
何年かぶりに、映画「ゴジラVSスペースゴジラ」('94年公開)を鑑賞してみた。
この年は本来アメリカ版のゴジラが公開される予定であったが諸事情で延期となり、旧個々の作品が制作された。
監督、脚本、音楽監督が今までの担当者から一新された意欲作となった。
今作は前回までの映画で宇宙空間へ渡ったゴジラ細胞がブラックホールに吸収されホワイトホールから放出された過程で急速に進化し、最強の宇宙怪獣スペースゴジラが誕生して地球に襲来するという概要。
ビオランテ以来のゴジラの分身的怪獣だが、同族であるゴジラに対し激しい近親憎悪を持っている。
前作「VSメカゴジラ」に登場したゴジラの恐竜の赤ちゃん、ベビーゴジラが怪獣化し、リトルゴジラとなって本作に登場。

子供や女性ファン獲得を狙って誕生した怪獣。可愛くてよいと思うが、見る人によって賛否両論だったらしい。
この子もスペースゴジラに襲われてしまう。
「VSモスラ」にて宇宙へ旅立ったモスラとコスモス(小美人)が、地球の危機を知らせようとフェアリーモスラとして登場。
人類はゴジラに対抗すべく、メカゴジラ以上のロボット兵器MOGERAを開発。これでスペースゴジラに対抗。

これは昭和30年代の東宝SF特撮映画「地球防衛軍」に登場する悪の宇宙人、ミステリアンの操るロボット怪獣モゲラのリメイク。
今思うと、意外な作品からリメイクが出たと思う。制作者が子供の頃に、思い入れがあったのか
残念ながら、ちょっと急ごしらえ的に制作されたためか平成のVSシリーズの中では特に評価の芳しくないであろう作品になってしまった。
ゴジラとスペースゴジラの激闘の舞台となる福岡市の福岡タワー周辺の特撮も、現地住民からあまり良い評価が得られなかったらしい。
しかしスペースゴジラは怪獣としての造形は良いと思う。歴代の作品との関連も深く、ストーリー的には特に悪くない。
福岡タワーはこの映画の数年後、高校の修学旅行で行った。福岡市は日本の主要都市の中でも最も多く怪獣が襲来した都市なので、また聖地巡礼の旅行に行ってみたい。
スペースゴジラが地球に襲来した際、北海道から福岡まで日本列島を縦断する形で飛行していく。最初は札幌上空を飛ぶが、VSキングギドラにてゴジラに破壊されたテレビ塔が再建されていた。
そして山形、神戸等を通過していくが、この映画の数か月後、あの阪神・淡路大震災が発生する。震災前の神戸市の映像が少しだが見られた。
ゴジラの方は鹿児島から上陸して九州を縦断し、福岡でスペースゴジラと対決。
鹿児島市や熊本市などを通過した。
久々に観たが、やはり特撮はいいな。また将来、九州への聖地巡礼も行ってみたいと思います。
エンディングテーマ、「エコーズ・オブ・ラブ」も良い歌だった。
ニコニコ静画には、こんなイラストがあった。
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im6295276?track=seiga_illust_keyword
2/14追記
一応みんカラなので、
今作は目立って車が活躍する場面はなかったが、劇用車としていすゞ ビッグホーンが登場

いすゞが乗用車の製造から撤退してもう20年近く。今ではあまり走っている姿も見かけない。貴重な映像か。
南の無人島の場面では、ヤマハ製のオフロードバイクが登場。

車種は不明だが、90年代のシリーズでは唯一の単車登場であった。
Posted at 2021/02/08 17:22:19 | |
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