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フヂエンのブログ一覧

2010年08月31日 イイね!

マレーシア珍道中記(マレーシアのクルマ好きたち)

日本に帰って数週間が経ち、いつもと変わらない日常に戻りました。

なんだかホッとする部分と、あの活気溢れるマレーシアの街のエネルギーが恋しい気分になります。
ボクが生まれた頃には日本の高度経済成長が終わり成熟期に入っていましたし、あの熱狂のバブル景気も中学生~高校生の頃でしたから、直接的に享受していません。
だからなのか?好景気に沸くマレーシアの街を歩いていると、原因不明のワクワク感に身体全体が包まれます。
「何かやったるぞ」感とでも言うのでしょうか。


さて今回、マレーシアに渡るにあたり、日本に住むマレーシア人の知人を通じて、クアラルンプールに住むクルマ好きの人を紹介してもらいました。
名前はWan Chamさん。華僑のマレーシア人です。
クルマ大好きで、愛車はRX-7(FD3S)とランサー。
日本車大好き、チューニングカー大好きな27歳男子。
仕事は経営コンサルタントという難しそうなお仕事。
ボクをコンサルタントして欲しいなぁ、ボロかす言われそうな経営者だけど。

マレーシアで輸入車にはとんでもない関税(100%とか200%とか)が課税されますから、RX-7もランサーも高級車。現地の値段でボクなんか絶対に買えないですよ。

そんな高級車で夜な夜な高速道路をぶっ飛ばしてレースまがいの行為を繰り返してるんだから、かなりのセレブですよね。

日本人のエンジニアが来た!という事で盛り上がってしまった彼は、携帯で友達を呼び出し始めました。
結果、RX-7の仲間が3人集まってきました。

ボクに対して、「ねぇ、ボクのセブン、どう?インプレッションしてよ。」とか「ドリフトして見せて」とか、「日本のレーシングカーってどうなってるの?」とか、興味津々です。
彼らにとって日本というのは憧れの地なんですね。

「ボクは国際免許持ってないから、乗ってインプレッションすることは出来ないから、横にのるから走ってみせて。」
と言うと、
「わ~なんか恥ずかしいなぁ、ボク、運転自信ない~。」って。
えらい日本人を高く評価してますなぁ。
ちょっと気恥ずかしい。

機械式デフの効きがいまいち、とか、ブーストの立ち上がりが唐突すぎて加速感はあるけど実戦向きじゃない、とか、ボクなりに感じた事を伝えました。
大した事言ってないのにエラく喜んでくれて、盛り上がってしまった彼らは、
「やっぱりドリフトが見てみたい!」「見せて見せて!」
となってきて、夜12時を前にそろそろ家に帰りたいキモチもあったので、
「こりゃ一発ご披露しないとこの場が収まらないなぁ。」と思い、RX-7を拝借してみることに。

乗って動き出して判ったのですが、クラッチがやたら重たい!
今の日本でこんな扱いにくいクラッチは売ってないぞ!というくらい。
しかもビッグタービン仕様で下はスカスカ。

「うわぁ、こんな乗り難いクルマでドリフトできるかなぁ・・・」

と不安になりました。
しかし、ここで決めなきゃ日本男児の面目が保てない!

見通しの良い右コーナーで、2速から進入!
サイドブレーキをキッカケに!!!

「あれ?」

サイドが全く効かない!!
全くテールスライドする事なく失敗。

ヤバイ!
カッコ悪い!!

とりあえずサイドはアテにならん、と言う事が判ったので、
クラッチ蹴りに作戦変更。

もう一回Uターンして再挑戦!
コーナー手前でステアリングをちょっとだけ切って、

「うりゃああ!これが箱根仕込みのトーキョードリフトじゃあ!」

とクラッチ蹴り!
推定350馬力の高出力クラッチ蹴り、実は初体験。
想像以上にテールが出たぁ!

「おおおスピンするぅ!!」

必死にカウンター当ててスピンを回避しつつ、アクセルは戻さないようにしてドリフトを維持。
むむむ、なんとか成功!

「ホッ」


日本男児の面目はなんとか保てたようです。
初めて見る生のドリフトに興奮しまくりの彼ら。
いやぁ、お粗末さまでした。

日本にはもっと上手い人がいっぱいいるから、よかったら見に来てね。
と付け加えておきました。
あと、次回来た時もぜひ会おう!と言ってくれたのは良かったのですが、毎度毎度ストリートドリフトさせられてはたまらないので、
「次はみんなでセパンに走りに行こうね!」
と念押ししておきました。

この歳で警察に捕まったらカッコ悪い事この上なし。(笑)


それにしても、ここまで日本人に対しての期待値が高いとは思わなかったデス。
彼らは、日本の雑誌やWebを必死に見て、日本のレーシングカーやチューニングカーにとっても詳しいのです。
ありがたい事ですが、日本のチューニング業界はズタボロだし、レース業界もなかなか厳しい環境です。
彼らの夢を壊さない為にも、ボクらしっかりしないとなぁ、と思いました。


まさか深夜のクアラルンプール市街地でイリーガルなドリフトに興じるとは、思ってもみませんでした。
それもまた旅の醍醐味?

なかなか楽しい道中でした。

マレーシアの魅力にすっかりハマってしまったので、また近いウチに行こうと思います。




Posted at 2010/08/31 13:08:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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