
それは、なだらかに下りながら、完璧に美しい曲線を描くコーナーだった。
背後には、今だ硫化水素を吐き出し続ける白根山の美しい山嶺。
短い直線を終えると、ヒール&トゥで3速に落とす。つま先をブレーキに、ヒールをアクセルに残したままで、コーナーに侵入していく。
ステアリングを切ると、アクセラは俊敏に反応し、ノーズをインに巻きながら旋回して行く。地面に貼り付くような感触。
FFならではの、駆動輪が進行方向を向いているダイレクト感。
一つのコーナーをクリアすれば、短い直線の後に、再び美しいコーナーが続く。
心躍る瞬間。
アクセラの美しい挑発は続く。
今回のドライブを通して一番感じた事は、アクセラのコーナリング性能の高さです。制御の入るエンジンもコーナリングセクションではほとんど気になりません。それよりも、細かいアクセルのオンオフに応えてくれるトルクフルなこのエンジンの良さが目につきました。しかし、このアクセラの俊敏さはダイレクトに横Gをドライバーに伝える事も事実です。
この辺りの考え方は、アクセラのポジションをどこ置くかですが、日本を代表するツーリングカーであるスカイラインは、意図的にダルな部分を作って、高速ツアラーとしての優しい乗り味と走行性能のバランスを高い次元でとっているように思えます。
長距離を高速快適に走る。高速ツアラーの目的はそこにあるのだと思います。
アクセラの高速ツアラーとしての性能はどうでしょうか。その辺りは次のブログで書きたいと思います。
Posted at 2010/08/13 19:11:35 | |
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愛機アクセラ | クルマ