ウェーバーDCOEキャブについて調べていて気がついた、チョット良い話をしたいと思います。(笑)
ご同好の中では、ウェーバーはイタリア、ボローニャ、規制前が良いと言われ続けている様にも思うのですがね。現在流通しているType151も捨てたものではないというお話です。
写真を見てください。
左がType18ロータスエランのキャブで巷的には規制前イタリア物であります。
右がType151バーキンのキャブでスペイン製規制後?なモノで有ります。
で、写真をクリックアップにして見て欲しいのですが、中央チョイ下、丸穴の中に3つの小さな穴が有ります。中速域の燃料を供給するプログレッションホールです。
今更ですが凝視すると位置や穴径が同じと思いません?
調べてみたらおんなじ。イタリア物と同じになっとるのですよ(笑)
エンジン側から穴径がφ1.2、1.0、1.0となっています。
プログレッション回路はアイドリングからメインに移る間、3000rpmぐらいまでをうけもつ回路で、中速域のキャブレターの様な位置付けにあると考えます。(もちろん急加速ではポンプジェットの役割が重要なんですけど)
なので、セッティング次第ではイタリアと同じにできると思えたのですねえ。
イタ物との差は①アイドルジェットのテーパーが違う(ネジがOリングシール)、②エアバイパススクリューがある、③スロットルの閉じ角度が違う、④プログレッションのセッティングが薄いというところだと思うのですがね。
①②はアイドリングのセッティングに使うところ、加速時もエアで引っ張られガスは出ますが、設定はネジで調整するだけなので決まれば遜色は出ないと思うのですよ。
③は全閉角が151で12°(90-78°)18で10.5°ですので、スロットルをちょっと開けた時の空気流入量が151の方が多くなりミクスチャーが薄くなる傾向にはなるのでエミッションしているところ。ここはポンプジェットでどうにかカバーできるか?
というところで④が同じということはウェーバーも考えたのでしょうね。
OEMのキャブじゃないし、使い道はスポーツコンバージョン、ならば回路はオールドタイプと同じにしとこうというところかなあと思いましたよ。
海外のアルファな方は151をエミッションタイプに含んでいないようですよ。
Posted at 2021/10/25 09:40:39 | |
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