
テイネハイランドで今シーズン初めての試乗会参加
各モデルの試乗直後にリフト上で思い浮かんだキーワードをメモし、後で肉付けしました。
あいにく短い言葉で的確に表現するボキャブラリーを持ち合わせていないので、ダラダラ書いてしまってます。言葉を削ってまとめてしまうより、拙い表現でも感じたことを並べておいたほうが興味ある人には伝わるかと思いまして。
先入観を排除するため、書き終わるまでは他人のインプレは読まないようにしてます。
所詮、素人の「感想」です。「そんな風に感じたヤツもいるんだな」 程度で読み流してくださいませ。
1. OGASAKA KEO'S KS-GP PRD12GW
2. HEAD SUPER SHARE i SPEED
3. OGASAKA TC-SS プレート無し?
4. ROSSIGNOL DEMO BETA TI KONECT
5 .ROSSIGNOL DEMO ALPHA TI KONECT
6. SALOMON S/RACE RASH SL
7. STOCKLI LASER SC
8. ATOMIC REDSTAR ISSUE S9i PRO
9. K2 MINDBENDER 99 TI
10. ELAN AMPHIBIO 16 Ti
11. FISCHER RC ONE 72
テイネでの試乗会は初めて。
どこを滑ろうか悩んだ結果、次のコースにしてみました。
まずサミットエキスプレスで山頂へあがり、緩斜面のシティービュークルーズ

いったんパノラマ2号高速リフトに乗って再び山頂から

シティビューパノラマコース~ナチュラルコース
最後は男女回転コース

上部は割と斜度があり硬め、ずらし小回りしてみます。
下から見たところ

下部の中斜面はナチュラル、昼近くにはシャバ雪。
スピードを出して大回りでグリップ力と安定性を確かめてみました。
1. OGASAKA KEO'S KS-GP PRD12GW
165cm 115-67.5-98 R15
\126,000.-税別
個人的に相性いまいちなオガサカですが、今日のベンチマークとしてちょうど良いかと。人気ありそなので朝のうちに乗せてもらいます。
持っても履いてもかなり軽く、そのぶん他と比べれば多少カサカサ感あるけど、基本はすっきり滑らか軽やか。WAX良いのか滑りもよし。
角付けて踏み込めばグインと撓んてギュッとグリップしてピヨンとテンポよく返ってくるし、ずらせばスムーズにズレる。思い通りに動くよう緻密に作られているようで、滑り出しから全く違和感がありません。
活き活きした元気の良さに、とっつきやすくなったデザインも加わってか、これまで試乗したOGASAKA板の中ではいちばん楽しさを感じました。
軽い、自由自在、必要充分な安定性、その上に楽しさのトッピング、数年前のX-MAXを思い出します。
あまりに滑り易すぎて、他に乗り換えられなくなりそうな・・・それがオガサカ地獄信者ということか。
トップ側のエッジから高周波の摩擦音が気になりました。
適度な動力性能と軽快で気持ちよい人馬一体感、国産身の丈スポーツカーという意味で、マツダロードスターかな
乗り味 まったり---○-シャープ
重量「感」 軽○----重
安定「感」 ★★★★☆
欲しい度 ★★★★☆ (自分に合うか、楽しいか)
2. HEAD SUPER SHARE i SPEED
163cm 123-68-103 R=12.7
\128,000.-税別
重さは感じないけど、KEO'Sと比べてライドフィールはまったり、静か、ウェットすぎて曇ってる感じも。
返りが大人しく、楽しさより落ちつき。数値よりRが大きく感じます。
雑に乗るときちんとグリップしてくれず、でも丁寧に乗るときれいにグリップ。
そういう意味では操作に忠実、手抜きを許さない練習機として良いのかも。
あまりにも乗りやすかったKEO'Sと比べてしまうとずらしにくいか。
固い男女回転コースでは意外なほどグリップ力ありました。さすがレース板メーカー
ウェットな乗り味と、密かに奥深い足回り、そんな意味でミドルクラスのフランス車?
乗り味 まったり○----シャープ
重量「感」 軽--○--重
安定「感」 ★★★★☆
欲しい度 ★★☆☆☆ (自分に合うか、楽しいか)
3. OGASAKA TC-SS プレート無し?
165cm 120-67-104 R12.6
板のみ\106,000.-税別
プレートがないせいか、デモ系トップモデルにしては軽め。
それでも硬いバーンでベターっと張り付く重厚感、王者の風格なライドフィール。
当然グリップ力、しっかり感はハイレベルで、デモや技術選プレーヤーが、正確かつ力強い滑りを魅せるための道具だと実感。
後に乗ったロシやアトミックの尖った上級モデルと比べると、良くも悪くも大人しめで安定感と正確性が印象に残る、そんなバランス感覚がオガサカらしいか。
ターン中、トップ側からテール側に重心を動かすと、中盤に踵荷重あたりで、特に左外スキーのテール側内エッジがブレイクする妙な挙動
左右入れ替えである程度解消しますが、切り替えで圧抜くなど、だらしない滑りするとやっぱりテールが外れる。
他の板では感じないんですが、人間側の弱点露呈?、この個体?、チューニング?
いいかげんな滑りは許さない、ということか。
自分のレベルではKEO’Sのほうが乗りやすく多様なコンディションに対応できそう。
エンターテインメント性は控えめだけどしっかりした足回り・動力性能、AUDI RS6辺り?
乗り味 まったり--○--シャープ
重量「感」 軽---○-重
安定「感」 ★★★★★
欲しい度 ★★★★☆ (自分に合うか、楽しいか)
4. ROSSIGNOL DEMO BETA TI KONECT
167cm 121-72-107 R14
\125,000.-税別
まず、トップのどピンクが滑っていて目障り(笑)
そのトップから捉えてはくれますがロッカーだからか接地感がもひとつ。KEO'Sほどオートマターンでもない。
重くはないけど、KEO'Sよりは少しあるか。
感覚として板の幅が広く、厚みが薄く、そのわりにしっかり固め。所有しているHEAD POWER INSTINCTにも似てる新素材感覚、悪くはないんですが、突っ張った感じの固さがあまり好みではなかったりします。
固い男女回転でもグリップ力は十分。
安定感足りないわけじゃないがALPHAのベッタリ重厚とは違う。
近年のロシらしく荷重ポイントがテール寄り? ・・・あとで走りが良すぎるからだと気づきました。
性能は十分と思いますが、後に乗ったALPHAとの楽しさの違いは大きい。
去年乗ったATOMICのS8iもそうでしたが、デモ系セカンドモデルって、ある程度の性能は持っているけど、なんか無機質で楽しさが削がれてる気がします。
乗り味 まったり---○-シャープ
重量「感」 軽--○--重
安定「感」 ★★★☆☆
欲しい度 ★★☆☆☆ (自分に合うか、楽しいか)
5. ROSSIGNOL DEMO ALPHA TI KONECT
166cm 122-68-104 R13
\137,000.-税別
さらに上のLTDもあったんですが、ビンディング調整が大変そうだったので、こちらのノーマルALPHAを試乗。
細かい振動がなく、ペターっと雪面に貼りついていく王者的ライドフィール。
この辺は、5世代前の自分のALPHAの直系子孫。というか80%以上同じ乗り味。
オガサカTC以上にしなやかさを感じます。
ターンの早い段階から雪面をよく捉えてくれ、絶対的なグリップ力もよく中斜面まではとっても乗りやすい
ハードバーンの急斜面だと体がおいていかれるほどターン後半ビュイーンと走ります。踵の浮いたKONECTビンディングの効果?
ベータとともに荷重ポイントが後ろに感じられたのはこのビュイーンによって、わかっていても体が遅れてしまうという、乗り手の問題であることにやっと気付きました。
他にも滑走者がいた男女回転コースではおっかなくて全開にできませんでした。
やっぱりアルファ、身の丈に合ってないとはわかってるんですが、大好き。
去年もそうだったけど、やっぱり思いつく存在感はランボルギーニ・ウラカン。
十二分に高性能だけど、まだこの上にLTDがあるんだもんなぁ
乗り味 まったり---○-シャープ
重量「感」 軽--○--重
安定「感」 ★★★★★
欲しい度 ★★★★★ (自分に合うか、楽しいか)
6. SALOMON S/RACE RASH SL
165cm 121-66-104 R13
\130,000.-税別
去年の技術選優勝モデルでしょうかね。
昨年の試乗で自分には扱えない印象でしたが、も一度チャレンジ。
重いです。WAXなのか滑りはすごく良い。
やっぱり超重厚感。
グリップ強力ですが、撓ませきれないのか、スキーのどこかがズレていてシュプールが細い線になりきらないイメージ。
去年の印象どおり、パワー・技量が要求されますね。
でも変に部分的に撓まないからなのか、引っかからず意外にずらしのコントロールはしやすいとも感じました。
どちらにしてもヘビー級、手強いことに変わりありません。
やっぱり素人には乗りこなせないフォーミュラカーだった
乗り味 まったり-○---シャープ
重量「感」 軽----○重
安定「感」 ★★★★★
欲しい度 ★☆☆☆☆ (自分に合うか、楽しいか)
7. STOCKLI LASER SC
170cm 123-72-104 R14.9
\185,000.-税別
リフト乗り場でのズラシの感触ですでにストックリ感が(^^;
重厚じゃないのにしっとりで静か。やっぱり高いモノはいいなぁ。
性能云々の前に、このライドフィールだけでも価値ありますね。
KEO'Sのほうが返りは元気でテンポよく滑れる楽しさ。
対してこちらはしっとり落ち着き大人しい、だけどなぜか同じくらい楽しい、というか嬉しい?
なんだかほっこりしてしまう。
男女回転のハードバーンでは、デモ系トップモデルのロシやTC-SSよりは走りや安定感は落ちるけどグリップ力は十分あります。
ビョン!って強く返ってきたリ、ビューンと走るといったラテン的なパッションは無く、必要十二分な性能+落ち着き・優しさが持ち味。
乗り味は優しくても財布には厳しい。
突出してないけど程よく高級感、メルセデスベンツEクラス
乗り味 まったり-○---シャープ
重量「感」 軽--○--重
安定「感」 ★★★★☆
欲しい度 ★★★★★(自分に合うか、楽しいか)
8. ATOMIC REDSTAR ISSUE S9i PRO
165cm 117.5-65.5-101.5 R12.5
\152,000.-
こちらは今年の技術選優勝モデルかな。
昨年チャンピオンのSALOMON RASH SLとは真逆で、選手向けのデモ系トップモデルとは信じられないほど軽く、同じジャンルとは思えない両極端な個性。
しかもサロモンとアトミックって同じグループなのに・・・
ライドフィールも軽快感が支配。板が細く感じます。
でも重厚じゃないのに静かで安定性がある。
ショートターンで、徐々に角付けを強めていくと、どこまでも体を倒していける!
切り替え直後のターン前半から確実に雪面を捉え、すっごい内傾角が作れ、腰下めっちゃ動かせます。
シティービュークルーズコース(10〜15°程度の緩斜面)でも1ターンごとに内手でベタッと雪面触れるほど倒した深回りのショートターンが可能。去年の試乗でも同様の特徴が光ってました。
フィッシャーのラダークみたい。
曲芸用の板ですかこれ?
サロモンRASH SLとは大違いで、中級者でも扱える軽くて驚異的に鋭い小回りスペシャル。トップ選手にとってペラペラ過ぎやしないのか?
一方、角付け弱めで大回りすると至って普通。ナチュラルバーン男女回転では、性能的に充分なグリップあっても、心理的な安心感は重厚系のTC-SSやALPHA、ラッシュSLに譲るか。
この軽さ、切り返しの鋭い身のこなし、驚異のコーナリングマシン、スーパーセブン?
乗り味 まったり----○シャープ
重量「感」 軽○----重
安定「感」 ★★★★☆
欲しい度 ★★★★★(自分に合うか、楽しいか)
今日イチのインパクト、面白い
9. K2 MINDBENDER 99 TI
177cm 138-99-123 R18
\80,000.-税別 板のみ
別のショップの店員さんが、パウダーでのスピードがある来季の注目モデルだと言っていたシリーズ。
モデルラインナップを把握できてませんが、とりあえずメタル入りのを乗ってみます。
足元と、トップテールサイドにメタルサート。
サロモンXDR系似た軽量なカラカラ感、
LINEにも似た滑らかなずらし感。
今日はデモ系ショートばかり乗ったから、さすがに鈍重さは感じます。
多少緩んできた男女回転、それなりにしっかりグリップ。今どきのファットは整地も滑れますね。
でもパウダーでどうなのかは、今日の雪ではわかりません。
乗り味 まったり--○--シャープ
重量「感」 軽---○-重
安定「感」 ★★★☆☆
欲しい度 -----(パウダーでのってみないことにはわからない)
10. ELAN AMPHIBIO 16 Ti
166cm 121-73-104 R14.5
\105,000.-税別
エランの試乗は3~4年ぶりでしょうか
重厚系で、微振動が少ない。
でもしっとりとも違う、ダイレクト感・ドライ感あり。
感動するポイントもないが、やや重めでしっかり。
キレキレのデモ系トップモデルと比べると全ての動き、反応が少しづつ重い。
でも男女回転の硬めの荒れ斜面大回りでのガッチリしたグリップ力、安心感は今日イチか。
せかせか小回りせず中周りクルーズメインならありかも。
4年ほど前に試乗した時の印象と大きくは変わらず。
左右の動きは鈍重ではあるが、スピードは出て安定感抜群、アウディ S6?
来期から「18」が出るらしいです。
乗り味 まったり---○-シャープ
重量「感」 軽---○-重
安定「感」 ★★★★★
欲しい度 ★★★★☆(自分に合うか、楽しいか)
11. FISCHER RC ONE 72
163cm 118-72-101 R15
\128,000.-税別
PROGRESSORシリーズの後継?
少し短め。
センター60mm台デモモデルと比べると切り返しやその後の捉えは今ひとつ。
少し滑りが雑になる粗削りなイメージ。
でも男女回転の荒れた中急斜面では意外なほどのグリップ力を発揮。
でもデザイン的に気持ちがアがりませんな、これでは。
何狙いなのかもよくわかりませんでした。
去年までのPROGRESSOR F19のほうがはるかに良かった。
デザインも乗り味も今後の熟成に期待。
乗り味 まったり----○シャープ
重量「感」 軽-○---重
安定「感」 ★★★★☆
欲しい度 ★★☆☆☆ (自分に合うか、楽しいか)

今回の総括
去年と同じく、S9i PROがインパクトありました。
ロシのALPHAはやっぱり好きですね
KEO'S、今まで試乗した小賀坂ブランドモデルでは最も楽しさが感じられました。
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Posted at
2019/03/14 23:53:39