
2年ぶりに某スポーツショップ開催の2014-2015年モデルスキー試乗会に参加してきました。
2年前の試乗会のブログでは、17本乗った内の4本を簡単に紹介しただけでしたが、今回はせっかくなので、乗った板すべてのインプレを書きます。
場所は
さっぽろばんけいスキー場で、雪質や斜面などの試乗コンディションなどは最後に書きました。
■試乗した板:ラディウス13~15くらいの10万円以上のデモ/エキスパートモデルを中心に試乗。
1.フォルクルVolkl PLATINUM SW
2.エランELAN AMPHIBIO 12 FUSION
3.ブリザードBLIZZARD SCS RACING SUSPENSION
4.サロモンSALOMON X-KART MAX +Z12 SPEED
5.エランELAN AMPHIBIO 14 FUSION
6.アトミックATOMIC BLUESTER DOUBLEDECK3.0 SX
7.エランELAN SLX FUSION
8.サロモンSALOMON 24HOURS MAX +Z12
9.フィッシャーFICSHER RC4 W.C.SC RACETRACK
10.オガサカOGASAKA KS-RS+FM
11.ロシニョールROSSIGNOL DEMO ALPHA R20 RACING
12.K2 AMP BOLT MXCell 12 TCx Q
13.ロシニョールROSSIGNOL DEMO ALPHA SOFT TPX
14.ノルディカNORDICA FIRE ARROW 84 EVO EDT
15.フォルクルVolkl PLATINUM CD
16.K2 AMP RICTOR 82 XTI MXC12 TCx
17.ヘッドHEAD i.Supershape Speed
18.サロモンSALOMON X-RACE+RACE PLATE XX
19.K2 WAYBACK88 TOUR F12 90mm
20.フォルクルVolkl PLATINUM SD
21.ノルディカNORDICA NRGY 100 FLAT
番外編.BLIZZARD S-POWER FULL SUSPENSION IQ(2011-2012モデル・・・My SKI)
※このほか、3月上旬にカムイスキーリンクスでオフピステスキー(
FIELD EARTH DESIGN)を試乗しました。興味のある方はどうぞ。
こちら
■試乗時の滑り方:整地の中斜面で、ある程度スピードに乗った中~大回り
■試乗時のポイント
しゃーっと何も考えずに軽くスピードを出し、板ごとの弧の大きさを探りつつ、基本的には自分の滑り方で、なるべくズラさないように中~大回りしてみて、
「気持よくクルージングできるか」という観点で滑ってみました。
滑走中に気にしたのは
①乗り味(≒乗り心地)・・・振動吸収後に残った雪面からの力をダイレクトに伝えてくるタイプか、絨毯の上を滑っているような優しい感じかなど。別の言い方するとドライかウエッティな感触か。
②エッジグリップ・・・ズラシしたくない時にズレないかどうか。或いはターン中の多少の凹凸で板が流されてしまわないかどうか。気持ち良さに大きく影響。
③重さ感・・・軽快感か重厚感か(あくまでフィーリングの話)
④孤の大きさ・・・ラディウス値のイメージどおりなのか、違う印象があるか
みんカラなので、イメージが被る車があるものは車名を入れてみました(車の方は乗ったこと無いものばかりです)。全くの独断と偏見です。ご容赦ください。
フレックスがどうだとかトーションがどうだとか、分析や評価ができるレベルにはありません。
スキーの評価で普通使わないような言葉も使っているかもしれません。
一般スキーヤーの「感想」とか「つぶやき」程度として参考になればと思います。
※細かい試乗コンディションは、一番最後に入れてあります。
■感想=====================
1.VOLKL PLATINUM SW

166cm R=15 ¥135,000.-
メタリックなデザインではなくなっている。
軽くなくなってる
ロッカー形状になったからか、ターン中の雪面ホールドもいまいちな感じで、多少の凹凸でスキーが流されてしまう。
ガサガサした感じで振動の吸収ももう一つ。
名前以外がすべて2年前とは別物で、精彩が感じられず、あれれ?という感じ。
滑走性も悪かったので、もしかしたら朝イチに乗ったせいで、外気温に馴染んでいなくて性能を発揮できず?この個体の問題?
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低-○---高
重さ感 重-○---軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★☆☆☆☆
2.ELAN AMPHIBIO 12 FUSION

168cm R=14.1 ¥113,400.-
いままでと逆で、12が白、14が黒になった。
白のほうが上級モデルに見えてしまう。
振動吸収が優れていて、購入当初の自分のBLIZZARDとも似たシルキーな乗り味。
ターンインが楽であり、ターン中のエッジグリップもまずまず良い。
2年前と同じく好印象。
乗り味 ダイレクト---○-優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★☆
3.BLIZZARD SCS RACING SUSPENSION

165cm R=13 ¥105、840.-
履いた感じがとても軽い。
レーシングモデルらしくエッジはシャープに食いつく感じだけど、レースじゃなくても普通に使えそう。
振動吸収も悪くないけど、シルキー感はなくドライな感じ。
レーシングだから乗り味より性能、といったところか。
自分の板と同じ油圧サスが付いていてラディウスも同じ、同じブランドなので、似たような乗り味を予想したが、同じメーカとは思えないくらい乗り味が違う。こちらのほうが良くも悪くもかなり軽快。
乗り味 ダイレクト○----優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重----○軽
孤の大きさ 小-○---大
欲しい度 ★★★☆☆
4.SALOMON X-KART MAX +Z12 SPEED

164cm R=12 ¥124,200.-
名前が長い。
2年前、乗り心地よくあまりに楽にカービングターンができる強烈な印象があったが、今回滑ってみると自分の滑り方では気持よく滑れない。
大回りだと雪面ホールドや振動吸収、安定性がパッとせず、小回り専用といった感じ。
車で言えばすばしっこい走りを追求したロータスエリーゼ?いや、乗り味はもっとマイルドな感じか。何だろう?
乗り味 ダイレクト-----優しい ・・・この軸で語るのが難しい
エッジグリップ 低--○--高
重さ感 重---○-軽
孤の大きさ 小○----大
欲しい度 ★☆☆☆☆
5.ELAN AMPHIBIO 14 FUSION

168cm R=14.1 ¥129、600.-
メタル入りとのことで持っても履いても重たい。
そのぶんドッシリと座りの良い滑走感覚。
12と同じ長さ・ラディウスとは思えない(長く、弧が大きく感じる)。
大回りならば安定性が高く雪面ホールドも確かで、なかなか良い。やはりエランは一目置かざるを得ない存在感があるフィーリング。
ただ少し重たいので、自分なら白い方(12)にしておくか。
車で言えばいぶし銀の重量級GTカー マセラティグラントゥーリズモみたいな存在か。
乗り味 ダイレクト---○-優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重○----軽
孤の大きさ 小---○-大
欲しい度 ★★★☆☆
6.ATOMIC BLUESTER DOUBLEDECK3.0 SX

165cm R=-11- ¥143,640.-
ラディウス表記の意味がよくわからないけど、そんなに小回りな感じではない。
安定性が高く、2年前に試乗したATOMICの板と同じようにドーンと突き進む感じだで、悪い感じもないが、あまり強い印象は受けなかった。クセがないということか。あるいは自分がATOMICというブランドにあまり興味がないせいか。
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重---○-軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★☆☆☆
7.ELAN SLX FUSION

160cm R=12 ¥135,000.-
SL用レーシングモデル。
長さが短めなことも関係していると思うが、履くと140cmほどのミッドスキーかと思うほどに軽い感じ。
滑っている最中も軽すぎて、先に乗ったデモモデルより操作性が良い感じ。
エッジグリップは良好。
振動は吸収しているがドライな乗り味。
やはりレーシングだからフィーリングより性能といったところか。
自分の好みからすると弧が小さすぎるし、軽快すぎる。
こっちがロータスエリーゼか?
乗り味 ダイレクト○----優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重----○軽
孤の大きさ 小○----大
欲しい度 ★☆☆☆☆
8.SALOMON 24HOURS MAX +Z12

170cm R=15 ¥113,400.-
左右で間違って違う板を履いてしまったのかと思うような、左右別々のコスメデザイン。
凝ったデザインなのに、モノトーン主体のカラーリングのせいか、以前から24HOURSシリーズは、何故か自分にはとても地味に思える。
滑りはというと、すごくピタッときてコントロールしやすく、コンセプトどおりとても気持ちよく大回りクルージングができる。13万円クラスと渡り合える。
振動吸収=乗り心地が良く、エッジも外れにくく、まったくクセが無い。デモモデルのど真ん中というか、「デモモデルはこうでなければ」というような板。基礎スキー上達や検定合格を目指すには良さそう。そのうえで気持ち良さも備わっている。
他の方のインプレでも、よくクセがないと書かれているが、そのことを強く実感できる(=自分の感覚がおかしくないことも確認できた)。
文句の付けようがないところに文句が言いたいほど、性能充分、フィーリング良好、コストパローマンス高し、スキ無し。敢えて何かひとクセ仕込んでほしい感じ。
車で言えば完璧主義で完成度もコスパも高いがエモーショナル要素が少ないゴルフ7みたいな存在か。
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★★
9.FICSHER RC4 W.C.SC RACETRACK

165cm R=13 ¥131,760.-
とても高価な板。これ履いてるとクラウンレベルの上級者に見えそう。
履いてスケーティングを始めた瞬間から、高級感の感じられるマイルドな乗り味(カントリーマームの食感みたいな)。
マイルドな乗り味でも高速大回りではブレることがなく、乗り心地が良いまま雪面を正確にトレースしていく。
ターンの切り替え時にも安定してスキーが前に進む感じが得られる。
高価なのも納得できる乗り味。
乗り心地が良く高級感もあるが適度のキレもある、世間離れした貴族のスーパースポーツ、アストンマーチンDBSみたいなイメージ?高級すぎるかな。
乗り味 ダイレクト----○優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★★
10.OGASAKA KS-RS+FM

165cm R=15.1 ¥124,200.-
名前に連なるアルファベットの意味がわかりません。
振動吸収もエッジの雪面の捉えも、今日試乗した平均的な感じで、あまり強い印象がない。
クセがなくデモモデルの真ん中を行っていると思うが、価格を考えるともうワンランク性能を高めて欲しい感じ。全体的にもう少しレベルが高くなれば、24HOURSに近づくような雰囲気か。何かひとクセ欲しい感じ。
理屈をコネながら基礎スキー上達を目指すならアリかも。
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低--○--高
重さ感 重---○-軽
孤の大きさ 小---○-大
欲しい度 ★☆☆☆☆
11.ROSSIGNOL DEMO ALPHA R20 RACING

165cm R=13 ¥145,800.-
実はロシの上級モデルを履くのは初めて。メジャーブランド嫌いのあまのじゃくだったもので。
履いてスケーティング始めた瞬間から、内エッジがムズムズとやる気を出してカーブを描いている。
ターンではガッチリとエッジがレールになったかのように食いつくのかと思いきや、コントロール次第でどうにでも自由にできそうな感じ。
振動吸収も見事で、乗り味はドライとマイルドの両面を併せ持ち、張りも自分には適度で、雪面の捉えも最も確実で正確な板。
しかも履いた感じが軽くて楽。
本日試乗した中で1番すごいと思った板。高価だがそれだけのことはある!
車で言えば、運動性能がものすごく高いのに扱いやすく乗り心地も良いマクラーレンMP4-12Cみたいなイメージか。褒めすぎ?
乗り味 ダイレクト---○-優しい
エッジグリップ 低----◎高
重さ感 重---◎-軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★★
12.K2 AMP BOLT MXCell 12 TCx Q

172cm R=18 ¥124,200.-
アメリカ代表k2。これも製品名の長いアルファベットの意味が不明。
K2のオンピステモデルって、なんかピンと来なかったけど、意外や意外ほとんどクセのない板でちょっとびっくり。
旋回中の張りと安定感もかなりいい。
板のコンセプト(快適な高速クルージング)に近い試乗内容だったせいもあるが、デモモデルに要求される性能が高レベルで実現されているように思う。ただターンの切替時にもう一歩前に走る感じが欲しい気がする(自分のテクニックの問題か?)。その点を除けばほぼ24HOURSに近く、デモモデルの王道的性能か。
車で言えば、アメリカ製なのに欧州御三家(メルセデス、BMW、アウディ)に真正面から対抗できそうなキャデラックATSみたいな存在か。
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★☆
13.ROSSIGNOL DEMO ALPHA SOFT TPX

167cm R=13 ¥137、160.-
乗る前にスタッフさんに「「R20 RACING」でちょうどイイならバタつくかも」と言われたが、そんなことはなく安定していた。
確かにスピードが出た時に「R20 RACING」と比べてしまうと多少振動吸収は劣る感じがあるが、それでもかなりハイレベルな性能が感じられる1台。
乗り味 ダイレクト---○-優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重---○-軽
孤の大きさ 小-○---大
欲しい度 ★★★★☆
14.NORDICA FIRE ARROW 84 EVO EDT

168cm R=17 ¥145,800.-
ノルディカといえばブーツのイメージ(古い?)。このメーカの板を履くのは生まれて初めてでピンと来ないが・・・ダークホースでした(色も黒い)。
比較的ダイレクトに雪面の感触を伝えてくるタイプですが、振動吸収自体は良く、雪面グリップもしっかりしていて、かなり驚き。
ラディウス値は大きめだが、15くらいの板と同等の感覚で滑れた。
本日3番目くらいに強く印象に残った1台。性能高いが、よく見るとおネダンも最高クラス・・・どうりで。
真っ黒なデザインが地味でイマイチ好みではないかな。また高価にも見えない。見せびらかしたくない人にはいいかも。盗まれにくいかも。
乗り味 ダイレクト-○---優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★★
15.VOLKL PLATINUM CD

178cm R=18.2 ¥135,000.-
朝のSWでがっかりしましたが、もいちどVOLKL。
この鮮やかな色、リフト乗り場で相当目立ちそう。
朝乗ったSWと違って振動をきれいに抑えこんでいて、雪面ホールドもしっかりしていて好印象。
ただ振動吸収が良い=マイルドな感じではなく、レーシングモデルのようなドライなフィーリングです。なんというか、透明感のあるドライ?
本日試乗したオンピステモデルでは最も長くラディウスが大きい板なので、確かに弧が大きく、重たい感じもあり自分にとっては乗り易い板ではない。
乗り味 ダイレクト○----優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重○----軽
孤の大きさ 小----○大
欲しい度 ★★☆☆☆
16.K2 AMP RICTOR 82 XTI MXC12 TCx

170cm R=17 ¥113,400.-
これも長いアルファベットの羅列が意味不明。
10万円クラスの水準には乗っていて、極端に性能が悪い感じはしないが、先に乗ったBOLTより下位モデルだからか、あまり印象に残るようなところがなかった。ある意味クセが無いということか。
乗り味 ダイレクト-○---優しい
エッジグリップ 低-○---高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★☆☆☆☆
17.HEAD i.Supershape Speed

170cm R=14.3 ¥140,400.-
ヒールピース直後に何やら集積回路が入っています。トゥーピースの前には「KERS」と書いてあります。発電でもするのでしょうか?

スケーティングの瞬間からカーペットの上を滑るかのようなソフトでウエット感のある乗り味が独特な印象。本日1番の「カントリーマーム」な感じです。
といっても雪面ホールド感はかなりしっかりしており安心して飛ばせます。
湿った感じの乗り心地が嫌いじゃなければ、なかなかイイ板ではないでしょうか。
現役レーサーは受け入れられないが、レーサーを引退して「楽に快適に滑りたい、でも性能が低いのはヤダ」みたいなハイレベルなエキスパートに合いそうな感じ。
車で言えばレーシングドライバーが快適性と性能の両立を求めて乗りそうなアウディS6辺りの存在感か。
乗り味 ダイレクト----◎優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重-○---軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★☆
18.SALOMON X-RACE+RACE PLATE XX

170cm R=15 ¥154,440.-
すごく良い。
振動吸収が見事。レーシングモデルのようなドライな感じではなく、乗り味は中庸。
エッジのかかりはさすがレースも視野に入れたモデルで、板が流されない、飛ばされない。
ゲレンデスキーとして使っても十分気持よく滑れ、高価なレーシングモデルながら気難しさがない。
本日乗った中ではロシのR20と双璧。僅差でロシが1番か。
車で言えば、超高性能なのに快適性も保たれるアウディR8のような存在か。
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低----◎高
重さ感 重--○--軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★★★
19.K2 WAYBACK88 TOUR F12 90mm

174cm R=17 ¥84,240.-
ここで突然のオフピステモデル。
さすがに他の試乗モデルとは全く異質で、オンピステの中級モデルのような「ケサケサ」した妙に軽薄な感じが。
モフモフの場所がなかったが、少し雪が残っているコース脇を滑ると、幅広で軽いので浮力があって滑りやすそう。
コブも行けそう。
他の試乗モデルと同じように整地の大回りをしてみると、意外なことに安定感とキレがあり、これ1本あれば色んなコンデイションを楽しく滑れそう。
なかなか面白い。発見でした。
車で言えば気軽に乗れてオフロードも行けるが、軽快でオンロードオン安定性もあるスバルXVみたいな存在か。
乗り味 ダイレクト○----優しい
エッジグリップ 低--○--高
重さ感 重----○軽
孤の大きさ 小--○--大
欲しい度 ★★★☆☆
20.VOLKL PLATINUM SD

165cm R=12.7 ¥140,400.-
SLカットのデモモデル。
この板もリフト乗り場で目立ちそうな色・デザイン。
最近のフォルクルの上級モデルはトップに謎の振動吸収体UVOが鎮座している。

CDの小回り版といった雰囲気で、ある意味乗り味の統一が取れている。
やはりデモモデルにしてはドライな乗り味。同じく透明感のあるドライ感。エッジはシャープに食い付き、狙ったラインを外さない。
それにしても朝イチのSWは一体何だったのか?・・・
乗り味 ダイレクト○----優しい
エッジグリップ 低----○高
重さ感 重---○-軽
孤の大きさ 小-○---大
欲しい度 ★★★☆☆
21.NORDICA NRGY 100 FLAT

177cm R=19.5 ¥88,560.-
またまたオフピステモデル。
K2のBACK88ほど軽くはなく、その分振動は少ない気がするが小回りはK2に分があるか。
これも整地の大回りでは意外な安定感があり、その点は○
K2のWAYBACK88よりも重しが効いた感じで、でもオンロードの安定性も期待できる、そういう意味ではスバルフォレスターみたいな存在か。
乗り味 ダイレクト-○---優しい
エッジグリップ 低--○--高
重さ感 重-○---軽
孤の大きさ 小----○大
欲しい度 ★★☆☆☆
番外編.BLIZZARD S-POWER FULL SUSPENSION IQ(自分の)

167cm R=13.5
いろいろ乗った後で、さて自分の板はどうなのか。
13万円超えの印象に残ったモデルと比べてしまうと、さすがに振動吸収において厳しく、購入当初のシルキーな感触も得られない。
またエッジグリップもハイレベルのものと比べると一歩落ちる。でもすでに3年落ちモデルであることと、2シーズン履いて一度もエッジ調整していない経年劣化を勘案すると、案外善戦しているとも言え、なかなか良い板を買ったな、と思えてひと安心でした。
今回試乗した10万円以上の板の水準には乗っていて、今となっては貴重なフルキャンバーらしいキレも感じられます。
しかしこの2シーズン、未だにゲレンデで同じ板を見たことが無い!BLIZZARDは人気無いのかな?歴史あるブランドだけど。
以前のインプレッションは
こちら
乗り味 ダイレクト--○--優しい
エッジグリップ 低---○-高
重さ感 重-○---軽
孤の大きさ 小-○---大
■総括========================
今回はオンピステモデルは10万円以上のものに絞って試乗したので、最初のフォルクルSWの「あれっ?」を除いて極端に悪い印象のものは無く、ハイレベルでした。
その中でロシのALPHA R20と、サロモンのX-RACEが圧倒的で2強です。僅差でロシの勝ち。
どちらもスピードが出た時のエッジグリップと安定性が高く、またコントロール性も良いので安心して飛ばせそうです。そして乗り心地も良く気難しさがない。その中に言葉では表せない独特の味もある、驚きのバランスです。
私はアンチ メジャーブランドで、ロシもサロモンも今まで避けてきた口ですが、乗った感想として良し悪しを正直に言えば「結局その2強かよ!」 といった結果です。
メジャーブランドのトップエンドモデルともなると「さすが」 「参りました」ですね。フレンチ強し。
その他に印象に残ったのはノルディカの84 EVOとK2のBOLT、SALOMONの24HOURS。いずれもエキスパートモデルとしての高速安定性とエッジグリップ、そして何より気持ち良さがあります。
また、ELANの12、ロシのALPHA SOFT、HEADのi.Supershape Speed、FICSHERのRC4 W.C.SC RACETRACKのあたりも気持よく滑れそうな板たちでした。
それにしても以前にも増して値段が高くなっている・・・15万円って・・・。確かに性能も向上しているのでしょうけど・・・
試乗コンディション====================
■場所:
さっぽろばんけいスキー場
■日付:2014/3/15
■天候:晴れ~曇、時々軽く雪
■気温:正確にわからないが0度前後か。
■ゲレンデコンデション:整地のパウダー(アイスバーンやザラメ、湿雪もなく良好な雪質)
■試乗斜面:整地中斜面(20度くらい)
オレンジペア降りたこの斜面のリフト寄り(右側)と

ここ(左側の整地斜面)
■試乗者について:体重60kg♂ カービングじゃない時代にSAJ1級合格、昨年受け直したら不整地で失敗し1点足らずで不合格、というレベル
■普段の板:BLIZZARD S-POWER FULL SUSPENSION IQ (2011-2021モデル)167cm R=13
■ブーツ:LANGE WORLD CUP TEAM(エキスパート&レディースレーサー向け2008-2009モデル)