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今回は、スペインのインターカーズから、ランボルギーニ・マルツァルです。

１／４３スケールのダイキャストミニカーで、前後のカウルとドアが開閉いたします。

このインターカーズ（ナコラル）のミニカーについては、プラスチック製品のホイールと、タイヤのゴム部品が接触している箇所が、ゴム素材の問題でプラスチック部品を溶かしてしまうことで有名です。

そして、ウインドウパーツを構成する透明の軟質プラにも問題があって、経年により歪みがおこり、色も黄ばんでいます。

溶解ランボル①



ホイールが溶けてしまう症状は、すべてのインターカーズのミニカーに起きているのかというとそうでもないらしく、下記の２台には症状は起きていたいみたいです。

スペインのエスパーダ



この２台のミニカーに共通するのは、ホイール部分が銀メッキ調処理（銀メッキ風塗装なのか、本当にメッキ蒸着したのかは不明）されていないことですので、この辺の処理にも問題の原因があるのかもしれません。

なんたってマルツァル



そんな問題を抱えるインターカーズのマルツァルですが、ミニカーとしては、形状、細部のディテールなど作りこんであって、ナカナカに存在感たぷりです。

今回はランボルギーニ・エスパーダのミニカーです。

前日のマルツァルと同じスペイン・ナコラル製で、1/43スケールのダイキャストミニカーとなります。

ドアパーツとボディーのチリが全くあっていなくて、フロントグリルとリアバンパーの取り付けもかなりアバウトなガタピシ状態で、今にも外れてしまいそうに見えます。

かなりユルい造形のミニカーなんですが、どこから見ても十分にエスパーダに見えるから大したものだと思っています。

後部座席窓ガラスのモール、その後方のエアアウトレット風スリット部分のモールドは大変に繊細でビックリします。

後部バンパーに「1973」と浮き彫りされていますので、その頃に製造されたミニカーなのではないかと。

このミニカー、実車に例えると、長年放置されていてレストアを待っている往年の名車、といった風情の味わいがあります。

今回はランボルギーニ・マルツァルのミニカーです。

製造国はスペイン、メーカーはナコラル。

全長は１８．５ｃｍのダイキャスト製品で、ドア、リアエンジンフードが開閉します。

マルツァルは1967年に登場したコンセンプトカーで、ミウラのエンジンを二つに切った２リッターＶ6エンジンをリアに搭載した4座モデル。

デザインはカウンタックと同じマルチェロ・ガンディーニです。

スーパーカーブーム当時、ランボルギーニの車として、広く日本の子供たちに紹介されていて、大変有名なコンセプトカーとなります。

ナコラルのミニカーと言えば、タイヤとホイールの素材が化学的に干渉して、溶けてしまうことで有名で、この個体もかなり深刻な状態となっております。

さらに、右のドアの軟性プラスチックパーツに歪みが生じていますが、経年による収縮劣化したものなのか、熱で変形したものなのかは確認していません。

関連情報ＵＲＬは、拙ブログに登場した、同じ大きさの香港製プラ玩マルツァルです。

みんカラに緊急避難中のちーぷトイトイ。
今回はｽﾍﾟｲﾝのﾅｺﾗﾙ社ｲﾝﾀｰｶｰｽﾞのｼﾘｰｽﾞからﾗﾝﾎﾞﾙｷﾞｰﾆ･ﾏﾙﾂｧﾙです。
1/43ｽｹｰﾙのﾀﾞｲｷｬｽﾄ製品で前後ｶｳﾙとﾄﾞｱが開閉します。
下記の関連情報URLもﾅｺﾗﾙのﾏﾙﾂｧﾙでｽﾍﾟｲﾝ製品ですが、今回の個体はﾍﾞﾙｷﾞｰ製となります。
2台とも造形的にはほぼ互角。URL先のｽﾍﾟｲﾝ製品はｸﾞﾗｽｷｬﾉﾋﾟｰのﾌﾟﾗﾊﾟｰﾂの収縮劣化が著しいのですが、本品は健全。保存状態の違いを差し引いても塗装の仕上がりもこのﾍﾞﾙｷﾞｰ製品に軍配を上げるべきでしょう。関係ありませんが2台ともﾎﾞﾄﾑのｸﾛｰﾑ系塗装が美しいのにはﾋﾞｯｸﾘです(笑)
ﾅｺﾗﾙと言えばｼﾞｬﾝﾎﾞﾏｼﾝﾀﾞｰ売ってる所（？）、見たいなｲﾒｰｼﾞがあったりしますがﾐﾆｶｰ的にはｺﾋﾟｰ品を展開していたとされ、本品はｻﾌﾞﾛﾝ1/43ﾏﾙﾂｧﾙの影響・・・というかｸﾘｿﾂな感が否めません。