隣町の平塚市にあるビープラスさんのブログを見ていたら、M2およびM3/M4はグリルの奥からフレッシュエアを吸っているが、M2コンペティションはダクトが繋がっておらずグリル奥からは吸っていないという記事がありました
記事へのリンクはこちら
てっきりM2コンペティションもM3/M4同様にエアクリボックスへのダクトはグリル内に繋がっていると思っていたので意外なお話
今まで全く気付きませんでした
こちらはM2およびM2のパーツ図です
エアクリボックスの下部から空気を吸いますが、下部から前方へ伸びるダクト(⑫)が繋がり、そこから90度曲げるようなダクト(⑭)がついています
⑮のメッシュがグリル内から空気を取り込むところになります
その場所がこれですね
車に向かって右側のキドニーグリルの奥です
M3とM4はツインターボでエアクリボックスが2つあるので、それぞれからダクトが伸びてグリル内の両側奥から空気を取り込むようになっています
両側のボックスから伸びたダクトの先に90度曲がるダクトがついていますね
ちなみにミドリで囲ったパーツは共通品番です
この2車種が同様になっていたので、M2コンペも同様になっていると思っていました
こちらがM2コンペティションのパーツ図です
エアクリボックスは同品番なので同じものがついているのですが、伸びたダクトの先に90度曲がるダクトが付いておらず、ファンネルのようなものが付いています
つまりこの図から判断すると真っすぐ前方から吸い込んでいて、グリル内には繋がっていないように見えます
ちなみにM3/M4の⑬⑭のダクトとM2の⑬⑭のダクトはパーツ図では同じように見えますが、品番は違っていました
長さでも違うのでしょうか
もしくはどちらかの絵が間違っている可能性もありますね
というわけで先ほど実車を確認してみました
全部バラして確認しないといけないかと思いましたが、上から覗くだけでも確認できましたので写真で簡単に説明します
結果からお話しすると、M2コンペティションはバンパーの裏の空気を吸っていました
キドニーグリルの奥には穴が開いていませんので、グリルから入った空気は全てラジエター+ヒートエクスチェンジャー(水冷IC用)に当たるようになっています
車に向かって左側
車に向かって右側
どちらにも穴が開いておりません
N55エンジンのM2用エアガイドの図です
画像左側が車の前方、右側が後方となりラジエターが付きます
左右ともに穴が開いていますが、シングル吸気のN55エンジンでは車に向かって左側は目くら蓋(⑭)によって塞がれています
ツイン吸気のS55エンジンが搭載できるよう最初から目くら蓋仕様にしてあると考えていましたが、M2とM2Cではエアガイドの品番が異なるため違ってたみたいですね
というわけで、M2コンペティションはこんなイメージでエアクリのダクトが伸びていて、ストライカーの下辺りの空気を吸っていることが分かりました
正面から見るとだいたいこのへんにダクトがあります
この空間に空気がなくなるということはないと思いますが、フレッシュな空気が入っていく通路はないんですよね
BMWのことだから意味がないことはしないと思うのですが、どの車も外気を直接吸うことにこだわるような吸気ダクトばかりついていたような気がするので、なぜこのような処理としたのか理解できません
グリル内に吸気口を設けると吸われた分だけラジエターを抜ける風量が減ってしまうとかあるんでしょうかね
別の場所からダクトを繋げるとか方法はあったと思いますが、真意をしたいところですね
(TECH-MのLivelogから)
M2Cのバンパーを外した状態ですが、吸気ダクトが見えます
グリル上部の左右に振り分けるような構造は、吸気量を増やすための工夫だと思っていたのですが違ってたみたいですね
逆に何のためにこの構造にしたのか知りたいです
それにしても1年以上乗っていて全く気付きませんでしたね
M2コンペティションはラジエターの後ろ側やエンジン直近ではないのでエンジンルームの熱気というほど熱い空気ではありませんが、エンジンルーム内の空気を吸っているのは間違いありません
位置的に走っているときは空気がそれなりに流れているので熱の影響は受けにくいと思いますが、低速では熱い空気を吸っているでしょうね
となるとエアクリにカバーの付いたインテークシステムとかありますが、インテークシステム導入による吸気効率の改善はできますが、エンジンルームの熱気を吸わないということはM2コンペでは達成できそうもありません
フレッシュエアを吸うことに特化するならこんなキットのほうがいいかもしれませんね
ラジエターに空気が当たらなくなりそうですが…
M2の吸気口があるあたりを覗き込んでみた画像です
狭い空間を覗いているのでわかりにくいですが、クリアパーツが見えるところがヘッドライトの裏側でエンジン側から見ています
矢印の先に吸気ダクトがあります
この空間の空気を吸っています
見る方向を180度反転
バンパー側から見ています
分かりにくいですが、矢印の先にダクトの吸入口(先端)があります
この写真では下方がヘッドライトになります
ヘッドライトとバンパー少し隙間があるので多少空気は流れてきますかね
それ以外ではフレッシュエアが入ってくる場所はないので、ラム圧をかけるなんてできませんし、吸気温度が下がる要素もありません
ただ虫や埃は入ってこなくて良さそうですけどね
なんでこんなところからと吸っているんだろうと思いますが、それで思い浮かぶのがこいつですよね
M2CSレーシング
赤丸のところに吸気ダクトが取り付けられているのですが、その奥には…って話ですね
そのための構造だったんでしょうか
こ
の車両は競技車両ですが純正のエアクリボックスを使用しているため、何らかの絡みはあるかもしれませんね答えが分かりましたので、文末に追記を入れました
VIDEO
グリル内に穴を開けてM3/M4やM2と同様にするのがいいのか
M2CSレーシングのようにダクトを付けて直接吸うべきなのか
それともこのままでも十分な性能を得られているのか
どれがいいんですかね
どなたかTECH-Mのしゃっちょに聞いてみてくださいw
とりあえず自分的には現状でも十分速いのであまり気にならない部分ではありますが、なんで?って思ったことは調べてたくなってしまうので、記録として残しておきます
ボックスタイプのエアインテークシステムの導入は検討していたところではありますが、現状では吸気温度を下げる効果がないことがわかりましたので、とりあえずは慌てて入れる必要がないということで保留にしておきます
というお話でした
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2021.07.29追記です
位置的にインテーク用のダクトだと思っていたのですが
いろいろと検索してやっと製品のページにたどり着いたところ
商品名はブレーキダクトでしたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
てっきりエアインテークだとばかり思ってたんですけどね
適当な情報を失礼しました
ダクトの後ろはキャリパーの後ろ側からパッドの冷却用にでも使うみたいですね
純正でついているブレーキダクトは付け替えてローター冷却用のホースに繋がるみたいです
出口形状がパイプ用に変更になってるみたいです
ってより、この絵を見るとM2CSレーシングのエアガイドにはエアクリボックス用のダクトの穴が開いているのかい???
APMotorSport さんのパーツ等に興味ある方はリンクをクリックしてみてください
M2CS Racingのパーツなどもありますよ
というけでM2CSレーシングもバンパー裏からエアを吸っていたことが分かったという追加報告でした
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話は変わりますが、BimmerLinkでは油圧やミッションオイル温度も見れました
Sportモードで走っててだいたいこれくらいの温度です
ブーストも1.5barくらいかかるところまでは見れました
他にもいろいろと項目はあるんですが、日本語訳がおかしくてよく分からないのも多いです
※さらに追記
BimmerPostにおいて討議されていた内容が見つかりましたので、リンクをしておきます
BimmerPostへ
関連情報URLにも記載しておきました
実際加工するとどうなるかなど載っていますが、2年前の記事でした(^^;)