2009年11月05日
AUTOSPORTSのweb版にて、トヨタF1撤退会見を一通り見ました。
http://www2.as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=23203
豊田社長の言葉も山科TMG代表の涙も、とても熱く、苦渋の決断であったことが強く伝わってきました。
(このヒトたち、本当にレースが好きなんだなぁ、と少しホッとしました)
F1を継続出来なかった事は残念ですが、経営者としての台所事情もあるでしょうし、今回の決定を批判的な気持ちでは見ていません。
以前、「レースは戦争なんだよ」って話をしましたが、今回もその視点で見ると、トヨタは戦争に負けてしまったのです。
F1にもうこれ以上経営資源を投入していたのでは会社が傾いてしまう。
だから白旗揚げて退却を余儀なくされたのです。
とは言え、
F1の価値も大きく変貌を遂げつつ(失墜しつつ)ある今、
F1という戦場に際限なく資金を投入し続けて、消耗戦に勝ち残る事が必ずしも正解でも無い気がします。
(正直なところ、今のF1に15年~20年前と同じような魅力は感じられません。)
新たな戦場(ハイブリッドマシンでルマン参戦とか、底辺カテゴリーの支援拡大とか)でトヨタとしての「モータースポーツ文化を推進する」という想いを表現して頂きたいと思います。
これでひとつの時代が終わりました。
これから、ボクのような「モータースポーツ文化推進派」には、より向かい風のキツイ時代が始りそうです。
新聞やTVで「エコ!エコ!」を見聞きするたびに、自分がやっている事(M01の製作)の正当性を見出せないような気がして凹みますが、こういう時代こそ志を強く持って「モータースポーツの楽しさ」の布教に努めたいと決意を新たにした次第です。
と、同時に、モータースポーツも世間とフィットしなくちゃいけませんから、いつまでも内燃機関にこだわり続けるのも無理があるでしょう。
ハイブリッドや電動でのアマチュアモータースポーツ専用マシンの開発の時期かもしれない。
とか感じました。
M01のフォーマットを使えば割とスムーズにモータードライブ化できますから、M01事業が落ち着いたら(そんな時は来るのか?)挑戦してみたいと思います。
Posted at 2009/11/05 13:01:43 | |
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