青函トンネル通過、函館探訪の帰路で、寝台特急「北斗星」に搭乗した。運行開始以来20数年にして初。初めての個室寝台、ロビーカー、食堂車のある列車の登場となった。
青函トンネル開業を機に運行を開始した「北斗星」は、A寝台一人用個室ロイヤルや二人用個室ツインデラックス。B寝台二人用個室デュエット、一人用個室ソロなどを組み込み、デビュー当初はブルートレイン一の豪華列車であった。
今回ぼくが搭乗したのはB寝台一人用個室ソロ。初の個室寝台。室内はとても狭いが、完全個室でプライバシーが保たれている。
今回初めてロビーカーに搭乗。
青函トンネル通過時は、ここでビールを飲んで過ごした。ロビーカーを初めて連結したブルートレインは「はやぶさ」であったが。数年前初めて乗車した時には既に廃止されてしまっていた。夜行長距離列車の需要がもう少ないため、今後製造されないかもしれない。
ぼくの鉄道ファン歴は長いが、実は食堂車には乗った事がなかった。(上越新幹線のビュッフェは乗った事がある。)今回初めて乗車し、朝食を食べた。
定期運航で食堂車を連結している列車は、現在ではこの「北斗星」のみ。今後消滅すると思われるので、これが最初で最後の体験になりそう。
そして上野まで乗車した。何もかも初めてづくしの経験であった。
上野駅で撮影をしていたら旅行者の年配女性から。「これもう無くなるのですか?」と尋ねられた。「まだ正式な話は出ていないが、その可能性は高い」と答えたのだが。不幸にもその日に北海道発着のブルートレインの全面廃止が決定してしまった。新幹線に押される形となった。
子供の頃のあこがれの列車が消えてしまうのは非常に残念。新幹線の発達も結構だが、こういったゆっくりとした面白い旅も、残してほしいと思うのだが。
函館駅での撮影中には、北海道新聞が取材に来ていてインタビューを受けた。廃止についてどう思われるかと聞かれて、出来れば残してほしいと答えた。カシオペア、トワイライトエクスプレスも廃止が決定。ジョイフルトレインとして存続するのだと思ったのだが…。
またひとつ、一時代が消えてしまう。この記録も、大切にしたいと思います。
トワイライトエクスプレスも、乗車する算段を立てようかな。
Posted at 2013/11/16 15:52:30 | |
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鉄道 | 日記