
サスペンスの神様と呼ばれているアメリカの映画監督、故・アルフレッド・ヒッチコック監督の名作、「鳥」を鑑賞した。
初めて鑑賞したのは中学生の頃、金曜ロードショーで放送された時であったが実に20年以上ぶりに本式に観た。
これは理由も原因も全く分からずに突然鳥が狂暴化し、集団で人間を襲い始めるというサスペンス・ホラー映画である。後に動物パニック映画が幾つか制作されたそうだが、その先駆け的な作品。
登場する鳥は主にカラス、カモメ、スズメであるが、実際に現代の日本でも、野生の鳥による公害問題が起きている地域がある。
先日テレビで見たのだが、ある県の某市では種類は失念したが、ある鳥の集団が街に多く飛来するようになり、その鳴き声、糞等の公害が問題化していた。
これは都会では天敵がいないと学習てしまったためらしい。そこで市では、鷹匠に依頼して鷹を飛ばして鳥どもを追い払う作戦を敢行していた。
神奈川県の某市ではペット用に輸入された南米であったか、南太平洋であったかの鳥が野生化し、膨大な数に繁殖してしまい大公害を引き起こしているそうである。
この「鳥」が公開されたのはもう半世紀も以前だが、当時からこうした鳥による問題がアメリカではあったのであろうか。
この映画は同名の小説をヒッチコック監督が映画化したものだが、原作者はこうした鳥の問題をもとに執筆したか。因みにヒッチコック監督は大の鳥嫌いであったそうである。
作品の特徴として、なぜこのような事態になったのか、その原因は最後まで明らかにならず、ラストは鳥に包囲された家から脱出に成功したところで終了。最後まで事態が収束まで描かれなかったこと。これはやはり恐怖映画なので、その方が恐怖感があるからであろう。
こんなことが実際にあり得るか、鳥類学と言えば平成ガメラシリーズのヒロイン、鳥類学者の長峰真弓に監修してほしい。
この作品も半世紀を経た今もなお、こうしてテレビ放送されたりしているのだから凄いなと思った。改めに見ても、面白い。
くれぐれもこんなことが現実にならないことを、切に願いたい。
余談だが主役の男性の声の役は、20年以上前に鑑賞した時はウルトラマン、仮面ライダー等の特撮や、西部警察の3代目おやっさんで知られる、故・小林昭二さんが担当していた。
彼は弁護士の設定で、映画の本題とは関係ないが、担当している事案がテレビのチャンネル争いから自分の妻を銃弾6発撃ちこんで殺害した男の弁護であった。
ぼくが弁護士であったら、そんな奴弁護したくないな、と思った。
アメリカの映画なのだが、銃を使用するシーンは全くなかった。鳥に集団で襲われたら、銃が一丁あっても無理か。
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2019/01/26 23:26:58