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2013年12月28日 イイね!

ビクター SX-WD5 の実力と鳴らし方

ビクター SX-WD5 の実力と鳴らし方本年も残すところ僅かとなりました。

そんな中,恒例の故障 ラッシュ も無く オーディオ の セッティング から電源の見直し等,大幅な変更をしたので書き留めておきます。
タイトル 少しが大げさですが,今回の変更では タイトル に恥じない程,音に相当な変化がありました。
そこで,まずはお詫びを…
ウッドコーン が鳴らないだの (今回はEXA10等は除く),やしきたかじん の 「その時の空」 が全く鳴らない録音だの書いていましたが撤回します。 (ウッドコーン については,SX-WD5 と SP-EXAR3 のみ試聴。)


まず,今回の オーディオ 周り変更に至るきっかけとなったのが,Victor POWER NOISE FILTER AA-NF15 と言う電源機器を導入した為です。
要は電源 ノイズ を無くす為の物で,恐らく Victor AX-1100 時代の物と思われます。
現在では,TASCAM AV-P SERIES が AA-NF15 と非常に似た仕様で,電源極性 チェック 機能付きです。

この AA-NF15 を電源に入れた状態で音出ししたところ,今まで気になっていた部分が一気に解消されたではありませんか。
主に中・低域の スピード 感が増し,低域の解像度が上がったのです。
過去に常時 インバータ UPS 電源を使用していましたが,その時でも取りきれなかった癖が取れたと言う事は,何かあるのでは?と言う事から電源を見直す事から始めました。
まず,AA-NF15 の中身ですが チョーク コイル は UPS でも多く通っておりその効果も確認済みです。 と言うか,UPS の音などこの チョーク コイル の種類と数で決まっているようなものでした。
今回の AA-NF15 も チョーク コイル は入っていますが,加えて サージ フィルター が付いていました。
AA-NF15


と言う事は,サージ フィルター が効いていると言う事なので,早速降圧 トランス 2 次側に 富士電機 アレスター CN23211 を入れてみました。
これは,落雷時の ノイズ から インバータ 等を守る為のものですので,今回の目的とは異なりますし,差動電圧も 240 V と一見効果は無さそうですが,物は試しです。
アース 棒も静電噴口で実績のある太く 1 m 程有る物を使用し,8 sq の アース ケーブル で アレスター と接続。 (後に 14 sq の ケーブル に交換) アース 棒の取り出しは 22 sq です。

アレスター CN23211


効果の期待はあまりしていなかったのですが,これが驚く程の結果をもたらしてくれました。
この時の モニター SP は SX-L33 → S-M3 → S-M5 と試していました。
中でも,過去に マトモ に鳴ったことがないと言っても過言ではない S-M5 がかなり意外な一面を見せてくれまして,今までどの SP でも聴いたことのない程 クリア で高解像度で,それでいて凄い馬力と音場を両立した音を出してきたのです。
特に ライヴ 版 LP でその実力を発揮するようで,今までいくら頑張っても絶対に詰まっていて聴けなかった (曇っていた?) 河合奈保子 の ライヴ 盤がまるっきり嘘のように鳴るのです。
まるで最高の ハイレゾ 音源にしたかのように。
それも,過去に一度も鳴らなかった ビクター X-1ⅡE の針で。
その解像度と スピード 感と言ったら衝撃的と言う言葉がふさわしいです。
過去にあった低域が出たとか,抜けが良いとか,情報量がどうのなんて言うのが馬鹿らしく思える程の差と,過去に何度も何度も試しては鳴らせなかった S-M5 から出たその音で全て リセット 状態です。
本気で今まで何を聴いていたんだ? と言う位の差が出ています。

リファレンスLP

この辺りでちょっと注意しておきたいのが,ここ数ヶ月間気温に関係なく オーディオ の音がどの部屋でも良くなっている傾向があったのです。
和歌山県内の発電所が フル 稼働との情報が入った辺りからの変化なので,大元の電源によるものもかなり大きいと思われますが,今回はそれを加味しても変化は大きいと捉えています。
(おまけに同じ地域内に大きな木材加工工場があり,夜中もほぼ フル 稼働と言う状態なので自宅の電源事情はあまり良くない可能性があります。)


他にも細々とした事が有るのですが,非常に長くなるので省きます。

S-M5 で LP が鳴っただけならまだしも,CD まで全く同じ傾向で鳴られてしまったのですからたまったものではありません。 TV までも普通に聴けてしまいます。 (それ位鳴らなかったのです。)
本当にどこから音出ているのか疑問に思えてなりませんでした。

こんな手強い SP が鳴ったのだから,ウッドコーン も鳴るのでは? と言う疑問から,今回の ブログ タイトル の内容に入ります。
SX-WD5 ,これも以前から随分と色々やってもその音が変わる事が無く,外で鳴らしたり,ハウス に AX-V8000 と共に持って行って鳴らしたり,部屋を変えたりしたのですがその基本は頑なに変化せず,これはこの SP の癖なのだと半ば思い込んでいました。

SX-WD5 がどう鳴らないかと言うと,まずは低域がもたつくと言うか,解像度がまるで無くぼわぼわと常に同じ音が付き纏い,バスレフ ポート の音も気になって仕方ない状態です。
硬い音など微塵も出ず,ドラム などは全く鳴りませんでした。
それに加え,広域も トゥイータ が鳴っていないのでは?と言う程出ない事も多々有り,出てもこれが限界?と言う位寂しい状態でした。
このような報告は,他所でも見受けられますが,中には音が硬すぎると言う意見や,低域が出ないと言うものまで有り,よほど鳴らす環境に左右される SP なのだ。位には思っていました。


しかし,S-M5 が鳴った今となっては話は変わります。
これならきっと SX-WD5 も鳴るはず!と 鳴らしてみたところ… 確かに全体の バランス は過去最高ではありますが,低域の癖は以前と同じ。 全体の馬力も感じられない良く言えば優しい音。

しかし,ビクター の SP で有る以上こんな ハズ は絶対に無い! と今回の件で確信し,SX-WD5 との戦いが再び始まります。
大体,S-M5 では 河合奈保子 の ライヴ LP が バッチリ 鳴るのに,S-3000 ではこの時点でも低音がもこもこになって高域も全く出なかったのです。 そんな事あるはずがありません。
つまり,S-3000 も鳴らせていないのです。 なら,SX-WD5 も鳴らせていないだけなのです。


結局,この低域問題は呆気無く解決してしまうのです…
なんと,降圧 トランス の台がほぼ全ての原因でした。
それまで,古い木製の TV 台に置いていたのですが,これと トランス 自体の共振音が出ていたようです。
対策として,一つ 90 kg 程ある U 字溝を ベース として立てて置き,その上に 12 cm コンクリートブロック を橋渡しとし,その上に ホームセンター で一番安い コンクリート ブロック の破片のような物を 4 角に配置。
ここに トランス を置く事で,低・中域が素晴らしく改善されました。
色々省略して書いていますが,この配置が決まるまで結構大変でした。

仕上げに,トランス ケース と トランス 自体の間に フェルト を挟み,トランス 自体から φ 14 で アレスター に アース を取る事で中域と音場の大幅改善となりました。
トランス ケース 自体からも,別に アレスター に アース を取る事で,更に中域を落ち着かせる事ができます。
AA-NF15 からの アース も共通にしています。
(アレスター は一点 アース が原則。 アース 面の塗装は丁寧に剥がす。)

とにかく,振動による共振音が モロ に SX-WD5 の音を濁しているようです。
と言うか,物凄く電源変化に敏感です。 トランス を置いている台の配置を変えるだけで,癖が コロコロ 変わるので ベスト を探すのに苦労しました。

最後に,部屋の都合上 SX-WD5 は S-3000 の上に置かざるを得ないので,その共振音が又厄介になってきました。
最初は,コンクリート ブロック の破片と フェルト で何とか抑えていたのですが,電源事情が良くなるに連れてそれでは耐えられなくなってきたのです。
そこで,S-3000 を置いている台の変更です。

今までは,S-3000 を農業用 コンテナ の上に木を クロス させたものの上置いていたのですが,どうもそれでは耐えられなくなってきたようです。
一応,この辺りは過去に色々試した結果,コンテナ が一番 クセ が無く低域の減少も見られなかったのですが,今となっては コンテナ が鳴いてしまっているようです。


そこで,過去にも試していた コンクリート ブロック を積む方法に変更しようと思ったのですが,過去に失敗しているのと,何かで ビクター の方が コンクリート ブロック の積み方は難しく,その習得にはかなり時間がかかったと書かれていたのを思い出し,少し調べていると JVC の マスタリング エンジニア である 小鐵 徹 さんの マスタリング ルーム にある JBL 4331A を乗せている台がまさに コンクリート ブロック ではありませんか。
これを見ると,標準的な 12 cm ブロック を積み上げているのではない事が分かり,異種の コンクリート ブロック を重ねる事が必要なようです。
画像だけでは,コンクリートブロック の種類が判断しにくいのですが,ベース に 19 cm ヨコスミ を使っているように見えるのですが,側面も平らなので違うかもしれません。
その ベース の上に基本型の 12 cm 位の コンクリート ブロック を積んでいるのが分かり,これに似せた積み方を試して見ることとしました。

そこで,今回用意したのが 15 cm ヨコスミ と 10 cm キホン と 6 cm キホン その他です。
用意したコンクリートブロック

最初は元の高さである,36 cm にしようと,ベース 15 cm ヨコスミ に 6 cm キホン を積んだのですが,S-3000 を乗せて音出ししたところ,中域が共振してしまい,妙な音になってしまったので,ベース のみにして置いたところ,箱鳴きが酷くなってしまい…
ベース の上に 10 cm キホン を置き,そこに S-3000 を置いたところ バランス が取れました。
まだ少し中域に癖が出る感じがあるので,12 cm の方が良いかもしれません。
何れにしても,ブロック は奥が深そうです。 一からこの積み方を見出すのはちょっとしんどいです。
実際には,床の材質と SP によって最適な ブロック の積み方を見つけなければならないでしょう。
SP台用組み合わせ

この上に SX-WD5 を置く前に,S-3000 で ターンテーブル が ハウリング しないかを確認します。
QL-V1 で,畳直置きですと AMP の レベル を上げると当たり前のように ハウリング が起きます。
次に,6 cm キホン コンクリート ブロック を 2 枚置き,ターンテーブル を乗せます。
AX-V5500 と QL-V1 と X-1ⅡE で 「LIVE・ 河合奈保子」 が 0 db 位まで何とか持ちこたえていますが,少し ハウ っています。
次は省略して,6 cm キホン の上に ブロック 破片を 4 個置き,その上に ターンテーブル を置きます。
ターンテーブル用台


左右 SP のちょうど間位ですと,+ 8 db も全く ハウ らなくなりました。
ブロック を重ね合わせる事によって,共振点が変化しているせいでしょう。
そして,色々試した結果としてこの積み方が最も低域に エネルギー を持ったまま解像度が上がり,高域も伸びる事が分かったのです。
これを先に書いた トランス の台にも適用し,同じ効果を得ています。
BD レコ にもこの台を適用したところ,今まで低域の解像度など無いに等しかったのが,一気に高解像度で元気な音になり,圧縮音源にしては高域も伸びるようになりましたので,結構効果的なようです。
CDP は,都合 6 cm キホン のみを下に敷きましたが,畳直置きに比べるとまだ残っていた低域の癖が取れ,非常に元気で解像度の高い音となりました。

メタルラック の上でも同じ積み方を試したところ,畳の上とほぼ同じ効果が得られたので,下地にあまり関係なく効果がでそうです。


さて,SX-WD5 ですが S-3000 の上に戻り,色々試した結果,S-3000 の上で横置き (T.W 内向き) すると定位が良く,高域も飛んでくるようになることが判明。
今までは絶対横置きしては ダメ だったのですが,土台がしっかりすると変わるものですね。
S-3000 との間には何も入れない方が良かったです。

肝心の,SX-WD5 に付き纏っていた低域の癖ですが,嘘のように消えています。
それどころか,ドラム の アタック 音や シンバル の音,バスドラ の音も団子にならずに出てくるんです。
バスレフ ポート の音なんて全く気になりません。
あれだけ出なかった高域ですが,こちらも嘘のように キツイ 音までも出てきます。

まさか,ウッドコーン で LIVE 物を全開で気持よく聴けるとは夢にも思っていませんでした。
LIVE はやっぱり ハード で繊細で音場感が出ないと面白く無いですからね。
ギター も弦の音だけではなく,胴の響きも表現されますし,弾いいた時の硬い音も出ます。
と言うか,そんな次元ではないです。 とにかく,心地良い音です。


ウッドコーン の何が良いか?
今までは正直全く分かりませんでした。 
紙の音がしない。 金属の音もしない。 理屈ではそれくらい… 
でもそれなら,わざわざ作る必要も無い気がします。

これは言葉に出来ない何か,ノリ の良い音楽を奏でてくれるんですね。
独特の音場感と言うと語弊がありますし… でも音場は気づかない レベル で広がっています。
いかにも音場が広い! いかにも音が良い! これでもか! と言った音でなく,かと言って漂うようなおとなしいゆったりとした音でもなく,その中間です。

比べて,S-M5 はこれでもか! と言う音と,高級感有る音場感とが同時に出る変な SP です。
とにかく,やたら音場が広いのに音は向かってきますし,刺さってきます。
すごく面白く,泣きたくなるほど良く鳴ります。
低音も想像以上に出ます。 自分で走り回る位鳴ります。
でも,ウッドコーン に比べると何かが足りません。

今回の セッティング 中,これが ウッドコーン の音なのかな?と思うような音が出ていた事もありました。
それは,中域が厚く濃厚で独特な音でした。 非常に気持よく聴ける音ではありましたが,それはどこかに存在した共振の音だったようです。
この SX-WD5 は,追い詰めれば追い詰める程に癖が無くなっていきます。
逆に物凄く鳴らしにくいです。 多分,今まで経験した中で一番鳴らしにくいです。
でも鳴った時は清々しいです。 良い意味で気持ち良いです。

もし,SX-WD5 に変な癖が出ているようでしたら,それはどこかしらの環境が原因です。
今回の試聴環境は…

AMP        : Victor AX-V5500
CDP1       : Victor XL-V501 (電源改造)
CDP2       : Victor XL-R2010
DVDP       : Victor XV-A77
BDレコ      : SONY BDR-AT700 (改)
ターンテーブル : Victor QL-V1
SP ケーブル   : SX-L33 付属品
バナナプラグ  : JVC AP-SC100
降圧トランス   : トヨデン 3KVA オートトランス


最後に…
冒頭にも書きましたが,以前から散々鳴らないと言っていた たかじん の [その時の空] と xrcd24 版 [ジェントル・ソウツ] ですが,今回の見直しで全く鳴らせていなかった事が分かりました。
リファレンスCD

特に鳴らなかった [その時の空] は,SX-WD5 で常に聴きながら セッティング していましたが非常に豪快な録音です。
かなりかっこ良く勢い良く作ってあるのですが,ちょっと凄すぎて今まで鳴らせませんでした。
ヘッドホン でも,店頭のどの機器でも家と同じ音だったので完全に諦めていましたが,全くの見当違いでした。
約 100 人の子供 コーラス は音像は上方に部屋一杯に広がり,たかじん の声はど真ん中に定位となります。
曲の始まりは,自然 エコー がしっかりと出ており,少しすると エコー が少し抑えられます。
低域が物凄く篭りがちでしたが,バスドラ の音で勢い付けていると判明しました。
決して低域の解像度の低い低 レベル な録音ではありません。
音場は壮大で,xrcd24 に近いものがあります。
この CD が鳴らない事には始まらないと言う事を実感させられました。


続いて,xrcd24 版 [ジェントル・ソウツ] ですが,これは S-3000 での感想です。
非常に馬力のある マスタリング で,元よりもかなり勢い付けているようです。
ドラム の音は SP が壊れるのかと思う程で,アタック 音など カチカチ です。
全開で鳴らしている時に S-3000 の前に行くと耳が壊れるかと思いました。
こんな思いしたのは初めてです。 耳元で ドラム 叩かれたかのよう…
とにかく,音に攻撃されているかのように豪快な音作りでした。
けっして,カチカチ だけの音ではありませんし,ピーキー でもありません。
ただただ豪快です。 これは SX-WD5 ではちょっと無理。
やっぱり JBL D130 などの 38 cm で聴かないと!と思わせてくれました。
これも今までは ヤワヤワ しくて,抜けなど無くて… 


miwa 武道館 LIVE BD も,一度見て鳴らなかったので封印していましたが,今回 SX-WD5 で見違えるように鳴っています。
アニサマ も,ドラム の音が出ていないように聴こえていましたが,しっかりと ライヴ してました。
声もしっかり録れています。 これもなかなか手強かったんです。


この日現在で分かっている事は以上です。
これからまだまだ進展があると思います。
むしろ,これは初まりです。



平成 26 年 1 月 1 日 一部機種名等を訂正。
(SX-M3 → S-M3 ・ SX-M5 → S-M5)

平成 26 年 1 月 12 日
降圧 トランス を センター の 1KVA 複巻に変更。
降圧 トランス 1 次 / 2 次側電源 ノイズ フィルタ 等,産業用部品で構成見直し。
アース の取り回し全見直し。 ビクター 製以外の ノイズ フィルター への アース 撤去。
デジタル 機器 / アナログ 機器用に降圧 トランス を分ける。

平成 26 年 1 月 13 日
アレスタ 含む アース を全て外す。
ノーマルノイズ 除去目的で,X コンデンサ を降圧 トランス 1 次側と 2 次側 コンセント 部に入れる。
Posted at 2013/12/29 04:36:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | オーディオ | 日記
2013年12月13日 イイね!

Victor STH-2 ヘッドホン について

Victor STH-2 ヘッドホン について気温も下がり,ハウス 内最低気温が 3 度まで落ちています。
室内温度も,15 度を切り 13 度程となっています。

時折,警報が出る程の強風や突然の雨等で畑の乾燥は全く進まない状態が続いています。
きゅうりの残渣撤去は終わったものの,乾かずに燃やす事もできていない状態で,何とか圃場を乾かす為に トラクター 成型機で畝立てを行っている際に,膝を ツールバー で打ってしまいまい,何となく毎年恒例になっている年末恒例ごとを更新してしまった。


と,そんな中 [寝 ホン] つまり寝るときに使う ヘッドホン もしくは イヤホン を探していたのです。
以前は,Victor HA-FXC71 を使っていたのですが断線してしまい,手持ちの AKG 141 Monitor / Victor STH-2 / victor HP-D5 から選んでいたのです。
以前は,HP-DX3 / HP-S82F / HP-NC80 / MDR-EX90SL などを持っていたのですが,行方不明になったり片側 ユニット の音が違ったり,売却した為に使用できる状態ではありません。

この中で,AKG 141 Monitor は [耳のせ型] になるので,長時間試聴では耳が痛くなってしまい向きません。
HP-D5 は音源や使用機器,その他の要因によって極端に キツイ ピーク が出たり低音が全く出なかったりして落ち着きが無い ヘッドホン と位置づけているので普段は全く使っていません。
となると,残るは STH-2 のみです。


STH-2 は [耳おおい型] で,装着感は良いです。
そして,STH-2 は古い機種 (1970 年前後) な為か最近の機種とは又違った,少し変わった鳴り方をするのです。
基本の音の出方が異なると言うか,独特な音場を持っており普通の ヘッドホン 出力ではその良さを引き出す事は出来ずにいました。

しかし,最近になって AQUOS PAD SH-08E に STH-2 をつなぎ全体の エージング を進めたところ,STH-2 の意外なその音を聴く事が出来たのです。
意外と言うのは,今まで出た事の無かった STH-2 の低音と高音です。
中域から 10 kHz 位までは結構出ていたのですが,音場感と言う範囲には到達していませんでしたが,SH-08E で鳴る STH-2 はまるで スピーカ でそれを聴いているようなのです。


そこで今回の本題に入ります。

その不思議な鳴り方をする STH-2 に興味を持ち,ユニット を見てみる事にしました。
ユニット を見ると言っても,この ヘッドホン は スピーカ の前に アルミ の音響板と呼ばれる板が全面に付いており,その板に 1 mm に満たない穴が揃って開いているだけなので スピーカ を除く事ができません。
そこで,光のきつい LED ライト を音響板ごしに当て,反射からその ユニット の形状や材質を確認する事にしたのです。
そこで分かったのは,ユニット は コーン 型で,材質はおそらく紙である事。

しかし,この時代の ビクター 製 ヘッドホン は マイラー コーン と記載されているものが殆どで,現に STH-1 は マイラー コーン となっていますし,図解までも検索すると出てくるのでわかります。
しかし,その次に出た STH-2 は ユニット についての説明が全く無いので自分で調べるしか方法が無い事まではわかりました。

となると,手持ちの STH-2 を分解するしか方法はありません。
なぜここまで分解に消極的であったかと言うと,STH-2 のその構造にあり,スピーカ の取り付け方法以前に,音響板 (アルミ 板) が ユニット ケース に真鍮の ピン のようなもので カシメ られているので,分解 = 破壊 になってしまいます。
しかし,カシメ を慎重に外せば再使用可能ですし,最悪何かで代用すれば良いとも考えられます。
と言う訳で分解開始です。


まず,音響板を ユニット ケース から外します。

構成
すると,音響板に スピーカ が又 カシメ で取り付けられているので,これを外すとやっと本命の スピーカ とご対面です。

スピーカ 部スピーカ 裏部

その スピーカ は,やはり紙 コーン でしたが コーン 形状は少し特殊なものでした。
その マグネット は,アルニコ 内磁型であると思われます。
マグネット の種類による音の差については色々言われていますが,やはり アルニコ の低音は一味あって良いものと思います。
と言うか,アルニコ の ヘッドホン は貴重でしょう。


分解後は,勿論きっちりと組み立て直します。
関係 URL は愛車紹介の Victor STH-2 (ヘッドホン)  です。


追記 (平成 25 年 12 月 14 日)
STH-2 は,特に モニター 的な音質と言えますので,好みが分かれやすいと思われます。
JVC HA-MX10-B の店頭試聴機と比べた結果,STH-2 の方が遥かに空間表現と情報量が多く,ソース による音質差も素直に出ています。

HA-MX10-B は モニター と謳っているだけはあって,他の機種とは違った形の音である事は確かで,ジェントル・ソウツ も鳴るには鳴るのですが ソース による違いがあまり出ないのが残念なのと,音の傾向が ビクター として疑問に思ったので パス します。
Posted at 2013/12/13 00:29:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | オーディオ | 日記
2013年12月02日 イイね!

ハイレゾ音源 ~ DVD-AUDIO化

ハイレゾ音源 ~ DVD-AUDIO化久しぶりの オーディオ ネタ で,最近急速に世間に出てきた ハイレゾ 音源についてとします。


ハイレゾ 音源は本家 e-onkyo music としました。 SONY mora は現在 (2013-12-02) .wav の配信は無く FLAC のみとなっているようなので今回は パス します。
何よりも,前者側は VICTOR STUDIO HD-Sound. レーベル が存在するので必然的にそうなるのです。

e-onkyo music 自体は開設当時に何度か見ていたのですが,まだ レーベル も多くなく目ぼしい曲も無かったので全く興味が無かったのですが,何やら世間で ハイレゾ と言う言葉が出てきていることに今更気付きなんのことか? と思っていると,CD の 44.1 kHz / 16 bit 以上の音源を ハイレゾ [High(高い) Resolution(解像度)] と言うそうです。
なんでも,sony WALKMAN も ハイレゾ に対応した モデル を 2 機種発売してたりしたりするようですし,何やら面白そうなことになっているようですので乗っかてみました。

でも,今更騒がれるような ビットレート でもないような気がするのですが,やはり ソース の ジャンル が増えたことと,そのきっかけになったと思われる WALKMAN や 一部の スマートフォン が ハイレゾ に対応したことが一番の出来事なのでしょう。
その前からも,アイリバージャパン などから ハイレゾ 対応 DAP が発売されていましたが,価格も高く家電量販店ではあまり見かけないと言った,一般的ではない部類でした。 たぶん…
ホーム オーディオ 関係では少し前から ハイレゾ 用に オーディオ 用 NAS や,ネットワーク オーディオ 機器が意外と豊富に発売されているようです。
AV AMP に ネットワーク プレーヤ が内蔵されている機種も普通になっていますし,ハイレゾ は私の知らない間にかなり身近な存在になっているようではあります。 

今回は,DVD-AUDIO や SA-CD ソフト に関しては除きますが,メディア が有るか無いかだけの違いかと言うと,配信に関しては マスタリング が変わっていたり,中には メディア 用 マスタリング をわざと省いたものも存在していたりと,配信ならではの データ が存在しているので一概に メディア 有り無しでは語れないようです。
CD 用 マスター からの ハイレゾ 化と言うのもかなり存在していますし,マスター が デジタル であったり,アナログ であったりと かなり バリエーション も豊富になっています。
ファイル 形式は,WAV ・ FLAC ・ DSD が基本になっているようですが,DSD は再生機器が結構限定されてくると思われます。

そして,e-onkyo music から購入した音楽 データ はなぜか sony PS3 では再生出来ませんでした。
NAS からの DLNA でも,USB メモリー に入れたものでも再生不可 ファイル になってしまいます。



前置きが長くなったところで,本題に入りたいと思います。

今回購入した楽曲 データ は,[ジェントル・ソウツ / リー・リトナー] と [Wonderful Rush / μ's] としました。
ジェントル・ソウツ はもう定番ですね。 なぜか DVD-AUDIO もしくは SA-CD 版の ジェントル・ソウツ だけ存在していないのですが…
あれほど新しい方法ができる度に出してる ジェントル・ソウツ なのに,今回の ハイレゾ 版が初の CD 超えになってしまっています。 (LP 除く)

Wonderful Rush は,アニメ ラブライブ! 中のユニット である μ's が歌う曲なのですが,ランティス がこの度 ハイレゾ 配信としていたのでお試し購入。
これは TRUE STUDIO MASTER ですので,CD マスタリング 前の ソース となるそうです。
μ's の中では,START:DASH!! があれば良かったのですが。


ジェントル・ソウツ は,96 kHz / 24 bit ですので DVD-AUDIO に焼けます。
ネットワーク オーディオ の環境では無いですし,ネットワーク オーディオ 自体は以前に CD で何度も試みているのですが,機器がどうしても Victor ではなくなるので結局長続きしないんです。
レコード の DVD-AUDIO 化は,Victor に再生機器が豊富に有る為と言うこともあってそうしていました。
と言う訳で,今回も ハイレゾ 音源を DVD-AUDIO として焼くことにしました。
こうすることで,Victor の機器で再生が可能になります。 D/A だけでしたら,AX-V8000 や V5500 に入れれば良い訳ですが,S/PDIF のみの入力なので ハイレゾ の一部までしか対応出来ません。
それが,DVD-AUDIO にすることで XV-A77 での再生が可能となりますので,192 kHz / 24 bit PEM DD コンバータ を フル に活用出来ると言うものです。

こうすることで,Victor の ソース を Victor の機器で再生することが叶うわけです。
幸い,DVD-AUDIO の オーサリングソフト はそれなりに存在するので,当分は困りません。

早速,ジェントル・ソウツ を DVD-AUDIO 化し,XV-A77 → AX-V5500 (アナログ接続) → SX-L33 or S-3000 Monitor で試聴しました。

ジェントル・ソウツ は xrcd24 版も持っていますが,ハイレゾ 音源版は素晴らしの一言。
L33 では音場感が出ますし,楽器の配置や ドラム ソロ 時の表現が今までと段違いです。
全体の ニュアンス も細かく表現されますし,それでいて アタック 音は損なわれるどころか芯がしっかりとしています。
決して広がってしまだけのような音にはなりません。 低域の締りも CD よりずっと良くなっています。

S-3000 での試聴は,これはもう違う曲か? と言う位の差が出ています。
S-3000 は ジェントル・ソウツ 時代に作られた Monitor スピーカ と言うこともあり,マスタリング こそ違えど基本はぴったりと ハマ ります。
L33 とは違い,音場は グッ と狭くなり エネルギー の塊となってまさに飛んでくると言う表現がぴったりです。
もともと ワイド レンジ などと言う タイプ の録音ではなさそうで,LP の説明にもある通り実際の演奏よりも迫力の有るように聞こえるように マスタリング がされているので,大音量で聞いてほしいとのことでしたので,これで良いのでしょう。
まさにその通りの音です。 迫力は素晴らしいものがあります。


Wonderful Rush の方ですが,こちらはどうしても残念な結果しか出ませんでした。
元 CD を持っていないので,比較はできませんがせっかく ハイレゾ なのに音場が狭く,その中で声を分離させようと頑張っているようにしか聞こえませんでした。
基本的に モニター SP が違う為に起きる現象なのか,他の ハイレゾ 音源に比べても明らかに劣ります。
どうしたら鳴るのか? と思い,試行錯誤してみましたが基本は変わりませんでした。
多人数 モノ で ハイレゾ と言うことで期待していたのですが,普通の ランティス レーベル の CD よりは絶対良いものの… 
ただ,この調子で他の レーベル からもどんどん曲が出る事を期待しています。
ランティス も良い ライヴ 録音を一部保有しているはずなので,それを出してきてほしいものです。
今はまだ サントラ が メイン なようですが,こちらが メイン になってくるとまた面白いことになりそうです。


と,ここに来て PC 用の AMP を Victor AX-D701 とし,光 (Victor pro 石英) で PC と接続したのですがこれで SX-AR3 を鳴らすと ハイレゾ 音源が驚くほどよくなるのです。
今までは,低音がはっきりせずに ポート の音が気になって仕方ないうえに,広域に癖が見えてしまい長時間試聴は避けていたのですが,ここに来て一発逆転と言いいますか,ある意味で SX-L33 を超えています。
思わず e-onkyo music の試聴用を片っ端から聴きまくっていました。
鬼太鼓座の [富嶽百景] を AR3 で聴けるなど夢にも思っていませんでした。 (スケール的に)
芯のしっかりとした音で,低域の締りなど最高で,太鼓の硬い音もしっかりと再現され,笛の音色など相当 リアル で驚きました。

この音を一度聴かされてしまえば,誰でもこの ウッドコーン を選ぶでしょう。
音場感が別次元です… 紙の音が一切しないと言う中でずっと音楽を聴いている中で,ふと JBL CHARGE を聴くと違和感がすごいです。
それは SX-L33 とは又違った次元の話です。

S-3000 のような迫ってくる感じは弱いですが,吹奏楽や クラシック では録音状態に相当左右されますが,管楽器の音がしっかり前に出てきます。

そして,色々な音源を試聴していて分かったのですが,ウッドコーン には アナログ マスター がぴったり合うようです。
CD マスター からの ハイレゾ 化や,デジタル マスター の音源はどうしても癖が付いたり ザラ ついてしまい,その荒を全て描き出す傾向があるようです。
1 インチ テープ 録音の音源は最高に良く鳴るので,傾向は間違ってはいないようです。
クラシック も デジタル マスター ですと,なんだか躍動感が無い音に聴こえるのですが,アナログ マスター モノ ですとずっと聴いていたくなります。
その差を説明するのは困難かと思いますので,この程度しておきます。


これからもっとこのような音源が増える事を望んでいます。
ただ,間違った方向に行く傾向が強い現状でどこまで昔に戻せるか… 



この日の画像は,PC 用 オーディオ システム です。
こちらで モニター する事も多いので,重要な システム です。
Posted at 2013/12/03 03:00:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | オーディオ | 日記

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何シテル?   02/20 23:52
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