2011年04月05日
昨日、被災地入りして瓦礫の撤去作業のボランティアに参加した人から現地の状況とか雰囲気を聞きました。
ボクがボランティアの参加を検討している為、お話を聞いたワケですが、なかなか重たい話で、でも聞き流すワケにいかん、とも思ったので日記に書きます。
まず、現地への物資支援や炊き出しの有用性、つまり役に立つかどうか?ですが、自治体が機能しているかどうかで場所による差違は大きいが、概ね有用である、という印象です。
炊き出しについては、非常に喜ばれているものの、衛生管理の面で不安があるのでプロによる管理、指導下で炊き出しをするべき、という現場の意見もあるそうです。
フヂエンでは、被災地での炊き出し活動を検討しているトコロでしたので、「善意で炊き出しに行こうとしているのに、調理のアマチュアはお断り?」と一瞬ムッとしましたが、その先を聞いて納得。
限られた量しか水が無く、調理器具も最低限の物だけ、そういう状況下で食べ物を作ると、プロがやっても食中毒のリスクは大きくなる。さらに被災地では避難所生活で人が一箇所に集まっているので感染症が一気に広まりやすいうえに、被災してストレスや環境の変化で抵抗力も落ちている筈。
なので、些細なミスが大きなしっぺ返しになる可能性も大きいので、慎重検討重ねてください、という事です。
はい、慎重に検討してみます。
次に、本当にボクらがすべき事は何なのか?
難しい、本当に難しい。
彼が最終的に辿り着きつつある答えは、
被災した人達に、
「ボクらはあなた達の側に居ます。」
という、メッセージを送り続ける、事なんじゃないかと。
家族を失い、家を失い、仕事を失った被災者の人達、3週間が過ぎて、大きな声で涙を流して感情を発露できる人はまだ大丈夫。中には、エアポケットに落ちたみたいに無表情になって何も感じない様子の人が多いとか。目の前で家族や友人が流されるのを見て、正常でいられるほうがおかしい。
心療の事は詳しくないですが、きっと心と思考をブロックして許容量を遥かに超えたストレスから身を守ろうとしているのだと思います。
そんな状況下ですから、募金したり物資送ることは有用だけど、出来る事なら近くまで行って、瓦礫の撤去ボランティアで構わないから、
「ボクらはあなたの味方です、お手伝いします!」と行動で示すのがイチバンなんじゃないか?
というのが彼の現時点での答えのようです。
ならば行きましょう!
手伝いますよ!
と、なるわけですが(ボクの場合)。
そこにも注意が必要だそうです。
報道のおかげか?野次馬根性なのか?週末になると沢山のボランティアが被災地に集まって来るそうです(それでも足りてないとか)。
でも、一般のボランティア志願者は、自衛隊員と違って身体を鍛えていませんし、心構えも出来ていない。
そんな人達が、想像を絶する惨状の被災地を目の当たりにして、瓦礫が延々と続く街を目の当たりにして、心が折れるのにそう時間は掛かりません。
どんなに心が強い人間でも大なり小なりの衝撃を受けるだろう、それが自分の街に帰ってからどのような影響を及ぼすかは分からない。鬱状態になってしばらく仕事出来なくなるかもしれない。
だから、被災地入りするのは構わないし、ボランティアは求められているから、ぜひ行くべきだけど覚悟はしておいてください。
という事だそうです。
海外のリポーター(BBCだったかな)が、「世界中の紛争地域に足を踏み入れてきたが、ココはそのどれよりも悲惨だ。」
と表現したくらいですから、戦場よりも悲惨なのかもしれません。
ぶっちゃけ、ビビっています。
二の足を踏みそうです。
でも、見て見ぬ振りはしたくない。
じっくりと考えます。
Posted at 2011/04/05 03:15:34 | |
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