2009年05月02日
なんか意味不明なお題目です。
レースに興味ない方はスル~してくださいませ。
では、レースの話を少々。
最近、若いドライバーから相談を受ける事がしばしばあります。
かつてのボクと同じように、親のサポートを受けずに昼夜バイトをしながらレースに挑んでいる若獅子たち。
簡単な足し算と掛け算が出来るなら答えは明白ですが、FJのレースを本格的にまともやろうと思ったら昼夜バイトで足りるワケありません。
で次にスポンサー探し、となるワケですが、FJのレースのスポンサーなんてまともな経営者なら、TV放映ナシ、新聞報道ナシ、雑誌報道リザルトだけ、という「広告効果ゼロ」の媒体に出資するワケありません。
縁故でお情け程度のお小遣いを頂くのが関の山。
で、ボクみたいに「平均的よりちょっと速い程度」のドライバーなら「あ~あ、レースはお金っすなぁ」と諦めもつくのですが、今、相談に乗っている若獅子は、かなりの確率でホンモノです。
ほとんどレース経験ないのに意味不明に速いし、勝負強い。
だから、何とかしてやりたい!と思うワケです。
この数週間、ボクなりに「何とかならないモノだろうか?」とアタマをひねってみたものの、今の彼の資金で出来る事はFJ参戦かスーパーFJスポット参戦がいいところ。
本人もそういう方向に心が傾きかけています。
う~ん、今のタイミングでFJ参戦って正しい選択なのだろうか?
と思い、スーパーGTのウェブサイト内のドライバーラインナップの欄をペラペラ見ながら分析してみることにしました。
分類方法
①2世ドライバー
②親がお金持ちドライバー
③メーカー系ドライバー育成システム出身ドライバー
④自分自身がお金持ちドライバー
⑤ハコ車出身ドライバー
⑥貧乏だけどFJで結果出して出世したドライバー
おおまかに言ってこんな感じです。
で、⑥の
貧乏だけどFJで結果出して出世したドライバー
の数がどれだけ多くいるか?
でFJ協会が自認する「ステップアップカテゴリー」として機能しているか判るワケです。
※上記分類に「お金持ちで練習程度にFJに乗っていたドライバー」は⑥に含みません。
かなりボクの主観がグイグイ入った分類ですが、アカデミックな分析ではなくエンターテインメントな分析としてお楽しみください。(笑)
で、じゃじゃ~~~~~ん!
GT500とGT300にエントリーしてい74名の選ばれたドライバーの内、
⑥貧乏だけどFJで結果出して出世したドライバー
は、
6名
でした。
おお、意外と多いじゃないか!!
夢が持てるじゃないか!!!!
と、ちょっと安堵したのもつかの間、さらに詳細を調べると、FJ1600でチャンピオン獲得して上のカテゴリーへ上がっていったドライバーの年齢は40代がメイン、30代半ば~がちょろちょろ。
20代のドライバーには皆無なのです。
これは何を意味しているかと言うと、
80年代後半~90年代前半のバブル期には、
確かにFJはステップアップカテゴリーとして機能していた。
しかし、90年代後半以降は、F-DREAMやSRS-F、F-TOYOTAスクール、FCJの出現などがあって徐々にFJの「ステップアップカテゴリー」としての存在意義を失って行った、という事です。
とどのつまり、今の(貧乏だけど)若いドライバーがプロを目指すなら(本当は止めといたほうが無難だけど)、
メーカー系のサポートが得られるSRS-FやFCJに挑戦するしかない。
という結論に至ります。
では、今、FJに参戦している若いドライバーは全然ダメで可能性ゼロなのかと言うと、ほとんど可能性ゼロではあるけれども、頑張り方次第でチャンスを掴めるかもしれません。
でも、チャンピオン獲ったってダメなのはここ10年の歴史が証明しているので、何か変わった「突飛」なコトしないとプロの業界の目には留まらないでしょう。
どういう風に「突飛」にやるかは今後の課題として。
とか書いていて段々と怒りがこみ上げてきました。(笑)
JSS(ジャパン・スカラシップ・システム http://www.jss-org.com/index.html)はいったい何をやっているんだ!
FJやスーパーFJがステップアップカテゴリーである事を謳うのであれば、それぞれの時代に沿って変化して、メーカーとタイアップするとか、地方TV局に放映権を売り込んで露出アップして価値を高めるとか努力を重ねないと、取り残されてしまう。
ってか完全に乗り残されてしまっていますね。
FJのレースとしてのパッケージングは30年も続いてきただけあって、面白いです。
ちょっとお金のある(中小企業の社長さん的な)おじ様方が趣味でやるにはお手頃なカテゴリーです。現在のエントラントの過半数以上はそういう方々。
本質的な価値はあるのに、時代に沿った運用・工夫を怠ったツケが今の厳しい現実にハネ返ってきてると思います。
<<結論>>
FJやスーパーFJがステップアップカテゴリーとして機能していないのは明白。
プロ目指すなら、FJやスーパーFJでは確率低い
趣味で楽しむならFJやスーパーFJは最高!
なんかミもフタもないオチでスミマセン。
Posted at 2009/05/02 10:11:34 | |
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