2011年08月30日
ディランタさんの紹介でBUFORIに行ってきました。
もうヤバイです。
マレーシアにこんなイカレた工場あったなんて。
まだ頭が混乱してクラクラしています。(笑)
BUFORIはクアラルンプールの北部の工場地帯にある会社で、
カーメーカーというには小規模、バックヤードビルダーというには大規模、たぶん400坪くらいの工場に、
・パイプフレーム用定盤と治具
・GFRPやCFRPの製作室
・本革シートや内装部材の縫製室
・ハーネス製作室
・基板設計室
クルマ造りに必要なあらゆる物が揃ってる!
しかも、ただ道具が揃っているだけじゃなく工夫に満ちた工場です。
樹脂部品の型からの抜き勾配を無視できる画期的な素材の型とか、
カーボンケブラーを外板に使用するための画期的な製作方法とか、
自社で開発したアンチロックブレーキシステム、そして衝突回避システム、
バックラードビルダーのローテクなイメージとはかけ離れているんですよ。
それら全部を社長がアイデアひねって作っています。
天才エンジニアですよ、彼は。
ハンパねぇっス!
心のどこかで「どうせ東南アジアのフレームビルダーっしょ?」とナメてた部分がありましたが、到着して1分でそんな偏見は吹っ飛びました。
日本の鈴鹿のコンストラクターなんてダサすぎて勝負になんないっす。
彼(社長)は、オーストラリア人とマレーシア人のハーフで、マレーなまりの少ない英語を話すので、きっとイギリスかオーストラリアあたりで教育を受けたのでは、と思います。
内装部材の仕上げや、エンジンルームの部品の処理が凄く洗練されていて、お洒落なんですよ。
そして、BUFORIは量産メーカーというより特注メーカーなので、中国の富豪や中東の王族、マレーシアの事業家のオーダーでワンオフ車両を作って商売しているみたいです。
製作途中だった中東の王族向けの車両を見せてもらいましたが、
車内にコーヒーメーカーやらワインクーラーが装備されていて、贅沢三昧。
ただ贅沢なだけじゃなくて、作り込みもしっかりしてる。
品質に対する拘りが見えます。
社長の愛車の「LA JOYA」の助手席に乗せてもらいました。
オーディオの音が強烈に良くて、クラシックを聞くとコンサートホールにいる錯覚。
「開けてみ」と言われて開けたグローブボックスには冷えたREDBULLが入っていて、「わお!?グローブボックスが冷蔵庫?」とか遊び心も。
「エンジンも結構良いんだよ」と工場地帯の裏道で2.7Lのエンジンを全開に!
こんな狭いとこで怖い!シートベルトしてないし、危ないって!
と思っても、本人はへっちゃらっぽいので、たぶん大丈夫だろう、と覚悟を決めて我慢。
なんか、去年マレーシア来た時もこんな思いしたなぁ。
エンジンは確かにソコソコです。
まぁ世の中にはもっと速いエンジンもあるわけで、クラシックのシルエットしてる割には速い。
フレーム剛性はソコソコ。
フロントのストロークが深くてターンインの大きな動きが違和感ありましたが、スポーツカーじゃないし、良いんじゃない、というレベル。
社長の拘りなのか?生産車の形がクラシックなのが万人受けし難くて商業面で大きく成功できていない印象あります。
あの技術で現代的な2シータースポーツなんて作られたら、安いし品質良いし、ヤバイことになりますよ。
で、ナゼかディランタさんと社長と僕はウマが合ったのか?
「明日もおいでよ、詳しい話しよう!」
って事になりました。
明日はもっとじっくり話し込んでくるつもりです。
今日は興奮して写真撮って来なかったので、明日は写真撮っていいか聞いてきます。
お楽しみに!
Posted at 2011/08/30 18:18:03 | |
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2011年08月30日
ポッカGTでクラッシュしたクルマの修復作業(塗装)で、一時は「夏のバカンス無理?」と危惧されたマレーシア旅行でしたが、2日間徹夜してなんとか無事に納品、今はマレーシアに来ています。
今回は、ウチの家族全員(僕&嫁&長男3歳&次男1歳)と嫁さんの両親の6人での大移動。
チビは大人の都合関係なく「おなかすいた!」「なんかのみたい」「おしっこ!」「まだつかないの?」と自分の要求を次から次へと出して来ますから、飛行機の中でも全く退屈せず(僕は)、あっという間の6時間30分のフライトでした。
空港に到着して、まず感じたのですが、異国に来たという感覚が乏しいのです、今回。
これは、たぶん家族全員で移動しているから、日本での日常をそのまま持ってきてしまったのでそんな感覚なんだろうか。
夕方に着いて、僕の両親が住む家に移動してまずは夕食。
ここでもまた母の手料理ですから、6000km離れた異国で「おふくろの味」(笑)。なんだかなぁ。
もちろん美味しいし、お腹一杯になるまでたいらげましたが、やっぱり異国に来た感覚が欲しい。
とりあえず僕はマレーシアのご当地ビール?TIGER BEERというヤツを2本。
普段ならひっくり返る量ですが、南国に来てお酒の扉が開いているのか?呑み足らない気がして、デッドストックになっていたワインを引っ張り出してひとりでチビチビ飲んでおります。
家族は長旅の疲れですっかり熟睡中。
こんな夜中に(現地時間AM3時)、特にする事もないので退屈です。
普段は退屈とは無縁な生活して疲れたまってボロボロなんだから、こういう時こそダラダラと退屈を楽しまなきゃ!
というワケで、もうしばらく独りで夜景でも見ながら呑むとします。
明日は、鈴鹿GTで出会ったディランタさんのご案内で、マレーシアのフレームビルダー BUFOR( http://www.bufori.com/ )の工場見学に行ってきます。
このBUFORIという会社、元はオーストラリアのバックヤードビルダーで、レトロな雰囲気漂う現代のメカで作った自動車を生産しています。日本で言うところの光岡自動車かな?
会社規模は光岡以上で、オーストラリアからマレーシアへ本社移転して(たぶん買収かな)、シャシーから全て自作して、ヨーロッパの基準にも満たしたクルマを作って輸出しているらしいです。
アジアでは中国や韓国では売っているみただけど、日本にはまだ入ってきていないですね。
日本で光岡のクルマを見ると、何処となく「陳腐」な感じがしますが、BUFORIのクルマは、夜に高級ホテルの入り口なんかに停めてあったりすると、けっこうカッコいいです。お洒落です。
オーストラリア発、バックヤードビルダーの大成功版、これは見なきゃ!
楽しみです。
でもひとつだけ不安な点が。
明日と明後日はマレーシアのお正月にあたるんですね。
National Holiday
だから、工場は稼動しているんだろうか?
ディランタさんに電話したら、「大丈夫!大丈夫!行きましょう!」
と言っていたけれど、本当に大丈夫なん?
オーナーが友達だから大丈夫みたいな事言っていたけれど、ビジネスの話するワケでもなく、ただ見たいだけの日本人の僕が行って、そんなヤツの為に休みの工場開けてもらうのも恐縮すぎる。
まぁいいか、出たとこ勝負だ!
というワケで、バカンスに来てもクルマ馬鹿は変わらず。
上手く工場見学できたらレポートしますね。
Posted at 2011/08/30 04:25:30 | |
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