この日は朝から天気が良かったので、パジェロミニの点火二次電流波形をクランプを変えて再度観測してみる事に。
と、その前に、以前ディアマンテ用に作ってあった単線版4極テストハーネスの修理と改良をし、ついでなので撚り線版も作っておく事にしました。
実際、単線では使いにくい箇所も有る上、テストハーネスが2種類同時に要る事もあるので、いくつかテストハーネスが要るので製作してみました。
今回も、コネクター メス部に挿す端子はギボシ端子のオス側を反対に使って代用としました。
ところが、オートバックスでコネクターに合った端子を見つけたので、後日テストハーネスの先を変更します。
特に、インジェクターの波形観測には端子を変更する必要があったので、丁度良いです。
そして、パジェロミニの点火二次電流波形を再度観測する為、今回はDC対応のクランプセンサを繋いでみました。
しかし波形にはノイズが多く、波形は微かに現れているものの、全く同期が取れずに断念。
DCクランプも500Aのものと200Aの物を試したのですが、測定容量が大きすぎる為か、波形を綺麗に捕らえる事ができませんでした。
次に、ハンディのデジタルオシロでDCクランプの波形を観測してみたところ、波形が殆ど観測出来ず…
仕方ないので、以前使ったACクランプ(20A/200A切り替えタイプ)を繋ぐと波形が現れました。
そこで観測された波形は同期が取れるような物ではなく、不定期かつ所々にピークが見られました。
どうも、イグニッションコイル内でのリークでまともに点火出来ていないようです。
ダイレクト イグニッション コイル式からスパーク プラグ コードが出ている同時点火タイプなので、抵抗の少ない方に飛んだりしているような波形でした。
元々、二次コイルの抵抗が無いのでこういった波形になっているようです。
しかしまぁ、これでよく動いているなと… エンジンの回転を上げると点火電圧はどんどん弱くなり、時々消えています。
昨日、スロットルボディを交換した為、ECUとしてはアイドリング制御が出来るようになり、頑張って850rpmを保とうとしていますが、エンジン振動が多いです。
しかも、時々かぶり制御のように一時的に進角したような挙動をみせます。 GDIじゃないんだから…
凄く頑張ってエンジンを動かしているようですf(^ー^;
結局、アナログオシロでは同期不能なのでハンディのデジタルオシロでの観測となり、常にエンジン始動までの時間が長いのと高回転域の詰まり感の原因が一つ判明しました。
それでも、エンジンは普通に始動し、走っていますし、十分な加給感もあります。
アイドリングもそれ程不安定ではなく、10数分のアイドリングで1回ほんの少しアイドルアップする程度です。 ただ、アイドリングでエンジン振動が出ています。
スパークプラグは全て十分に焼けています。
これはちょっと厄介な故障でした。 イグニッションコイル半死にのようです。
明日、点火1次側も点検してみます。
ついでなので、GTOの点火二次電流も点検してみました。
エンジン始動後、水温が安定するまで放置後の点火二次電流観測としました。
ACクランプで1番スパークプラグコードをクランプし、波形を観測してみると、素直に同期が取れ、波形も綺麗に出ています。
その状態でしばらく放置。 すると同期が取れなくなり、ノイズが酷くなってきたではありませんか…
頑張って同期を取ろうにも、ノイズが酷くて点火時の電流すら観測困難に…
そのまま更に十数分放置すると、いきなりノイズ有りのまま自動で同期が取れました。
試しに、3つ有るイグニッションコイル全ての点火二次電圧波形を観測しましたが、ノイズの量や質は違うものの、何かおかしいです。
このAC専用クランプを使って、パジェロミニではこういったノイズが発生する症状は出たことが無いのですが…
何せ、車用のクランプを使っていないので、現状は何が悪いのか分からないです。
手っ取り早く点火を点検するには、タイミングライトが良いですねf(^ー^;
タイミングライトは、点火二次電圧を受けて発光しているので、点火二次電圧が不安定だとタイミングライトの発光が凄く不安定になります。
サンバー等はこの方法で確認していました。
ただ、タイミングライトだけでは、何が悪いのかが判断出来ないので、一応オシロで点検しています。
ちなみに、パジェロミニのスパークプラグコードにタイミングライトのクランプを挟み、タイミングライトを発光させると、不安定やエンジン回転数に対して発光回数が極端に少ない事がありました。
GTOはそんな事無かった気がしますが、暖まってから放置してのテストはしていないのでなんとも言えないです。 GTOに関しては、点火一次電圧も怪しいので点検してみます。
GTOはスパークプラグコードもNGKのスーパーケーブルに変わっていたので、こちらも怪しいです。
この日、昼間に美々緒氏とろくにーわごん氏がエブリーで来られ、スパークプラグの点検後、SABへスパークプラグを買いに行きました。
NGKの純正イリジュウム入っていましたが、見事に減ってしまっていました。
ダイレクトイグニッションコイル式なので、ターボでギャップが広くても少々気にせず走れてしまうのですね…
スパークプラグ交換後は、レーシングが軽くなっていたそうです。
少しアクセルを踏ませてもらいましたが、K6Aは下が重いものの高回転は凄く速いですね~
パジェロミニの4A30とはキャラクターが反対のようにも感じます。
この日の画像は、朝から作ってみたテストハーネスです。
一応3セット作ってみました。 撚り線版はテフロン被覆の通信線を使用したので、熱部でも安心です。
ブログ一覧 |
整備 | 日記
Posted at
2011/03/06 02:22:31