
レースイで開催されたパドルクラブさんの試乗会、セミファット中心に10本試乗させてもらって来ました。
ここ数年続けている、固い~柔い・10cmパウダーゲレンデぐらいで使いたいオールラウンド板探し
具体的にはHEAD Power Instinct Ti Pro(センター82mm、172cm)の後継機探し

メタル入り172cmで、硬めの整地もまぁまぁシャープに
軽くて薄くいので柔めのゲレンデでも扱いやすく
82mmのセンター幅でスネパウぐらいまではOK
丸いテールは悪雪やコブでも引っかからず扱いやすい
このオールラウンドなキャラがなかなか見つからないのです。
センター85mm・170~173cmぐらいのメタル入りながら軽い板をイメージしてます。
いつものアテにならない「アラフィフ中級レジャースキーヤーの感想」
乗ってみて合う合わないは人それぞれ。あくまで今回のコンディションにおける私の超個人的な合う合わない・好き嫌いを書き出してみます。
◆KASTLE FX96Ti
◆KASTLE RX12SL
◆BLASTRACK ELIXIER E
◆ARMADA DECLIVITY92 Ti
◆DYNASTAR M-PRO90
◆STOCKLI MONTERO AX
◆STOCKLI MONTERO AR
◆R・M・U APOSTOLE WOOD 96
◆HEAD KORE93
◆K2 DISRUPTION 82Ti

こんなのぼりを見つけたので、真っ先にKASTLEへ
ケスレー、子供の頃はわりとポピュラーでよく見かけたブランドでしたが、確かNORDICAに統合されたはず。スタッフさんに聞いたらそれは正しいようです。ただブランド名を引き継いで新たに勃興してきたらしく、ついに日本に正式導入?
ココにいきさつが詳しく書いてありました。
KNEISSLなんかもそういう感じでしょうか?
いまはジャパンブランドになっているHart(それももう無い?)、もともとはアメリカのブランドだった商標を日本が買い取って旧YAMAHAの設備で作っていたなんて話も。
ジュニアスキーで見かけるカザマなんかも人は新たにKEI-SKIを立ち上げ、ブランド名はアルペンが買い取り・・・そんな感じでしょうか。
◆KASTLE FX96Ti 不明-96-不明 R=18.1m 180cm 152,900円

トップの凹んだ楕円が新生KASTLEの特徴
まず、持つと重い。メタル入りで硬そうな「強いファット」のイメージ。
履いても重い。
滑り出し、メタル入りなので雪面に張り付く感じあり。
ビシッと安定して走るかと思ったら少し違いました。
少しの角付けでエッジ嚙もうとします。でもターンしようとしてもちゃんと曲げられません。
スキーのサイドカーブでしかスムーズに曲がれない感じで、そのターンサイズがまた自分の感覚と合いません。
フレックスの硬さ、エラの張ったトップ&テール形状から想像するに、ふかふかパウダーやツリーランで取り回しが良いとも思えません。
体格、乗り方、雪質全て合わない感じで、自分としてはどこでどう扱えばいいのか全くわかりませんでした。
体重とパワーのある欧米人が乗ればちょうど良くたわむのかも。
安定感 ???判別不能
重さ感 重○----軽
ライドフィール ウェット--○--ドライ
ターンの感触 マイルド---○-シャープ
個人的価値観での欲しい度★☆☆☆☆
◆KASTLE RX12SL+K14 FreeFlexST 不明-68-不明 R=12.7m 165cm 225,500円!

ファット返却時に隣にあったスラ板に興味湧き、履かせていただきました。
ライドフィール、しっとり系ではなく、カチカチ・ざわざわ・ダイレクトな印象。
レース板だから味より性能でしょう。
ヒールピースあたりのエッジの食いつきが強烈でズラせません。よく試乗記で「エッジが外せない」という表現を見かけますが、まさにそのとおり。
ある意味、失敗しない安心感はありますが、相対的にトップの食いつきが大人しい印象に。
車でいうと安全重視で徹頭徹尾アンダーステアに躾けられているイメージ。
この辺はチューニングによってかなり印象は変わるようです。
レース板らしく切れ味ありますが、私のようなレジャースキーヤーがライドフィールを楽しむような板ではありませんね、値段的にも。
安定感 ★★★★★
重さ感 重--○--軽
ライドフィール ウェット----○ドライ
ターンの感触 マイルド----○シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★☆☆
◆BLASTRACK ELIXIER E 125-80.5-110 R=16.7m 171cm

2種類に分かれたELIXIERの、しっかりしたほう「E」
しっかりといってもメタルシートは入ってなさそうな感触。
ソフトタッチな優しいライドフィールはいかにもBLASTRACKらしい。
微振動がよくコントロールされた緻密なエッジング感覚はいかにもオガサカらしい。
優しくマイルドな乗り味のせいで一見頼り無く感じますが、実際にはそれなりの安定感ありました。
整地板のようなシャープさとは違いますが、そのぶん雪が柔いときのゲレンデで楽しめそう。
個人的にはもう少しの太さともう少しシャープさが感じられるターンが希望。
心を鷲掴みにされるほどビビッとはきませんでしたが、とてもいい製品だとは思いました。
安定感 ★★★★☆
重さ感 重----○軽
ライドフィール ウェット-○---ドライ
ターンの感触 マイルド○----シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★★☆
◆ARMADA DECLIVITY92 Ti 132-92-118 R=17.5m 180cm 110,000円

ARMADAといえば賑やかコスメのイメージですが、やけに地味ですね。
でも見せる・見られることを楽しむスキーヤーではないので、機能に関係しないデザインは購買意欲には一切影響しません。どちらかといえば悪目立ちしないほうがいいです。
私の場合、固い、柔い、深雪、シャバ荒れなどいろんなコンディションを想像しながら、ターン中の安定感・グリップ感がしっかりしてるか、前後それぞれエッジの効き・外しが自在で思い通りに操れそうか、ライドフィールが好みか、など滑る感触がすべて。
そういう意味でこの板はかなり高得点。
メタル入りの重量感(Tiって表記されてますからね)
滑り出してもメタルの良さ、しっとりウェット系で雪面にベタっと張り付く印象。
ロシのアルファにも似たエッジの感触
グリップしっかり、ズラシもしやすい。
中~大回りのターンサイズちょうど良いです、さすがに小回りリズムは厳しいですが。
尖った個性は無いけれど、ゲレンデ滑ってる限り小回り以外は働きかけたぶん過不足なく返ってきてとても従順かつ安心感あり。この時点では今日イチだと思いました。
テールの丸さは○、でもやや重さ・張りがあるからツリーランになると自分には難しさがあるかも。
アルマダで初めて欲しいと思いましたが、現在保有のStormRider88との棲み分けが問題。
安定感 ★★★★★
重さ感 重-○---軽
ライドフィール ウェット○----ドライ
ターンの感触 マイルド---○-シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★★★
◆DYNASTAR M-PRO90 120-89-110 R=18m 178cm

こちらも地味な黒
持つと重め、メタル入り
アルマダほどしっとりでなくカチカチ系に近い。
好みのライドフィールとはいえません。
トップロッカーの舳先が長くバタバタは多少気になりますが、接雪部のグリップ力や強い感じはあります。
ズラせて操作性も悪くありません。
悪くはないけど積極的に「これがいい」というポイントも見出せず。
安定感 ★★★★☆
重さ感 重-○---軽
ライドフィール ウェット---○-ドライ
ターンの感触 マイルド---○-シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★☆☆
◆STOCKLI MONTERO AX 112-80-123 R=15.5m 173cm

ミントグリーン✕ブラックの組み合わせがなんかいい感じ。デザイン関係ね~って言っておきながら・・・
完全に整地板のシャープさ、グリップ感
70mmぐらいの切り返しの鋭さ
ターン中の微振動や無駄な動きの少なさはさすが、やっぱりすごいなストックリ
でも圧雪バーンを滑るイメージしか湧いてきません。
いま探しているものとは違います。
安定感 ★★★★☆
重さ感 重--○--軽
ライドフィール ウェット--○--ドライ
ターンの感触 マイルド----○シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★☆☆
◆STOCKLI MONTERO AR 114-84-128 R=16.3m 175cm

3サイズは、お探しジャンルのストライクゾーンではあります。
当たり前ですが、先に乗ったaxと似てます。
整地板の張りの強さだからシャープで安定。
気になるのはゲレンデパウダーで食い込みすぎないのか・・・
柔い雪・スネパウへの適性が未知数(というか合わなそうな予感)
もう少し柔らかいFLEXと丸めたテールを希望
って、そうしたのがSTORMRIDERか・・・(;'∀')
安定感 ★★★★☆
重さ感 重-○---軽
ライドフィール ウェット--○--ドライ
ターンの感触 マイルド---○-シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★☆☆
◆R・M・U APOSTOLE WOOD 96 134-96-120 R=18.5m 184cm 143,000円

初めて乗るブランド、Rocky Mountain Underground
メタル無しの軽やかさ、しなやかさ。
そのぶんライドフィールは常にカラカラ感。というかずっとカラカラ音。
でも今日イチでした。
ロッカーだから荒れたシャバ雪ではトップがバタバタですが、エッジグリップ・安定感が良くて、メタルなしにしては頼りなさが極少。
ずらしもやりやすく自在。
どこかで乗ったことある、何かに似たライドフィール、思い出せない。
この太さでの整地イケる度は思い出せる、ファット最高レベルのE-TURN9.8並です。
この軽さ・長さ・トップ&テール形状・しなやかさなら、パウダー・ツリーランもきっとイケるはず。
安定感 ★★★★☆
重さ感 重---○-軽
ライドフィール ウェット---○-ドライ
ターンの感触 マイルド--○--シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★★★+
◆HEAD KORE93 133-93-115 R=16.4m 177cm

伝統の地味なマットブラック
デビューしたての頃に何かの雑誌でアワード取ってましたね、これ。
その頃に99は乗りましたが、いまいちピンときませんでした。
改めて乗りなおし。
メタル無し軽さ、その中で安定感、グリップ感よく出ていて、メジャーメーカーさすがだな、と思わされます。
使い勝手も含めてとても良さそうなのですが、HEADの常、グッとくるほどのライドフィールじゃないんですよね、好みの話なんですが。
安定感 ★★★★☆
重さ感 重---○-軽
ライドフィール ウェット-○---ドライ
ターンの感触 マイルド-○---シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★★☆
◆K2 DISRUPTION 82Ti 125-82-111 R=16.9 170cm

持ってみると、GSかよっ!てツッコミたくなるほど重い。
滑ってもGSかよっ!てツッコミたくなるどっしり安定感。
その恩恵か、荒れたシャバ雪の突破力は今日イチ。
溜まったシャバ雪を重さと硬さで叩き潰すかのように突き進みます。
やっぱりK2はそういう性能が抜きん出てることを改めて認識。
ただ、センター82mmにして整地で活きる重くて硬い性格は畑違い。
去年もこのシリーズイマイチでした。
もう少し不整地に振ってほしいけど、「センター太い整地板」コンセプトなんでしょうね、コレは。
なんて書いておきながら、以前
K2 iKonic(センター84mm)に乗った時には「K2のセミファットとしてグサ雪の突破力は期待はずれ、TIならも少し重くてもいいから安定性を期待したい」みたいな真逆のことをほざいてました(笑)
まったく勝手なもんです。
安定感 ★★★★★
重さ感 重○----軽
ライドフィール ウェット-○---ドライ
ターンの感触 マイルド---○-シャープ
個人的価値観での欲しい度★★★☆☆
セミファットって、黒ベースの地味なものが多いですね。
今回グッときたのは
①R・M・U APOSTOLE WOOD 96
②ARMADA DECLIVITY92 Ti
でも、それらがHEAD Power Instinct Ti Proの後継機なのか? というと微妙・・・
なかなか↑これと同じキャラが見つかりません。
相当使ってますが、まだ捨て板にできません。
大事に使おう & 程度良い中古見つけたらキープしよう
前のブログの締めに使おうと思って忘れていた写真を。
3月に入ってからの暖気で、例年より雪解けが2週間ぐらい早い感じ。
なので例年3月末ごろに見かける渡り鳥も1週間ぐらい前から見かけています。
レースイの帰り道、飛んでこないかなぁ? と思って田園地帯の駐車帯で停車。
そんなに都合よく飛んでこないか、と思ったのも束の間

5羽の小さな群れでしたが、わずか1~2分でハクチョウが現れてくれました。

最後まで滑っても明るいうちに帰宅できました。
3月アタマの時点では、もうひと降りふた降りあると思っていたけど、このまま春になるんですね~