我が鉄馬ロイヤルスターと共に

もうこいつも16歳


思えば長い付き合いになった。
４年間だけ、400台づつ作られていたロイヤルスターツアークラシック。
こいつはその北米仕様の逆輸入車
日本に何台現存しているんだろう？

乗り換えたいと考えた事もないけど、総重量４００キロは、流石に体にこたえてきた。



今日は天気も良いし、妻にふられた寂しい男は、相棒と共に風になるしかない。



アメリカンにしては珍しいＶ4のドロドロとしたエンジン音。
排気量を拡張したＶマックスのエンジンは、当時は暴力的な加速を誇り、見た目では想像できない走りを見せていた。

止まらない、曲がらないまでＶマックス譲りとくれば、愛さずにはいられない。

バイクは、不自由を楽しむ乗り物。
何処かが突出して良ければ、悪い部分は全て「あばたもエクボ」可愛くすら見える。



山あいの気持ちの良いワインディング。
30分もの間、信号にも捕まらず、すれ違う車すら殆ど無い。
家から2時間のショートトリップ。
行き先は牧場が経営しているジェラート屋。



青い空を胸いっぱいに吸い込み、忘れかけていた10代のワクワクが戻ってきた。