
富士ヒルクライム2025
レース前半は早い集団についていき
レース中盤~終盤にかけては
ペースが合う人と協力して進んで
想定以上に速いペースで
ゴール前5km地点まで到達したonimasaでしたが
調子がよかったのはここまでで
どうやら後輪がパンクしちゃったようです…
自転車のパンク…
停まってホイール外してタイヤ外してチューブ交換→携帯ポンプで空気充填。
時間にすれば10分ほどで復旧できますが
“ヒルクライムレース=少しでも軽い方が有利”って事で
今回はパンク修理セット一式は頂上行きのバッグ内に入れてあります。
どうにかして残り5km進むしかない!
■選択肢1
自転車から降りて歩いて進む。
■選択肢2
パンクしたまま自転車に乗って進む。
時計を見ると、このまま止まらず進めば
ブロンズのタイムにギリギリ間に合うんじゃないか?!
…という事で、慎重かつ丁寧なペダリングに徹して
残り5km淡々と進みました。
周囲の参加者がラストスパートをかけて力強く走る平坦区間で
余力を残したままペダルを踏むのは…
なんて言うか…
絶望感とか無力感とか、いろいろと感じますよね。
空気が抜けきって、ほぼペチャンコになった後輪から伝わる
地面の方さを感じながら、不完全燃焼のままゴール。
手元のサイクルコンピューターを確認すると
ギリギリ1時間半のブロンズタイムに間に合いませんでした、、、
残念ですが、当初目的の感想は果たせたのでヨシ!!
自転車から降りて、空気の抜けた後輪の状態を確かめてから
悲喜こもごもの空気に包まれたフィニッシュライン周辺を見渡すonimasa。
『意外と感動は湧かないものなんだな…』と呆然として佇んでると
レース中盤 一緒に走った男の子がやってきましたよ。
彼も目標タイムに一歩届かず、無念だったようですが
晴れ晴れとした表情を浮かべて『来年も走ります!』と前を向いてました。
一方onimasaは
『パンク修理しないとね』と冷静なまま手荷物を受け取るため
フィニッシュライン前から富士五合目 第2駐車場へ向かうことに。
歩き始めた、その瞬間
1時間半前までいた街が眼下に見えましたよ。
『あぁ、兄はこの風景が見たかったんだな』
ふと、そんな事を考えた直後
不覚にも大号泣しちゃいましたよ。
そこからは堰を切ったかのように色んな勘定が押し寄せ
兄貴様と生前交わした他愛のない会話やらを思い出し動けなくなりましたが…
どうにか手荷物受取所までたどり着いて、パンク修理をすることに。
横に置いた自転車を眺めながら、見知らぬ周囲のサイクリストと会話しつつ
手荷物に入れていた熊本土産を配って楽しい時間を過ごさせてもらいました。
連れのNさんとは頂上での合流するつもりでしたが
パンク修理後も姿が見えないので、先に下山することに。
ありがとう富士山。
雨予報を吹き飛ばしてくれた兄貴様へも感謝しつつ…
onimasaが乗る古い自転車にとっては鬼門の
“長いダウンヒル”が始まります。
(続く)
Posted at 2025/06/09 09:00:41 | |
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