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2024年06月18日

オーディオ電源用 VA(VVF)の選定

オーディオ電源用 VA(VVF)の選定 昨年にオーディオとは別件でVA線を使う事があり,とりあえずは今まで通り富士電線のVA線を使用していたのですが,手持ちの富士電線の在庫が切れたのでホームセンタで購入するべくCAINZへ出向くと,HS&TブランドのVA線が有ったのと,一度日立系(住友系)のVA線の音を聞いてみたかったと言う事もあり,案外安かったので2×1.6mm 100M 1巻を購入しました。

そのHSTのVA線の音が富士電線より遥かに良かったので,これは面白いと言う事で手に入る各メーカをテストしてみる事としました。

テスト環境としては,VA線を延長コードとして制作。
キャップは Panasonic WH4015B で,コンセントは WTF15024WK の枠を外して使用。
試聴機材は,CDP Victor XV-EXA10・D/A VOSS PM-D500・AMP Victor AX-V8000・SP Victor S-3000Monitor の組み合わで,テスト用延長コードを介すのは CDPに使用の Victor XV-EXA10 としました。
(当初は前回ブログの仕様で,AMP AX-V1 と SP SX-100 の組み合わせでした)
試聴ディスクは,Kiroroのうた1 としました。


今回テストしたVA線はいずれも2×1.6mm で,メーカは 住電HSTケーブル / 弥栄電線 / 太陽ケーブルテック(旧テイコク) / SWCC (旧昭和電線) / 愛知電線 となります。 尚,住電HSTケーブル のみ,エコケーブルもテストしています。
線の向きは,刻印の文末が2次側(機器側)になるように揃えています。



それでは試聴テストの結果を発表します。

・太陽ケーブルテック(旧テイコク) 2023年製 LFV (KYOWAロゴ有)
第一印象で音が太い。 中域がかなり太く,他社に比べてもかなり独特な音で,低域も他社より太く出ていて,落ち着いた印象の音なので,うるさくなる事は全くありません。 全体で中低域にシフトしたような印象。
高域が無いかと言えば,バランス的には悪くはないので気持ちよく聴けてしまいます。  ただ,高域の広がりや伸びは無いので,情報量や音場は決して広くない。
ソースによってはこの線がハマる事もありそうです。

・弥栄電線 2023年製 LFV-R
第一印象で綺羅びやかでハイより。 聴き込むと,明らかに低域不足である事が分かり,ボーカルの中域と高域の間に谷のような帯域が有る。 この事から,一見は情報量多く,音場良く,抜けの良い良い音に聞こえるが,高域に少しビビりが出たり低域の圧倒的不足からオーディオ向きとは言い難い。

・住電HSTケーブル 2023年製 LFV (ノーマル)
第一印象は高域の抜けが良く,エネルギッシュ。 ボーカルの力強さ(押出し感)はこの線が一番であった。 弥栄電線のようにハイ上がりでは無く,中域も出ているが,音場は弥栄電線の方が出ていた。
高域は悪くはないが,ピークのようなザラつきが出るので,もう少し素直に鳴って欲しい。 低域はテイコクの方が豊かで,解像度も高くは無い。

・住電HSTケーブル 2018年製 エコグリーン (SEIWC ロゴ有)
第一印象はおとなしい音。 同社のノーマルに比べ,高域が中域にシフトする印象で,低域もノーマルより出ているが,ノーマルに有った力強さは失われている。 それに伴ってか,ノーマルより音場も狭くなるので,今回テストした中では最も特徴が無い。  SX-100で聴いた際には,この線のみ帯域によって妙なピークが出やすかった。 特にコーラスはビビリや被りで最悪であった。
被覆が硬く,叩いても鳴きやすいので,ダンプ効果が無い影響の可能性は有る。

・SWCC (旧昭和電線) 2022年製 LFV (FURUKAWA と KYOWA ロゴ有)
第一印象は明るく音場の広い良い音。 高域の抜け感はここまでで一番良く,住電HSTケーブルの高域を改善したような音で,中域は前者に比べしっかり厚みを持っている。 高域の抜けが良いので,音場は広く感じる。
ただ,低域はテイコクに比べて随分弱く,全体で高域にシフトしているような印象も受ける。  コーラス等が入るシーンではザラつきが少し目立つ。

・愛知電線 2024年製 LFV
第一印象で段違いな次元の音。 何が違うのかと思う程に良く,比較が難しい。
高域のザラつきが唯一出ないのに,抜けはダントツで良くストレス無く伸びる。
この手合の傾向では低域が出ないのが常であるが,この線はかなり低い帯域まで再現しているので,システムによっては低域が引っ込んで聞こえるソースがあるかもしれない。  ワイドレンジで情報量は段違いで多い。 低域のドラムの解像度がこれ程に良くなるのは珍しい。
過去にも色々な線を試しているが,これ程までに「差」が出る線はかなり珍しい。
一見して線の何が違うのか分からないが,被覆が少し違うように思える。 被覆の刻印が最も薄く,非常に読み取り辛いのが欠点な位で,近くのホームセンタで最も低価格で販売されているので,C/Pは相当なものである。
Amazonにメーカ公式ストアが有り,一定量切り売りが有るのも良心的。




結果から,愛知電線を全体で使用する事に決定しました。
意外であったのは,オーディオ界隈で有名な昭和電線が愛知電線に全く及ばなかった点で,富士電線とHSTと昭和電線の比較レビューは当家でも同じような印象を受けました。
又,ポリエチレン系被覆のエコケーブルが思いの外悪い結果となった事も,塩ビ系はダメと言う先入観を覆すような結果でした。 エコ系は触っていても線の鳴きが多く感じ,共振の影響が多い可能性があります。

試験的に,愛知電線のVAをSPケーブルとして使用してみましたが,こちらは電源で得たような結果とはならず,SPケーブルはベルデンの錫メッキを撚り合わせたVictorケーブルが最も良い結果に変わりはありませんでした。
SPケーブルは,日立のIV 3.5 でもVictorのピッチで撚るとVictorのベルデンケーブルと似た音になる事を確認しています。 (ベルデン純正と撚り方向が反対でゆるゆる)

以上,久し振りの電源ケーブル選定でした。
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Posted at 2024/06/19 00:53:07

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