
8月13日の富士スピードウェイK4GPに向けてM01のカウル製作が進んでおります。
今日はカウル製作についてご紹介しますね。
M01のカウル製作方法は昔ながらのハンドメイドです。
最近では、CADで図面を書いて、そのデータを元にマスターモデルを削り出す方法が各コンストラクターでは一般的ですが、この方法だと予算がそこそこ必要なのと、2D図面と出来上がりのマスターモデルの形状がイメージと違ったりする事があるので、手間は掛かりますがハンドメイドする事にしました。
まず、フェンダー。
1個の型で4輪全てを作っちゃうというエコなアイデアです。
まず、ベニア板でマスターモデルの背骨となる骨組みを作ります。
それから、発泡ウレタンでザクザクっと大雑把な形状決めます。
そこそこにカタチが決まったら、FRPを1プライ程度貼ってパテ仕上げの土台を固めます。
パテの作業では、表面の平滑度と左右対称性を注意します。本来ならゲージを作って、ゲージをあてがいながら形状をチェックしつつ仕上げて行くのですが、僕の場合、削りながらカタチ変えて行く事がよくあるのでゲージは使いませんでした。
マスターモデルが出来上がったら、離型処理をしてメス型を作ります。
このフェンダーの場合、抜き勾配を取れない部分があるので、中央で型を分割する「割り型」にしました。手間が増えますが、脱型がしやすくなります。
ここまで来て、やっと型が完成。
色んな物を自由に作れるFRPですが、手間がかかるものです。
ここからが最終工程。
型に離型処理をして、ゲルコートを塗布。
ゲルコートが硬化したらガラスマット、ガラスクロスを積層します。
積層した後は一晩置いて、硬化を待ちます。
硬化を確認出来たら、脱型します。
この瞬間は、「上手く行ったかな~?」とドキドキです。
脱型したら、不要な部分をトリミングして完成。
いやぁ手間が掛かります。
でも、モノが出来上がった喜びのほうが大きいので次も頑張れるものです。
次はボンネットです。
ボンネットはちょっと変わった方法で作ります。
量産する予定もないし、型を製作する時間がないので、マスターモデルに積層してしまいます。
この場合、マスターモデルよりも製品が積層分だけ大きくなってしまうので、モデリングの際に注意が必要なのと、積層表面がデコボコしてしまうので、パテによる最終仕上げが必要です。
今日の時点で、ボンネットのマスターモデルが50%程度出来上がっています。
これからどんどん進めますので、進行状況はTwitterで紹介しますので、ぜひご覧ください。
https://twitter.com/mitsurufujii
Posted at 2012/08/03 08:29:33 | |
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