
生チョコやポテトチップチョコレートなどの北海道土産で知られるロイズの工場敷地で、5年ぶりに開催されたクラシックカーフェスに行ってみました。
イベントの事前告知として、

前週から札幌駅の東コンコースに1億円カーが鎮座してました。
当別町にあるロイズの工場には初めて行きます。
駐車場事情がわからず、周辺道路の混雑具合も想像できません。
イベント案内ではJRでの訪問が推奨されています。
さて、どうやって行こうか。
想定以上の入場渋滞に巻き込まれるリスクの回避と、JR駅からロイズ工場まで自動運転バスの実証実験に無料乗車できるということで、素直にJRで行くことにしました。

ただいま札幌駅は新幹線ホームの工事中で、1番線がなくなり、代わりに11番線ができ、イベント会場となる当別町方面はそこから出ます。
記憶が無い子供の頃以来、数十年ぶりに乗る学園都市線(旧札沼線)

電車が混んだらイヤだなと思って早めに出たら、殆ど誰も乗ってません。
30分ほどで、その名も「ロイズタウン駅」に到着

去年できたばかりの、北海道では20年ぶりぐらいの新駅
ホームから見えるのは見渡す限りの麦畑だけ、です。(写真は帰り際に撮ったもの)
狙いどおり

すぐに自動運転バスに乗ることができました。

ハンドルやペダル類は無く、液晶モニタとプレステのコマンダーみたいなのがあります。
出発から到着まで自動運転ですが、一応オペレータ兼説明員さんが乗っていました。

4WSというか、前後とも同じぐらいの切れ角あって、かなり小回り効きます。
そもそも前後が無いというか、どっちにも進めそうな車体のつくりです。
最高で18km/hの安全運転。
概ねスムーズに走っていますが、対向車の動きによっては、若干たどたどしさは感じました。
開場30分ぐらい前に入り口に行くと、すでに100人ぐらいは並んでいて、

開場の10:00にはおそらく1000人ぐらいの列になっていました。

往年の名車や

近ごろ見なくなった、昔の普通のクルマなど
社有車なのか、社長さんの個人的コレクションなのかわかりませんが、全部で350台ぐらいあります。
とにかく歩いて見て回ります。

曇天の下でもハッとする魅力を放っているカルマンギア

古いクルマなのにすごい存在感。さすがイタリアンデザイン。

こちらも相当な異彩を放っているシトロエンSM

この車の場合、ナンバープレートは必然的にカバーがかかることになるが、違反になるのか?

ワーゲンバスはミニバンの始祖といったところか。

30年以上前のクルマにしてはデザインが優れすぎているコスモ
旧車イベントで見かけるようになってきましたが、このクルマの雰囲気は好きですねぇ。

コスモといえば、個人的にはこのイメージが強いかな。
子供の頃はけっこう見たし、好きでしたね。

サバンナとコスモ
70年代の日本車のテールランプって、個性ありましたよね。

フラッシュサーフェス化されてなくて、立体感がある。

1台1台、本当にテールランプは個性があります。

子供の頃はテールランプで車種を見極めていた気がします。

80年代に入ると、テールランプやウインカー、反射板などが一体化されたコンビネーションランプになり、デザインも平面的でつまらなくなった記憶があります。
今は亡きいすゞのジェミニ

この後のスラントノーズ&異形ヘッドライトになった後期型、友達のを借りてたことありました。
こんな実用セダンにして、ダブルウィッシュボーンサスペンションなんですよね、これ。FRだったし。
こちらもいすゞのアスカ

角目4灯にこのホイールカバーはイルムシャー仕様ですかね。
よくリヤウインドウに「飛鳥」ってステッカーが貼ってあった気がします。
屋内の展示スペースもいくつかありました。

歴代コルベットがありました。

フォードの建物もありました。
アメ車の流れでは

悪役のクルマ?
ロイズ社長さんはアメ車好きなんですかね、けっこうありました。
ほかにも

NSX-Rとか

ダットサンのランドセル? 詳しく知りませんが可愛いやつ

ボンネットのトラック

これはミゼットですか?
スーパーカーからクラシックカー、働く車までオールジャンル。
嫁の初愛車だったルーテシア

といってもここにあるのはリヤシート取っ払ってV6を積んでミッドシップ化した、ルノーサンクターボを復刻したような特殊なモデル。
嫁車は1.6リッターFFの大人しい仕様でした。

リヤウインドウのおでこがチャーミングポイントなのは同じ。
歩き疲れるので、テント下で軽く食べつつバンド演奏聞きながら休憩

夏フェスの雰囲気が楽しめます。
日本車に戻り、トヨタ

札幌駅においてあったやつかな。

セリカXX~スープラの流れ

70年代のセリカXXからすれば、50年後の子孫がBMW製になってるのはびっくりだろう。

ただのソアラ化と思って見過ごしそうになったけど、エアロキャビンでした。

こっちが普通の。
高校生~大学あたり、車の所有が現実的になって来る年ごろ
野球ファンが巨人ファンと阪神ファンに二分されるように、ざっくりトヨタ党と日産党に分かれ、たまに広島出身のマツダ党がいたり。
自分は日産党だったので、こっちのほうが好きでした。

このバンパーが丸みを帯びた後期型は、ウーパールーパーって呼ばれてたような?

R30の時代は、クルマがまだ憧れだった中学生の頃

エレキのエリーゼのためにのBGM、フロントスポイラーがせり出す(GTオートスポイラー)R31のCMにヤラれた高校生の頃

中古車なら買えるようになったが、新車のスカイラインなんて高嶺の花だった大学生の頃にR32がデビュー
その後の日本車の足回りの飛躍的なレベルアップに貢献したモデル

20代は車の価値をスペック(馬力の数字)で見ていた頃。
RB26からわざわざターボを外してディチューンしたこの地味カラーのオーテックバージョンの存在価値はわからなかった。
今ならフィーリングを追求した車の価値が理解できる。これは乗ったことは無いけど。
見て回っているうちに、ハコスカやスーパーカーがエンジンをかけ始めました。

S20エンジン、動いてるエンジンルームは初めて見たかも。
こちらもエンジン始動

おばあちゃんのとげぬき地蔵の煙浴びを彷彿とさせる、オヂサン達のフェラーリV12排ガス浴び
みんなありがた~く拝む
ご利益はあるのか??
エンジン掛け始めたのは、抽選の同乗試乗会の準備のようです。

抽選に当たった同乗者の中に、なんとjin@FITさんの姿を発見。
700馬力を超えるクルマに乗られたようですが、アクセル全開じゃなくてもすごい加速だった、とのことです。
敷地を出て加速するところで排気音鑑賞しました。

旧車はハコスカ、ケンメリ、Z30、新しいのはNSX、AudiR8(V10)、フェラーリ812、ダッジチャレンジャーSRT、マスタングなど錚々たるクルマたち
加速時のサウンド迫力や美しさは、ポルシェのH6よりもAudiのV10よりもフェラーリのV12よりも、日産の旧車の圧勝でした。
ハコスカやケンメリは、いまどきのスーパーカーを凌駕しています。
L型やS20恐るべし。旧車として人気がある理由がよくわかりました。
キャブ車の燃料やガスの匂いも良いすね。
乗ってる人は大事にしてほしいです。
様々なジャンルの350台、一昨年行った
日本自動車博物館に匹敵するコレクションだと思いました。
だらだら3時間ゆっくり鑑賞し、さすがに疲れたのでそろそろ退散。

立派な建物。
生チョコでそんなに儲かるモノなんでしょうかね…

せっかくなので涼しい建物の中でソフトクリーム。
甘くてでもさっぱり、美味しかったです。
歩くのがしんどくなり、またバスで駅へ。
駅前では別のイベント「当別町バスまつり2023」が開催されていたので、電車までの待ち時間、少し見てみました(最初に乗った自動運転バスの無料試乗もその一環)。

ファイターズの球場(エスコンフィールド北海道)へのシャトルバスですかね?

こちらもファイターズ

電動バスは中国に市場を荒らされてますね~
注目はこちら
旭川電気軌道が創立100年記念事業として、ボロボロの状態からレストアしたという、三菱MR430という古いバス

普通のバスより長いアメリカンサイズ
リヤウインドウがレトロ。
前傾した窓枠がカッコいい

フロントが二軸になっています。
旅客バスではあまり見たことが無いですが、馬産地の日高地方で走っている馬運車にはこういうのよくありますね。
昔、F1でも6輪タイレルというのがありましたね。
メリットが何なのかよくわかりませんが、アライメント調整とか大変そう。
ちょうどエンジン始動を見せてもらえるタイミングでした。

現代ではありえない強烈な排ガスに、ゲホゲホしそうでした。
たっぷり楽しんで、また電車で帰宅しました。