みなさんこんにちは!
夏が終わり、秋の気配を感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
工場もクーラーを付ける時間も少なくなり、快適に作業を進めています。
さて、SSK4プロジェクトはしっかりじっくり進んでいます。
設計やスタイリング、各部門が並行して進んでいます。
今日はスタイリングの作業を紹介しますね。
SSK4プロジェクトのエクステリアデザインは、3名のデザイナーが中心にデザイン作業を進めています。
デザインの監督総指揮はご存じ、㈱童夢の創業者で日本レース界のカリスマ、林みのる氏です。
詳しくは下記公式サイトを参照ください。
What's 林みのる
そして、クニ伊藤さんこと、伊藤邦久氏。
ジオット・キャスピタ製作の際にはチーフデザイナーとしてデザイン作業を担当しました。
現在は、世界のカーデザイナーを夢見る若者の憧れの地、
College of Creative Studies
の教授としてご活躍されています。
そして、Design Appleの西田 典幸氏。
童夢にてデザイナーキャリアをスタート後、自動車メーカー勤務を経て、Design Appleを創業。
トミーカイラのZZ EVやガライヤといった近年の国内少量生産スポーツカーは西田氏のデザインが多いです。
Design Apple
こんな凄い3名のデザイナーが取り組むSSK4は、いったいどんなスタイリングになるのでしょうか?
日本の軽規格という、特殊で小さくて制約の多い中でのスタイリングは、かなり難しい作業になると思います。
ですが、きっと独特で面白くてカッコいいスタイリングになると信じています。めちゃ楽しみにしています。
現在、設計の作業では基本レイアウトが決まったので、
・エンジン&ミッションの搭載位置
・ドライバーの位置
・全高
・地上高
・タイヤサイズ
などなどの情報から、デザインの基礎となるクレイモデルの製作に着手しました。
絵を描く時の「下絵」みたいなイメージです。
このベースとなるクレイモデルを削ったり盛ったりして、理想となるデザインを追及して行くのです。
では、クレイモデリングの作業をご紹介しますね。
①「中子」と呼ばれる中骨の製作。
今回は、3D CADのスケールダウンデータから、さらに20mm中に落とし込んだデータを作成し、それから40mmピッチで断面データを作り、3Dプリンタでセクション断面を作って、セクションの間に発泡ウレタンを挟んで、断面に合わせて削り込み、これを「中子」としました。
②クレイの盛りつけ。
60度程度に加温した、インダストリアルクレイを中子の形状に沿って盛りつけます。
③形状の荒出し。
全体にクレイを盛り終えたら、スクレーパーを使用してザクザク削ります。
まだ細かい事考えなくてもいいので、楽しい作業です。
④寸法出し。
ここからが難しい作業です。
CADで断面データを抽出して、プリントアウトしてテンプレートを20mmピッチくらいで作成、このテンプレートで確認しながら寸法を詰めて行きます。
⑤悩む。
テンプレートがあっても、3次元の形状を図面通りに成立させるのは簡単じゃありません。
今回のベースデザインは非常に微妙なR(アール)がそこかしこに有るので、なかなか悩ましいのです。
⑥おおまかな形状出し完了。
細かいトコロは修正必要ですが、おおまかな形状が出てくると、雰囲気あります。
ワクワク。
⑦細部の詰め作業。
デザインチームからは「デザインのベースだから、そんなに寸法キッチリじゃなくても良いよ」との指示はありましたが、せっかくだから出来る限りやってみよう、という事で、頑張ります。
ひとまず、デザインベースのクレイはこのような感じで進めました。
これをデザイナーの手によって、盛ったり削ったりされる事で、エクステリアデザインが進んで行きます。
次にご紹介する際には、さらにデザイン作業が進んだ状態のクレイの写真をご覧頂けると思います。
お楽しみに!!
フヂイ エンヂニアリング
Posted at 2016/09/26 15:12:34 | |
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