10年ほど前に入手したツールケース、前の持ち主から破損しているハンガーの足も一緒にもらっていました。
いつか修理しようとケースの中にころがしておいたのですが、このままにしておくのもマズイなあと思い始め、修理を決行。
パンチングメタルに3mmのネジ足でハンガーを止める構造になっとりまして、その足がナットと一緒に折れたり、ナットが消え失せ足が曲がったりしとります。
折れた足のナットは、2面幅が6mmと普通ではない寸法。なので噛み込んでるネジをさらって救済しました。(これも結構大変だったので写真無しです。 笑)
折れた足は、M3ビスを切って継ぎ足すことにします。
元の足は真鍮ろう付けでしょうか?黄色く光っています。接溶接は開先をちょっと作りそこに溶加棒を付けておきTIGでパチっと溶かしてつけました。こうすると溶加棒が溶け飛んで着く感じになります。なるべく雰囲気を現状維持したいのでバイスにくわえ局所溶接という感じです。
溶けたところをパチパチやって修正してしあげました。
で、ねじ山も奥まで切っておきます。
別の曲がった足もおっかなびっくりハンマーで直して・・・・
どうにか復元できました。
復元箇所は中央ちょい下左側の2つです。ナットがなかった足は新しい鉄ナットでしめつけました。(新しいナットは5.5mm幅なんですねえ)
前にもご紹介させていただきましたが、前側はこんな感じ。
古色蒼然、サビとりますよ。ガレージでは管理できんので室内保管で状態維持というところです。(笑)
中身の様子です。
今回のウェーバー資料探査で分かったのですが、サービスツールはフィアットやフェラーリ向けのDCNF用がメインではなかろうかと思われることです。DCOEとも共通ツールが多いわけですが、当時のディーラー西欧自動車がフィアットのスポーツ車を扱っていたと聞いていましたので合点がいきました。
ご参考
Weber service toolって結構ある様です。
基本サービスツールがなくてもある程度の整備はできると思うのですが、これだけツールを揃えていたということはウェーバー社の思い入れを感じますねえ。(ちゃんと整備して乗ってほしいということでしょうかね? 笑)
Posted at 2021/10/26 08:01:32 | |
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