距離の進んだ車の駆動系のメンテナンスにおいて、本丸?ともいえるリアアクスルキャリアブッシュの交換を実施しました。
いつかはやらねばと思っていたメンテナンスで、BMWの専門店でE46あたりでは最近流行っている作業のようです。プロペラシャフトはミッションからデフに繋がっている訳ですが、デフはこの「リアアクスル」に吊ってあります。
この接続部分が「デフマウントブッシュ」で距離によりストレスが溜まり損傷し、デフが動いてしまうようになります。私も過去3回程交換してますがアクセルオンオフ時やシフトチェンジ時のギクシャクが改善されます。
今回、この本丸に手を付けたのは前回その
デフマウントブッシュを交換してからそれほど距離が進んでないのに駆動系の若干のギクシャクを感じたためです。そもそもデフマウントブッシュは直後ボディと繋がっているわけではなく、ボディに吊るされているリアアクスルキャリアに吊るされているので、リアアクスルキャリアとボディを繋げている4箇所のブッシュが痛むとデフマウントブッシュが劣化してなくもデフが動いてしまうのです。
B3をリフトアップし排気系、駆動系すべてのパーツを点検しながら外し、リアキャリア一式を降ろします。E36、E46にみられるトラブルとしてアクスルキャリア接続部分のボデイー側に亀裂が入ることがあるので(海外では専用補強プレートを販売している)、よくチエック。ちよっと心配していたのですが問題はありませんでした。
降ろされたリアキャリアのリアアクスル、ドライブシャフト、ブーツなど駆動系もこの際総点検、特に問題ない様子。今回目的のリアアクスルキャリアのブッシユ、4か所をSSTで外していきます。
外したブッシュを確認すると前側のブッシュの方が痛みはひどかったようです。
ブッシュの抜き取りとその他各部点検を終え、リアキャリア一式を馬を使いボデイに密着させ、新しいブッシュで結合させていきます。
作業後インプレッション・・・
まず、作業のきっかけとなったアクセルオン・オフ時やシフト切り替え時のショックは殆どなくなりました。走り出してみると初動時の蹴り出しがいい・・。走行時もアクセルレスポンスが明らかに改善されスムーズに(ロス無く)加速していくのが分かりました!
リアアクスルキャリアブッシユ交換、この時代のBMWにお乗りであれば本来この半分くらいの距離までにはでやるべきメンテナンスだと思います。今回ここまで少し(少しか?)延命できたのは実はこの
4か所の部分に入れていたRAC(リジット化までは必要ないストリートパーツ)が補強になっていたことが
外したブッシュをみて確認できました。しかし、ある程度リアアクスルキャリアが動いていたのは間違いなく、昨年以前にも一度修理していたセンターベアリングが再度破損し、プロペラシャフトが暴れたのはリアアクスルでしっかりデフを抑えきれていなかった可能性もあると考えています。部分部分の修理ではバランスが崩れ他の部分が痛む・・ということですね。
それなりの距離を乗り、また乗り続けるのであれば教科書通りのハードメンテもしっかりと実施しなければいけないことを再度勉強しました・・
しばらくはまた気持ちよく乗れるかな~。
Posted at 2022/09/18 17:01:07 | |
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