の体調も相まって、40~50km/hでガンガン進みます。
なんか変速の調子が悪いような気がするけど、気にしない・気にしない♪
下り直後の上りなんかも、ダンシング(立漕ぎ)で一気に行っちゃうよ~!!
・・・と思った直後、
バチンッ!
という激しい音と共に、自転車のバランスが一気に崩れました。
時速30km/hオーバーで左右に暴れる自転車。
コケないように両足を付いて必死なonimasa。
どうにか無事に体勢を整えて、停車に成功。
改めて車体を確認すると・・・チェーンが切れてました。
マジか!
チェーンが無いと前に進めません。
完全に走行不能な大トラブルです。
・・・っていうか、変なところに巻き込んで後輪がロックしてたら大事故でしたよ、ゾッとする。
すぐ後ろを走ってた他のサイクリストさんが
『絶対コケたと思ってヒヤッとしたよ!大丈夫?』
と、声を掛けてくれました。
走行不能にはなったけど、ケガはないので
『大丈夫です!』
と答えときましたけど
全然大丈夫じゃないぞ、コレ。
ここまでの走行距離は55kmなので、次の休憩ポイントまで15kmあります。
一瞬”リタイヤ”の文字が頭をよぎりましたが
諦めたら試合終了です!安西先生!!
即座に自転車を押して前に進むことを決意。
次のエイドまでは下り基調なので、どうにかなるハズ。
リタイヤ者を回収するバスに乗るのだけは勘弁です。
そんなワケで、急遽 ひとりマラソン大会を開始しました。
自転車との複合競技なので、デュアスロン?
そんなonimasaを見かけた他参加者の様々は反応は以下の通り。
・心配そうに声をかけてくれる。
・何か手伝えないか、立ち止まって自分の荷物を確認してくれる。
・ニヤニヤしながら通過する。
世間の冷たさも感じましたが、暖かさにも触れまくりで
世の中捨てたもんじゃない!!
『切れたチェーンを治せる道具を持ってる人が声かけてくれるまで前に進むんだ!』
とポジティブかつ的確なアドバイスをくれた方!
切れたチェーンを持ち歩けるよう、薄皮アンパン(3個入り)の空袋をくれた方!
『チェーン切り(修理に必要な道具)を持ち歩いてるかも?!』
・・・と言って、立ち止まり助けようとしてくれた方!
『この先で応援の為 クルマでやってきてる仲間が修理道具持ってるかも?!』
・・・と言って、先回りして待ってくれてた方!
修理時に油汚れで真っ黒になった手を拭くため
快くタオルを貸してくれた方!
本当にありがとうございます!
心底助かりました!!
そして後方から追撃してきたM君!!
携帯道具でサクッと直してくれた君は凄い!
onimasaにとっては神!!
これからもヨロシク!!
沢山の方々に支えられ、奇跡の復活を遂げたonimasaの愛車で
再び次のエイドへ向かいます。
故障~修理までの30分間のロスは痛いけど
まだまだ足切りには間に合う時間帯。
※サイクルマラソン阿蘇望では制限時間が設定されてて
それをを超えたら、強制リタイヤという厳しいシステムが導入されてます。
完走率が約6割という所以。
前半の遅れを取り戻すべく
平地 45km/h巡行で突き進むonimasa。
後ろを振り返ると、平地が得意なM君も付いてきてる安心感。
まくるぞ、次元!!www
・・・と思いつつ、前半最後の休憩地点手前に待ち構えるヒルクライムでM君失速。
”ペースを合わせると、体力が削られるから”という、自己主義的な理由により
前回のエイド同様、M君を切り捨てるonimasa。
まさに鬼の所業!
チェーン切れを治してくれた事には感謝してるが、スマナイ!
ソレとコレとは話が別だ!w
そして意外と苦しいヒルクライムを登り切った先に、休憩ポイントが見えました。
待ってろ、だご汁!!

・・・じゃなかった、地蔵峠!!
と、思ったら
なにやら昼食会場手前にゴールが設置されてます。
ナニコレ??
どうやら、豪雨&雷の影響で安全面を考慮して、後半50kmは中止になった模様。
最初から最後まで自然に弄ばれてるな~・・・。
なんとも不完全燃焼な幕切れですが、安全面なら仕方がない。
阿蘇望完走の楽しみは、来年以降に持越しです。
だけど正直な話、体力的には余裕はあったけど
前半だけでも過酷な自然や故障(チェーン切れ)を味わった結果
精神的には”もうお腹一杯w”な気持ちもあったので
今回に関しては丁度よかったかな?(^^;)
ちなみに今回の大トラブル”チェーン切れ”に至った原因は
先週 スプロケ(ギア)交換のついでに、リアディレイラーを付替えた際に
メーカー推奨外の方法でチェーンをつなげた事が理由だと思います。
”新品チェーンだから”といって、諦めきれずに流用した結果 チェーンが切れて
下手すると落車して怪我して病院送りになりかけたワケなので
ケチらずもう一回 新品交換すべきだったな~・・・と反省します。
以上、阿蘇望2014参戦記でした。