調子の悪かった純正ワイパーモーターを弄っていたところ、動くようになった。動きが悪くなった原因は分からないが、直った理由も分からない(笑)。

この方向がリアガラスに取り付く向きです。

この時点では+12V(赤線)とマイナス(黒線)は本体内部にハンダ付けしました。

スイッチレバー。スイッチ上がオフ、下がオン。

スイッチ部側のカバーを開けましたが、

見づらいので90度反転します。
これから時計の表現を借りて説明します。
まず9時付近の青線が+12V線、3時付近の紺生地に赤が増設マイナス線です(増設なので純正には付いておりません)。

純正ですと左の青地に赤線が+12V、右の黒地に茶線マイナスの2本のみ。

動作と接点などの仕組みですが、まずスイッチレバー裏はこうなっています。四つ股のうち、2本の足が長いですね。この2本が短絡用接点です。

この四つ股接点がモーター側の接点Aと接点B(ともに仮称)を短絡します。接点Aはそのままマイナス出口へ、接点Bはモーターのマイナス側ブラシに繋がっています。
+12Vの電気はブラシを通してモーターの電磁石へ、仕事を終えた電気はマイナス側のブラシを通って接点Bに来て、短絡スイッチを通じて接点Aに伝わりマイナス出口からボディアースされ、モーターが回転することになります。
ただこれだけですと、スイッチレバーをオフにした瞬間に短絡が切れてモーターが止まるのでオートストップになりません(ワイパー出発地点には戻りません。いや、戻れません)。

今度は中央の茶色い筒の上を見て下さい。たぶん茶色い筒はコンデンサだと思いますが、その上に横長の三層の接点スイッチがあります。今は真ん中の接点が下にくっついています。

アップで。分かりにくいですが、白いプラスチックのタマゴ型部品が横を向いています。横を向いている間は中央の接点は下側の接点に短絡しており、その間ワイパーは動作し続けます。
ちなみにこの白いタマゴ型の部品はモーターシャフトをクランクさせるギヤ軸の延長に付いています。

このタマゴ型部品の山側が上を向くと接点を押し上げ、上側の接点と短絡します。短絡した瞬間がコンデンサからの電力供給の終わりでワイパー動作の終了になります(たぶん)。

この白いタマゴ型部品がこの向きになった時に三層接点の真ん中を押し上げて上側の接点と短絡します。ワイパー動作中にスイッチをオフにしても、コンデンサのお陰で電力が供給され、ワイパーは動作し続け、出発地点まで辿り着くのです(たぶんね)。
1)レバースイッチをオンにすると電気がコンデンサに蓄えられ、コンデンサからモーターを動かす電力が供給されます(たぶん)。
2)モーターは減速ギヤなどを回転させながら最終的にシャフトをクランクさせるギヤを回し、それと同期してタマゴ型部品を1回転させます。
→ワイパーが始点から反対方向へ一度出向いて、また戻ってくる。
3)1回転すると接点が切り替わり、コンデンサへは電力が供給されなくなる。
→ワイパーが始点で止まる。
4)スイッチレバーがオンのままなら、1)に戻る・・・。
→ワイパーは再度出稼ぎに行く・・・。
5)上記の2)の途中でスイッチレバーをオフにしてもコンデンサからの電力供給は続くから、3)までは辿り着く。
ちなみにモーターに繋がっている+12Vやマイナス線をカットすると、そもそも1)-5)までのロジックが成立しなくなるので、途中で止まってしまう。車でいえばワイパーレバー操作中にイグニッションをオフにしてしまう感じですかね?
ということで動画も撮ってみました。
動画では接点AとBをドライバーを使って短絡してます。短絡した直後にドライバーを離してますが、モーターは動き続けてタマゴ型部品を1回転させ、停止します。

さてと動くようになった理由ですが、モーターだと接点用ブラシの摩耗が考えられます。
写真はギヤ欠けが発生しボツにしたモーター。ここから部品取りします。

ブラシを電磁石へ押し付けるスプリングを交換してみました。
左が純正20年物で、右側がボツモーターから摘出したもの。もともと左側の純正はスプリングが短かったのかも知れませんが、比較すると一目瞭然。ブラシそのものは純正品もまだ保ちそうだったので、スプリングのみ入替。

こんな感じで。
一応机上テストでは動作良好なわけですが、ワイパーアームをぶら下げての拭き取りがキモとなります。
Posted at 2019/02/27 22:53:54 | |
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