名古屋・栄のテレビ塔周辺で、4月27日、僕の所有しているDJI Phantomと同型機で夜景を撮影していた無線操縦ヘリが繁華街の「錦三」に墜落し、その様子がインターネットの動画サイトに公開されて騒ぎになっている。
けが人はなかったが、一歩間違えれば惨事となっていた可能性がある。
現在弊社では写真計測に使用する為に、UAVを導入してテストフライトを行っているが、この様な輩がいると、今後厳しく規制が掛かる事が懸念される。
僕の知っている会社でも鉄道の近くで練習をしていて、見失って墜落させていた。
最近のマルチコプターやUAVと言われるラジコンは、加速度センサー、気圧計、ジャイロ、GPS、電子コンパス等を積んでいて、スロットルを上げるだけでその場でホバリングするほど簡単に操作出来る。
僕もエンジン式の空物のラジコンを飛ばしていたので、その手軽さには驚いた。
ラジコンは墜落するのが当たりまえ、危険な物と言う感覚で飛ばしていたけど、DJI Phantom2は、ホバリングしている所から手で移動させても、強力に元の位置に戻ろうとする。
しかし、だからと言って絶対落ちないと言う物では無い。
GPSが補足出来なければ完全に手動操縦になるし、ノーコンになれば操作不能になる。
Phantom2には、ノーコンになった時、その場で一定時間留まって、ノーコン状態が解消しない場合、飛び立った場所に戻ってくる機能が付いてる。
一度高度20m(飛び立った所からの比高差)で留まり、その後一直線に戻って来る。
ただ、その機能もGPSを補足していなければ機能しない。
その前に、ビルの谷間から操縦していると、電波の乱反射や混線等によってノーコンになる可能性が高い。
特に最近のラジコンは2.4Mhz帯を使用している為、無線LANと同帯を使用しているので、繁華街では混線の危険が高い。
私がUAVを飛ばす時は、以下の事に気を付けて飛行している。
1、GPSは時間帯、場所によって補足個数が変わるので、飛ばす時に必ず衛星の位置と補足個数をチェックする。
2、2.4Mhz帯の使用率を確認し、電波が沢山飛んでいる場所での飛行は控える。
3、必ずPGSを補足してから飛行し、ノーコンになった際、直線で戻ってきても障害物が無い場所から離陸させる。
4、バッテリーは必ず満充電で使用し、15分(8割の使用率)以上飛ばさない。
5、飛ばす前にはモーターマウントやプロペラ等、チェックをする。
6、機体の向き、姿勢が把握出来る場所で飛行させ、完全に自分のコントロール下に常に機体を置いておく。
上の事をしっかり守れば、危険は無いと言える。
一番大事なのは、センサーや機械任せにせず、操縦によって姿勢をコントロール出来る技量を持つ事だ。
だから、普段、練習の時はGPS機能をオフにして、完全にコントロール下に置いて操縦出来るよう訓練をしている。
Posted at 2014/05/06 19:25:13 | |
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