
少し前に,Victor SX-L3 を入手したので,SX-L33 と比較試聴してみました。
SX-L3 を入手した経緯は,SX-L33 の片側 T.W が切れてしまった事から,部品取り機種を探していた事から来ています。 ( L3 と L33 の T.W に互換は無いとの事です )
ちなみに,SX-L33 の T.W は既に生産終了で,在庫も無いとの事でした。 ( 2013 年7 月現在 ウーファー はまだ数個在庫あるとのこと )
肝心の SX-L33 は,後に ウーファー に凹みが有る物を 1 本入手できたので,現在はそれに変えています。
SX-L33 から,SX-L3 を聴くと言う,普通とは逆の パターン でしたが,数日間 SX-L3 で音楽と TV 用途に使用した感想です。
まず,SX-L33 とは別物です。 全く違う SP です。
ただ,方向性は何となく SX-L33 (以下 L33) に似ていますが,誤魔化し方が全く違います。
しばらく エージング をしてみましたが,少し マシ になるものの,高域が出しゃばると言うと大げさですが,明らかに L33 よりも目立ちます。
最も問題だったのが,中域の特性が L33 と反対とも言えるような出方で,L33 が中域を重視してそこに低音を追加し,T.W は スーパー T.W のように鳴らしているのに対し,L3 はT.W を基準に低音を出すと言った タイプ に聞こえました。
L3 は,言わば輪郭がしっかりとした硬い音で,一見情報量が多く,高域が煌びやかで低域は リヤ ポート から増幅した物を部屋に広げると言った鳴らし方な為,録音が悪くとも大体同じ音で鳴っているように聞こえるのです。
ライヴ 物では,会場の雰囲気等は良く出ましすし,観客の声等もこれ程 リアル に入っていたのか。 と思える場面はありますが,肝心の中域が凹んだようになってしまい,低域は ポート 頼りになっているので肝心の低域による雰囲気等は無くなっています。
その分,当然ですが低域が ハッキリ とし,ドラム 等は前に出てくる感じはあります。
レコード 再生では,レコード とは思えない程に Hi-Fi になってしまい,レコード らしさが失われてしまいます。 要は低域が サイズ 通りになってしまっているのです。
TV では,声が聞き取りずらく,L33 より少し レベル を上げて聴く事になりました。
一番気に入らなかったのは,アルミ の癖と アルミ の音が出てくる事が有るのです。
これはちょっと トラウマ 的な物があり,勘弁して欲しいので…
この特性は,AMP で言えば AX-V7000 に似ている気がします。
今回の試聴には,AX-V5500 を使用しているので,余計上記のような結果になりましたが,AX-V8000 だともう少し違った見解になると思います。
L33 だと,AX-V5500 でも全く問題なく,低域が AX-V8000 よりも少し締まっている AX-V5500 の方が合っている気もする位です。 (音の厚みと言う面では,AX-V8000 が上)
今回の試聴では,L33 の凄さがより理解できた結果となりました。
L3 の音から,チューン し直し,尚且つ アルミ の音を取り,モニター の様に固有の癖を取り除いた L33 は凄いです。
L33 では アルミ を使ってここまで… とは思っていましたが,L3 ではまだ色々と解決出来ていなかった事が有り,そこから L33 が生まれたと言うところは流石 ビクター です。
現在では,L3 は降板し L33 が無事 メイン に復帰しています。
やっぱりこれが落ち着くので… L33 が無い間は,S-3000 で聴いていましたが,やはり夏場の S-3000 はちょっと湿っぽいのが難点。
(実は,L33 の T.W が切れている事にしばらく気づかなかったのです。 ある日,少し レベル を上げて聴いていると,片方から声が出にくい事に気付き,近づいてみると T.W が鳴っていない… 元々,スーパー T.W のように鳴っているので,TV だけ聞いている分には正直分かりませんでした。)
この日の画像は,Victor SX-L33 と SX-L3 です。
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Posted at
2013/07/17 22:10:04